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    Yuna_uzn210

    @Yuna_uzn210

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    Yuna_uzn210

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    ⚡♀、🔥、🎴♀、💎四人の四角関係なお話です。女体化注意。
    ⚡♀→💎→🎴♀→🔥→?てかんじででも🔥⚡♀メインの現パロです。
    何でもありの方はどうぞ。

    好きな人は親友のことが好き。私の好きな人は、ほんとに昔から分かりやすい。
    え、なに大丈夫?それ、気持ちバレちゃうんじゃない?
    気づかないの彼女くらいだよって、いつも思ってしまうくらい。



    「なぁ、これやるよ」
    「え?ありが―、あっ!これ新発売のやつですよね?!」
    「そうそう。お前が言ってたやつたまたま売ってんの見たから買ってみたわ。味間違ってねぇ?」
    「一番好きなやつです!やったぁ、ありがとうございます!
    これ人気なのによく買えましたね?」
    「まぁたまたまな。この祭りの神にド派手に感謝しな!」
    「ちょっと何言ってるのか分かりませんけどこれはいただきます!」


    彼の視線の先。目を輝かせてお礼を言う私の親友―炭子は、同じ女の私から見てもとってもとっても可愛らしい。


    うん、分かるよ。

    嬉しそうに頬を緩ませる私の好きな人―天元さんに心の中で思わず同調してしまう。

    炭子かわいいよね。性格も良くて家庭的ででもちゃんと自分の意見も持ってて。
    私が男でも炭子を好きになると思うもんね。
    ていうか炭子のこと嫌いな人とか存在すんの?この世に。



    幼なじみである天元さんが同じく幼なじみで幼稚園からの仲である炭子のことを好きらしいことには、わりと前から気づいていた。

    だって、雰囲気も目の色も音も、炭子に対してだけ全然違うんだもん。

    自然と頬が緩んで口調が優しくなって。愛しいなって目で、一緒にいれて嬉しいって音をさせるから私はいつの間にか育っていた恋心を自覚すると同時に失恋したようなものだった。


    …なんだろう。天元さんが何か言って、それに訝しげに目を細める炭子に天元さんがまた笑う。

    何度も見ているうちにこんな光景にも少しずつ慣れてきてしまった。
    二人とも大好きだからどっちのことも嫌いになれなくて。
    この私の気持ちはどこへ持っていったらいいんだろう。
    …それに、正直どうしたらいいのかもよく分からない。だって。だって、炭子は―。


    「そんなに宇髄のことが好きなのか?」
    「いや、まぁ。…て、ななな、何のことですか?!?きき、急に何を言って…!…んぐぇっ!?」

    話してる途中なのに、勢いよく口に何か突っ込まれた。
    甘くてほんの少しだけ酸っぱくて。
    昔からコンビニで見かける棒付きキャンディは目の前の彼がよくくれるものだけど。

    「どうした、大丈夫か?ガマカエルみたいな声だったんだが。
    たしかに君は昔からよく恥を晒しているが今の声はいくらなんでも…」

    真剣さを装ってその大きな目で覗き込んでくるから、笑いを堪えきれてないその口元に手に持ってたチョコを勢いよく突っ込み返してやった。

    「いやどんだけ勢いよく突っ込んでくるんですか?危うく喉に詰まらせて死ぬとこだったんですけど?!」

    「悪かった。ぽかんと口を開けていたからてっきりまた腹が減ってるのかと」

    「いや失礼だな?!またってなんですかまたって!なんでいっつもそうやって馬鹿にしてくるんですか?!」

    「どうって、君の反応が面白い以外に理由があると思うか?」

    はぁ?!はあぁぁぁん?!?!

    どう言い返すべきか、とっさに言葉が思いつかなくて地団駄を踏む私を見て楽しそうに口に手を当て笑っている彼―、煉獄さんが、私の親友のずっとずっと好きな人なのだから―。



    私の好きな人は天元さんで。
    天元さんが好きなのは炭子のことで。
    炭子がずっと好きなのは煉獄さんで。
    …あれ、そういえば煉獄さんは?


    目の前でまだ思い出し笑いをしている彼を一瞥し、思わずため息を吐いてしまった。

    「人の顔を見てため息だなんて失礼だな」

    「いや失礼とかあなたにだけは言われたくないんですけど…。
    …あの、煉獄さんて、もしかして好きな女の子にもそんなに意地が悪いんですか?それとも、そういう子にはちゃんと優しくするの?」

    「は?」

    「言っておきますけど。もし好きな人がいたり今後できたりしたら、ちゃんと優しくしてあげないとだめですよ?
    いくら人より顔がいいからって、そんなことしてたら嫌われちゃいますからね!」

    「…俺はそんなに性格が悪いか?」

    「いやまぁ、性格が悪いっていうか…」

    性格は悪くないと思う。今だって一応私が落ち込まないよう声をかけてくれたんだと思うし。
    でも、なんせ口が悪い。態度はひどい。横暴で、顔はいい。あ、間違えたこれじゃ褒めてる。

    「君は俺の顔だけは褒めるよな」

    しかもいつの間にか全部声に出していたらしい。

    「まぁそれは客観的にそうでしょ。バレンタインとかそうじゃなくてもチョコだの手紙だの呼び出しだのひっきりなしにされやがってコンチクショウ!
    イケメン滅べっ!すみ…、じゃなかった、この女の敵めっ!」

    「…君は俺がモテるのが嫌なのか?」

    はぁん?違うわコンチクショウ!あんなかわいい子に好かれといてコンチクショウ!
    しかも自分の顔の良さを自覚してるところがまた腹が立つ。
    ジッと、急に真剣な目をしてくる彼に一瞬見惚れかけた自分に喝を入れ、負けないようにじっと睨み返した。


    「はい?何言ってるんですか?全然意味分かんないんですけど」

    「でもそうだろう?でないとなぜ俺がモテることでそんなに怒るんだ」

    「そ、それは…っ」  

    「それは?」

    炭子が悲しむからに決まってんでしょーがっ!チクショウっ!

    …とは言えるわけなくて思わず言い淀む。

    「別にっ、アンタみたいなイケメンは女泣かせてるもんだって相場が決まってるんですっ!!
    はんっ!」

    なぜだかさっきより顔同士の距離が近い気がするけど、照れたりなんかしたらこっちの負けだ。

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