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    おにきゅ

    @Oni9_oiC

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    おにきゅ

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    先生、お誕生日おめでとうございます!!!!!今年もお祝いが出来てとても嬉しいです!!!!!!!!!!!来年もお祝いがしたいです!!!!!!!!!あわよくば伝説三章も見たいです!!!!!!!!!良い一年になりますように!!!!!!

    鍾タルワンライ1231「先生のお誕生日」「プレゼント」「先生、何か欲しいものはある?」
    瞳を細め、興味を滲ませた男が言葉を紡いだ。
    職人が繊細な手技で仕上げた螺鈿の箱。大自然が永きをかけて作り上げた大ぶりの真珠――それを用いた、首飾り。求むに足るものは多い。
    「これ以上となると、さすがにこれ以上は持ち運びに支障が出る。後日に持ち越しても?」
    「此処で遠慮しないのが先生の良いところだよね。良いよ。先生が凡人二歳になったお祝いに何か買ってあげようかなって思っただけだから。ちなみに何をねだるつもりだったの?」
    ぱち、と瞬きをひとつ。今年も終わりを迎える頃合いだと思っていたが、そんなに経っていたとは。
    ふむ、と思案した後で視線を上げる。
    「そういう事ならチケットを二枚、取ってくれ。演目はこちらで指定する」
    演目を告げると「ああ、」と納得する声が聞こえた。
    「雲菫が主演を務める舞台か。あの天権が投資している劇団だろう?」
    「ああ、彼女の舞台は実に優雅だ。時間を消費し、見るに値する」
    「ふぅん……先生のお気に入りの役者ってわけだ。分かった。チケットを取ったらプレゼントするよ。日時の指定は?」
    「俺が受け取るのは一枚で良い。日時は公子殿の都合のつく日で構わない」
    中身を飲み干した茶器を置くと、かつんと乾いた音を奏でた。弾けたような笑い声が寒空の下で高らかに響く。
    「本当に遠慮の〝え〟も無いね!」
    「幾つまで、と言う数の指定は無かったはずだが」
    「無いけどさ。先生の辞書には二兎追う者は一兎も得ずって言葉は書いてないみたいだ」
    「詳細が決まったら連絡してくれ」
    「はいはい」
    未だに喉奥で笑いを噛みしめながら呼び止めた店員に、次から次と注文を始める。物欲を満たした次は食欲を満たすつもりらしい。当人よりよっぽど楽しそうだ。
    「そうだ。まだ言ってなかった。誕生日おめでとう、先生」
    「今年も公子殿からの祝いの言葉を聞けるとはな」
    「俺も言うとは思わなかったよ」
    たかが二年、されど二年。この二年で璃月も随分と姿を変えた。それはきっと鍾離としても同じこと。
    三度目の誕生日にはどのような形になっているのか、くるくると目まぐるしく変わり始めた世界では予想することも難しい。小さな楽しみが増えたことに口元が緩む。

    二度目の誕生日は、食卓いっぱいの美食と共に過ぎていった。
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    おにきゅ

    DONE【鍾タルワンドロ0925「月見」「抱擁」】
    鍾タルワンドロ「月見」「抱擁」柱の上に、ひとりの子供が座っている。
    その眼下では流水で形を成した刃が真一文字を描き、ヒルチャールを吹き飛ばした。遠方では木陰に身を潜めたアビスの魔術師が火球を練り上げている。あの水の刃は火球を受け止めたら蒸発するのだろうか。どうやら空気中の水分を元素力で固着しているようだが、例えば周囲を炎の海にしたらどうだろう?空気中の水分は蒸発し、形になる基を失くした状態でも刃を成形できるものだろうか。子供が「ふむ」と思案を混ぜ込んだ一言を零した。

    「公子殿、聞きたいことがあるのだが、――ああ、後で構わないぞ」
    「そりゃ、お気遣いどーも! 今は手一杯だから助かるよ!」

    戦場を舞うように駆ける男――タルタリヤが、周囲を敵に囲まれながら、嫌味混じりの返答を吐き捨てる。手にした松明を掲げ、火の粉を散らしながら走り寄ってくるヒルチャールをくるりと振り向きながら蹴り飛ばし、すぐさま手元の武器を弓へと変形させて火球を作り出していたアビスの魔術師を打ち抜いた。あいにくとシールドに阻まれて致命傷には成り得なかったが、一時的に詠唱を止めることは出来たようだ。不完全な火球は魔術師の足元に落ちて、草原を燃焼させた。
    1841

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