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    046hanken

    @046hanken
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    046hanken

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    小脇に抱えるというフレームに動揺したことによるアシュビリ(イベストとは何ら関係ない話)

    トレーニングのあと動けないだとか抜かすビリーを小脇に抱えてトレーニングルームから放り出すのが日課とすらなっていた頃だ。最初から気になってはいたがこうしてトレーニングを重ねても能力を使わずとも抱えられる軽さに少しだけ心配を覚えてしまう。筋肉の付きやすさは個人差があるのも承知しているがそれにしても腕を回した腰だとか、僅かな筋肉しか付いていない身体だとか少し力を入れるだけで簡単に折ってしまえるんじゃないかと思って馬鹿な考えに直ぐに首を振る。

    「(…そんな柔じゃねぇだろうけど。)」

    ふと、視線に気付いてビリーを見れば小脇に抱えたままいつまで経っても動かない事に戸惑ったのかじっと俺を見上げていた。なんとなくそれが癪に触る気がして、ビリーを掴んでいた手を放して床に落とせば大袈裟に痛いと騒ぐ。そんな批難の声なんてものは無視をしたが。

    「聞いてるの!?アッシュパイセ…」

    「うるせぇ。」

    二人しかいない無機質なトレーニングルームの床に座り込んだままだったビリーを組敷けば困惑した表情を隠しもしない。こういう顔は年相応だ。何も言わずビリーを見下して煩かった声が止んだのを良いことに気になった先に手を伸ばす。

    「アッシュ、パイセン…?」

    ぴたりと張り付くトレーニングウェアの上から薄い腹を撫でる。本当に同じ物が詰まっているのかと疑いたくなった。そういえば昨日もキャンディばかり食べていたんだったか。ガキのくせに、もう少しばかり肉を付けてもいいだろう。

    「ひ、あっ…!」

    つっと腹を滑る手に反応したビリーが声を上げた。その声が部屋に反響してやけに大きく聞こえて自分でも驚いたのだろう慌てて自らの口を抑えたビリーの顔は赤く染まっている。

    「はっ、エロガキ。」

    「なっ…!アッシュパイセンの触り方がえっちなせいデショ!」

    別にそういうつもりではなかったのに、そんな顔を見せられて我慢できる程お人好しでもないのだと知っているくせに。
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