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    kimikoSunohara

    @kimikoSunohara

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    SPOILER【千ゲン】z=1.9.7 その後の劣情、七年越しの愛欲について

    ※注意 がっつり本誌のネタバレというか本誌(z=1.9.7)のその後のお話です!!
     七年ぶりのマジックショーを終えて、宴もたけなわになり夜もふけると、みんな酔いつぶれて寝てしまった。
     全員が寝泊まりできる民家なんてあるはずもなく、みんなで焚き火を囲んでの雑魚寝だ。
     サマーキャンプみたいで悪くはないけど、贅沢を言えばふかふかのベッドと柔らかい布団が恋しい。
     俺はその夜、なんだか寝付きが悪かった。
     七年ぶりに目覚めた興奮が覚めきらないのか、起きたり眠ったり浅い眠りを幾度も繰り返していたところ、誰かに足をつんつんとつつかれる。
     そっと目を開けると、千空ちゃんが俺の顔を覗き込んでいた。

    「せんく……ちゃん? ……どうしたの?」
    「ゲン、ちょっとこい」

     千空ちゃんに腕を掴まれて、俺は眠たげに目を擦りながら起きあがる。

    「司ちゃんとの話はもういいの?」
    「ぁ、終わった。次はテメーに話がある。ちょっと来い」

     千空ちゃんに改まってそう言われて、強引に手を引かれる。
     こんな夜中に話ってなんだろ。
     俺はなんだか少し不安になって千空ちゃんに手を繋がれたままあとをついていく。
     夜の森は暗かったけれど月光がどこまでもついてきて足元を照らしていた。
     ジャングル 2885

    kimikoSunohara

    DONE【千ゲン】千空ちゃんとタコパしたらゴイスー楽しかったよっていうただの惚気話だけど需要ある?

    復興後、ナチュラルに結婚した千ゲンがイチャコラしながらみんなでわいわいタコパする幸せいっぱいの話です。千ゲンがひたすらバカップルしてます。
    ※ちょっとだけクロルリ描写あります。
    これは世界が復興して、俺と千空ちゃんが籍を入れたばかりのいわゆる新婚ほやほやの時期の頃の話なんだけどね。
    千空ちゃんは、なんだかよくわからないゴイスーな科学賞を受賞したの。

    俺は千空ちゃんのパートナーだったので、千空ちゃんが受賞した賞の記念式典とかセレモニーとか祝賀会とかとにかく色んな式典やパーティーに連れ回される羽目になった。

    確かに千空ちゃんがすごい賞をとったのは嬉しい。
    千空ちゃんが一生懸命、研究に勤しんでいるのは俺も知ってたし。
    でも、いくら千空ちゃんのパートナーだからって、堅苦しい式典にばかり列席させられると、俺もだんだんストレスが溜まる。
    これが俺のための式典だったなら退屈しない。
    俺は観客に好きなだけマジックを披露すればいいだけなのだから。
    だけど千空ちゃんのための式典に、世間一般的な言葉で言う千空ちゃんの奥さんっていう立場で式典に参列するのは正直ちょっとつまらない。
    飛び交うのは、どこもかしこも俺のわからない科学の専門用語ばかりだし、俺は千空ちゃんの評判をさげる訳にもいかないから、ずっとにこにこと愛想笑いをして、千空ちゃんの傍らに立っていないといけない。そう、こうい 7724

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    PROGRESS【千ゲン】千空ちゃんって出会う前から割と俺のガチファンだったよね?

    石化前に千空がゲンの握手会にいく話。
    遺伝子レベルで惹かれあう千ゲンを書きました。
    うろこ雲がたゆたう晴天の小春日和のことだった。
    石神千空は、幼なじみの大樹、杠の二人と共に近所のショッピングモールに訪れていた。
    「ったく、なんで俺がわざわざ休みの日に野郎と握手するためなんかにこんなとこまで来なきゃいけねーんだ…」
    千空は、眉間に皺を寄せて耳の穴をほじりながらぼやいた。
    「せっかくチケットをもらったんだからいいだろー!!俺は芸能人に会えるなんて初めてだぞ!!」
    「私も私も!!芸能人をこんな間近で見られるなんて初めてだよ!」
    寝起きのようにテンションの低い千空とは違い、テンションが高まっているのは似た者夫婦の大樹と杠だ。
    「?んなもんテレビで見んのと同じだろうが。むしろ加工ができねーぶん、実物のほうが見劣りにするに決まってんだろうが」
    千空は毒を吐きながら、小指についた耳垢をふぅっと吹き飛ばす。
    今日はショッピングモール内に併設されているイベント会場で、メンタリストあさぎりゲンの握手会があるという。
    もとより千空は、あさぎりゲンに興味など更々なかった。百夜が好んで見ていた深夜のバラエティー番組によく出ていたから、顔と名前は一致している程度の認識である。
    ならばなぜ興 4510

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    PROGRESS気づいたら、千空ちゃんと朝チュンしてたんだけど、ジーマーで?!②


    復興後、一度別れた千ゲンが酒の勢いで朝チュンして寄りを戻す話。
    あさぎりゲンは、酒が飲めない。

    ゲンは、その理由を体質だということにしている。

    だが、千空はゲンが酒に手を出さない本当の理由を知っている。

    「千空ちゃ~~ん!いっぱい飲んでる~?」

    「あぁ」

    千空の隣に座るゲンは頬をうっすらと染めて、ゆらゆらと揺れている。揺れはじめたら、酔いだした合図だ。

    「ふふ、このコーラ、お酒入ってないはずなのになんかふわふわしてきた。なんでだろ」

    「あー……酒の席に酔ってんだろ、雰囲気だ、雰囲気」

    「そっかぁ! 場に酔うことってあるよねぇ!」

    千空の淡々とした答えも気にも止めず、酔いどれメンタリストはご機嫌できゃははっと陽気に笑っている。

    だが、ゲンのグラスのコーラには濃いめの焼酎が入っている。だからゲンの飲んでいるのはコーラではなく立派なコークハイである。

    ほんの数分前、ゲンが御手洗に席を立った隙を見て、千空は自分で飲んでいた芋焼酎を半分ゲンのグラスに入れた。
    コークハイの爆誕である。

    杯を重ねる度、隙を見ては千空はあさぎりゲンのグラスをコークハイにしたてあげた。

    ーーとっとと酔いつぶれやがれ、メンタリスト。

    千空とゲンがこうして肩 3014

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    PROGRESS気づいたら、千空ちゃんと朝チュンしてたんだけど、ジーマーで?!①


    復興後、一度別れた千ゲンが酒の勢いで朝チュンして寄りを戻す話。
    カーテンから差し込む眩い朝日に照らされて、俺はうっすらと目を覚ました。

    なんだかとても幸せな夢を見ていた気がする。

    いつまでも微睡んでいたくなるような心地よい多幸感に全身が包まれている気分だった。

    「……んん~……よく寝た……」

    俺はのっそりと気だるげに上半身を起こし、はたと固まった。

    ベッドは雲のようにふかふかで手触りがよく、てとても広い。大人二人が寝そべっても余裕のある広さ。これはキングサイズだ。

    見知らぬ天井には高そうなシャンデリアがぶら下がっている。

    何もかもが慣れ親しんだ自室とは違った。

    そして俺は服を着ていなかった。

    うん、生まれたての姿でシーツに身を委ねてたよ、ジーマーで。

    そんで隣に誰かがいるね。

    え? あ、うん。なにこの状況。ゴイスーやばくない?

    その男がごろりと寝返りを打った。

    「ななななんで?!?! 千空ちゃん?!?!」

    そこには、俺と同じ生まれたままの姿で布団にくるまり、憎たらしいほどにすよすよと穏やかな寝息を立てている千空ちゃんの姿があった。



    ……俺は、かつての恋人、石神千空と一夜を共にしてた。いわゆる朝チュンってやつなの、 9273