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    SHIZUKa_moji

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    ふと、思い立っただけだ。
    たまたま行列が出来る程の団子屋があって、気まぐれに並んでみて、並んだからと団子を買い、 持ち帰る途中で偶然お前を見付けたから、団子をやろうと思った。
    「それだけだ」
    「………………なるほど」
    「なんだその間は!?」
    「いや、お前も大概だと思ってな」
    鍛練帰りの鍛練馬鹿は秋風吹く中で汗を垂らしている。
    「素直に俺への土産だと言えよ。甘い物なんかそんな食わない癖に」
    「食わない事はない!一本くらい食う」
    「ならなんで包み三つもあんるんだ」
    「これは伊作達用。これは後輩達用」
    「もう一つは?」
    「あーもううるさい!食うのか!?食わねえのか!?」
    「食う」
    くつくつと笑い出されて気まずいが、まぁいい。包みを一つ押し付けて去ろうとすれば、何故か腕を捕まれた。
    「な……なんだよ」
    「実は、鍛練前にちょっといい茶葉を手に入れたんだ。団子の礼に飲みに来い」
    あまりしない子供っぽい笑みを浮かべながら、言葉に挑発を含んでいる。これは嬉しい誤算かもしれない。
    「ならちょっと遅い月見でもするか」
    「いいぜ。月見が出来ればの話しだが」
    「っ、なんだよ。珍しくやる気だな」
    「お前が誘ったんだろ」
    それだけ言い放ち、包みを持った文次郎は一足先に学園へ戻った。残された俺は頭の中で順序を立てる。まず後輩達へ土産を渡して後日の予定だった倉庫の雨漏り対策を今日やり、同室及び同級生に賄賂を押し付け、からかわれるのは我慢するとして、それから飯と風呂を。
    「茶の味、わかればいいな」
    そんなに茶に拘りはないし茶葉に詳しくもないが、あいつが用意したならきっと美味いのだろう。団子を頬張るあいつの顔と、その後に聞こえるだろう水の音を想像し、顔が真っ赤に染まったのを自覚しながら足を学園へと向けた。

    翌朝、土が水浸しの中で学園長先生主催の塹壕掘り大会が開催されてしまい同級生から睨まれたのはまた別の話し。
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    ふと、思い立っただけだ。
    たまたま行列が出来る程の団子屋があって、気まぐれに並んでみて、並んだからと団子を買い、 持ち帰る途中で偶然お前を見付けたから、団子をやろうと思った。
    「それだけだ」
    「………………なるほど」
    「なんだその間は!?」
    「いや、お前も大概だと思ってな」
    鍛練帰りの鍛練馬鹿は秋風吹く中で汗を垂らしている。
    「素直に俺への土産だと言えよ。甘い物なんかそんな食わない癖に」
    「食わない事はない!一本くらい食う」
    「ならなんで包み三つもあんるんだ」
    「これは伊作達用。これは後輩達用」
    「もう一つは?」
    「あーもううるさい!食うのか!?食わねえのか!?」
    「食う」
    くつくつと笑い出されて気まずいが、まぁいい。包みを一つ押し付けて去ろうとすれば、何故か腕を捕まれた。
    「な……なんだよ」
    「実は、鍛練前にちょっといい茶葉を手に入れたんだ。団子の礼に飲みに来い」
    あまりしない子供っぽい笑みを浮かべながら、言葉に挑発を含んでいる。これは嬉しい誤算かもしれない。
    「ならちょっと遅い月見でもするか」
    「いいぜ。月見が出来ればの話しだが」
    「っ、なんだよ。珍しくやる気だな」
    「お前が誘った 801

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    たまたま行列が出来る程の団子屋があって、気まぐれに並んでみて、並んだからと団子を買い、 持ち帰る途中で偶然お前を見付けたから、団子をやろうと思った。
    「それだけだ」
    「………………なるほど」
    「なんだその間は!?」
    「いや、お前も大概だと思ってな」
    鍛練帰りの鍛練馬鹿は秋風吹く中で汗を垂らしている。
    「素直に俺への土産だと言えよ。甘い物なんかそんな食わない癖に」
    「食わない事はない!一本くらい食う」
    「ならなんで包み三つもあんるんだ」
    「これは伊作達用。これは後輩達用」
    「もう一つは?」
    「あーもううるさい!食うのか!?食わねえのか!?」
    「食う」
    くつくつと笑い出されて気まずいが、まぁいい。包みを一つ押し付けて去ろうとすれば、何故か腕を捕まれた。
    「な……なんだよ」
    「実は、鍛練前にちょっといい茶葉を手に入れたんだ。団子の礼に飲みに来い」
    あまりしない子供っぽい笑みを浮かべながら、言葉に挑発を含んでいる。これは嬉しい誤算かもしれない。
    「ならちょっと遅い月見でもするか」
    「いいぜ。月見が出来ればの話しだが」
    「っ、なんだよ。珍しくやる気だな」
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    「それだけだ」
    「………………なるほど」
    「なんだその間は!?」
    「いや、お前も大概だと思ってな」
    鍛練帰りの鍛練馬鹿は秋風吹く中で汗を垂らしている。
    「素直に俺への土産だと言えよ。甘い物なんかそんな食わない癖に」
    「食わない事はない!一本くらい食う」
    「ならなんで包み三つもあんるんだ」
    「これは伊作達用。これは後輩達用」
    「もう一つは?」
    「あーもううるさい!食うのか!?食わねえのか!?」
    「食う」
    くつくつと笑い出されて気まずいが、まぁいい。包みを一つ押し付けて去ろうとすれば、何故か腕を捕まれた。
    「な……なんだよ」
    「実は、鍛練前にちょっといい茶葉を手に入れたんだ。団子の礼に飲みに来い」
    あまりしない子供っぽい笑みを浮かべながら、言葉に挑発を含んでいる。これは嬉しい誤算かもしれない。
    「ならちょっと遅い月見でもするか」
    「いいぜ。月見が出来ればの話しだが」
    「っ、なんだよ。珍しくやる気だな」
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