年末年始の苦悩玄弥と付き合えて初めての12月
俺は完全に浮かれていた…
よく考えれば当たり前だった
でも一年半の片想いを成就させた俺は恋人たちのイベントに
キャラにもなく浮かれていた
去年は学校の外で会うことはなかったからきっとクリスマスも年末もあいつ等と過ごしたんだろう…
だがしかし恋人になった以上俺にも権利はある!
クリスマスは確かにバイトはキツイがなんとか店長に相談して24日は無理でも25日は休みが貰え
大学の課題も早々に手をつけあとは仕上げとチェック、提出のみ!
年越しは玄弥とまったり過ごす!
と一人勝手に考えていた
そんな浮かれが打ち砕かれたのは12月の中旬
玄弥の期末試験期間が終わったと連絡が来て
クリスマスの話を電話でしていた時だ
「なぁ玄弥ァ、おめェ年越しもウチ来るだろ??」
なんならクリスマスのあとから泊まってもいいんだぜぇ
なんて言おうかと思ってたのに
『……あー、その』
『来る』と即答して来ると思っていたから歯切れの悪い返事にイラッとした
「あぁ?来ねェのかよ」
『その……クリスマス終わってからの年末年始は忙しくて……すみません』
「………」
え、無理??
無理ってことかよ…
想定外の返答に頭が真っ白になる
俺の玄弥とまったり年越し計画……が
『……先輩?』
「あ………あぁ、そうかぃ…なら俺も実家行くからいいわ」
『すみません……俺のことは気にせずゆっくり過ごしてくださいね!先輩いつも忙しくしてるから…』
「あ……あぁ」
その後なんて答えてたかなんてあんまり覚えてなくて
空返事で電話を切った
クリスマス本当は家で過ごしたかったものの
思いの外バイトが忙しく、さらにはやる気を失った課題をぐだぐだとしてしまった為に部屋がやべェ……