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    いと(ito_rin_mori)

    @ito_rin_mori

    杏千🔥🧹文字置き場
    原作・キ学・現パロ色々

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    いと(ito_rin_mori)

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    06 心珠 20211006
    杏千 🔥🧹 原作軸 両片想い
    ツイの再掲
    兄上いません。
    血👹術にかかった兄上を千くんがお世話するお話。血👹術ネタ書いてみたいわ~って書きました。
    *通し番号は時系列ではなく同一世界線の原作軸両片想い杏千の話
    *兄弟の日常を切り取りたい

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    いと(ito_rin_mori)

    DOODLE20240211
    杏千バレンタイン2024
    キ学軸 🧹(中2?)⇒🍠(27)へのチョコレート
    せんくん無自覚。兄は…?
     色めき立つ女の子たちを尻目に、さっさと校舎を後にした。同じ学校の高等部の教師である兄上に会わないためだ。正確には、兄上に会わない、というよりは兄上が女子生徒からチョコレートをもらう場面に遭遇したくないからだ。毎年、あれだけ多くのチョコレートを紙袋に詰めて帰ってきていたのだ。生徒から大量にプレゼントされているのは、入学前から認識していた。生徒はイベントに参加したいだけだから教師は丁度いいんだ、と貰った本人は笑い飛ばしていたけれども、絶対にそんなことはなかった。確かに冷やかしや友チョコの延長のようなチョコが入っているのは、否定できなかった。しかし、中には明らかに手の込んだラッピングの手作りの品や高級ブランドの箱が含まれていたのだ。それらが「丁度いいから」なんて、適当な理由で他人に渡しやしないだろう。まぁそうなんだろうな、と思ってはいたが、実際のその現場を目にすると破壊力がある。そう、僕は去年、兄上が本命チョコをもらう場面に遭遇してしまったのだ。危うく声が出そうになったが、寸で止めた。そのまま立ち去ればよかったものを、思わず覗き込んでしまった。フルフルと震える細い手は見えた。表情は窺いきれず、声は聞こえない。聞こえずとも、出刃が目には違いないのだから、とっとと立ち去るべきだった。なのに、まるで地面に足が縫い付けられているかのように動けなくなってしまった。そもそも、兄弟の恋愛に触れるなって嫌なもんだ。ましてや、年が離れているから兄上の恋愛事情なんて知らない。でも、僕の胸のモヤモヤは、そういうものとは違うような気がした。
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    いと(ito_rin_mori)

    MENU9月24日 Good comic CITY 29
    今日も明日も愛しさ千倍 3 発行

    『花結び』 原作軸/全年齢/文庫/94頁/両想い ¥1150

    FF様向けキスシリーズWeb再録本。
    全体的に加筆修正いれてますが話の筋は変わりありません。話の矛盾は直してません(笑)書き下ろし6000字程度。
    センくんの漢字変換ミスしてます<(_ _*)>
    口吸い
     額に、頬に、鼻先に、生まれてから何度も触れていた兄の唇が、初めて自分のそれに落とされた時、あまりの柔らかさと温かさに目の前がちかちかと光るようだった。
     恐る恐る目を開いて兄を見上げれば、その目線がこれまでと違う熱量を持ち、ああ、本当に恋仲になったのだと実感した。

     最初は、ふわりと羽のような触れ方だったが幾度目にかなると、少し長く強く押し付けられるようになった。それからは、一度でなく、二度三度と角度を変えて触れられるようになった。その度にほんの少しずつ、兄の目から見える熱がちりちり高まっていくようだった。呼応するように、己の体温も兄が触れる度にじわじわと高まっていった。
     その頃になると、兄は就寝の前に千寿郎を膝に抱え上げて口づけをするようになった。それまでは布団の中では額に触れる程度だったので、途端に戸惑いと恥ずかしさで千寿朗の頬は熱くなった。口づけだけでなく、頬が赤くなることにも恥ずかしがっていると、兄は笑いながらも慰めるように頬を撫でてくれた。しかし、その触れ方は熱を鎮まるよりも、さらに鼓動を高めるようなものだった。
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