Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    saku

    絵も文章もごちゃ混ぜな らくがき置き場(暫定)
    Twitter→@sakubou51
    マシュマロ→ https://bit.ly/392jlZ3

    ☆quiet follow Yell with Emoji 👏 👌 💕 💯
    POIPOI 43

    saku

    ☆quiet follow

    テリサイ習作
    お題ガチャで当たったシチュです
    ヤマなしオチなしです

    #テリサイ
    TheriCy
    ##小説

    Age verification
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖👏💘🌋👂✋😍😘💞💓💘💘👏❤💞💒🌋💕🇪🇴🇱ℹ💖😚😘❤💖🙏💘💯💯💯😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    フルヤヒロキ

    DONE1新宿鶏事件
    2021-06-29 文字数増加により後編を合体
    1新宿鶏事件

    自宅のある埼玉県に行くなら地下鉄の方が簡単なのは解っているが、あの地下独特の圧迫感と今日のむしゃくしゃ具合につけて地上線をおざなりに選んで座っている。新宿駅は時々始発になっているので便利だ。と、新倉はぼんやり開いたままのドアをみている。さっきみた映画がレビュー以上に酷くて今日一日を台無しにしたという気持ちが大きすぎて、動く気力がわかないでいた。
    人の群れにそって歩く妖怪は少なくない。人が草木動物を愛でるように、新倉も妖怪でありながら人間を愛でて、その結果映画鑑賞が趣味になっているわけだが、レビューでボコボコにされてる映画に興味何故か惹かれお金を出してしまったというより、時間を無駄にしたという後悔をわかっていながらに作ってしまった事にひどく落ち込んでいた。カットのテンポも話の流れも無理が多くて途中からいかに口の中で一個のポップコーンを何回、数多く噛めるか、という実験になっていた。そのせいでスタッフロール中慌てて残っているポップコーンをたべるはめになった。みんなスタッフロール最中に席を立って出て行っていたので助かった。私も出たかったがポップコーンに罪はない、寧ろ救いだったナァ。ずっと塩バター派だったが名前を失念した甘い味も美味しかった。
    10530

    りんごと食

    DONE世界任務「日輪とカンナ山」後の二次創作小説です。
    万葉はあの羽を見た時に何を思っただろう、の疑問から書いた話。
    語り手は万葉くん。

    ◆男性主人公(空)が出てきます。
    ◆世界任務未達成の方はネタバレに注意してください。
    ◆山も谷もありませんし、カプ要素もありません(つもり)。何なら会話もほとんどしない、ないないづくしですが良ければ(´-`).。oO
    鶴観の後 風と大地の匂い、そして星空の匂いを纏う彼から懐かしい匂いがした。
     彼の今回の冒険の行き先は霧に包まれた過去の島、鶴観であったらしい。彼の地の自然はそこであった出来事を囁くように教えてくれるが、それが彼らの旅路にどんな意味を含ませたのか、万葉には推し量ることしかできない。尽きぬ嵐を抜けた先で、彼らは多くの別れを経験した。

     別れは、別れを予期したその時から始まる。唐突な別れには到底望めない心の準備とも言えるその悲哀の過程は、失われゆくものと残されるものの双方とって得難い救いとして機能する。童子が戯れに砂で塔を作るような無益も、緋櫻毬が大地に落ちる様に目を凝らして必死に見守るような不毛も、喪失さえ糧として生きながらえる人間にとって、必要な儀式の一環であろう。
    1946

    byakugun26

    PAST留文の日ー!!おめでとうございますー!!新作は何もないので過去に書いたお話をのせて留文をうみだした気になるやつです
    劣情を宿した男 ――何をされるかわかっていた筈なのに、体はピクリとも動かなかった。
     いつもの喧嘩。いつもの取っ組み合い。胸倉を掴まれたのを感じた途端、咄嗟に文次郎も留三郎のそれを掴んだ事は覚えている。空いていた片手に力を込め、整った顔立ちの男の頬へと、それを喰らわせてやろうと拳を作ったことも鮮明だった。だが、留三郎の闘志に燃えているであろう瞳を見つめた瞬間、文次郎の本能は警鐘を鳴らす。
     闘志と共に見えるのは、別の色が紛れ込んだそれ。普段はこの男の奥深くに眠っているというのに、今では文次郎の目にもはっきりと映りこんでしまい、嫌でも自覚してしまう。
     ――色欲に似た、熱を孕んだ瞳。
     この男の眼から時々チラつくその色に、文次郎は気付いていた。日々の喧嘩や勝負の時、己を真っすぐ見据えている際に現れる淡い劣情。じりじりと文次郎の身を焦がし、その上、心にさえ軽く火傷を負わせようとしてくる熱烈な視線に気付かない訳がない。だが、いくらその色を垣間見たとしても、文次郎は一度も指摘することはなかった。嫌な眼だと思いながらも、ましてやこの男の感情を知りながらも、文次郎は気付かないふりをした。いずれは忍びとなる身。道を違える身。更には男同士であり、犬猿の間柄だ。この男から向けられた感情を知ったところで、文次郎にはどうすることもできない。
    2828