七夕アフター　星と星が惹かれ合い、まばゆい出会いを果たす、この日。
　――出会いを果たした星と星は、数多の願いを叶えんとす。



　ハスマリー公国、小さな町の片隅にある孤児院。

「いやあ、大好評だな、アーロン！　ほら、またタンザクが増えてる」
　嬉しそうに破顔したルークの前には「ササ」と呼ばれる植物が水瓶の中からにょっきりと伸びている。自分の背と同じくらいの高さまで、ひょろ長く真っ直ぐでやすりをかけたわけでもないのにやたらと真っ直ぐ滑らかな幹がそびえているのは、なんだか変な感じだ。
　ハスマリーにはない植物は、ミカグラ島から輸入されてきたものだという。
　ササは、友好の証としてエンターテインメント会社「ＡＣＥ」から贈られてきたものだ。その受け渡しをもって、アラナが運営する孤児院のある小さな町と、世界有数の歓楽街のひとつと言われているブロッサムは、友好都市として縁を結んだと対外的に知らしめられた。

アロルクワンライ　居場所　久しぶりに帰ってきた自宅に足を踏み入れた瞬間、ひどい違和感が纏わりついた。
　この家に戻るのは、確かに久しぶりだけれど、クリスマスのあの日から何一つ変わっていない筈だ。けれど、何もかもが色褪せて見える。
　古びた写真立ての中に家族二人映る姿なんて、わるいゆめでも見ているみたいに頭がぐらりと揺れる。
　父さんが死んだと知らされた日だって、この家はいつだって暖かく僕を迎えてくれた。
　たくさん泣いた。どうしようもなく辛かった。この場所に父さんが帰ってくることがないと、信じたくなかった。
　でも、この家に来てから、父さんと過ごすようになってから、たくさんのあまいしあわせで象られた思い出のひとつひとつが僕を支えてくれたんだ。この場所が、僕の「居場所」だと、信じられた。

어느 날, 아담이 사라졌다. 루시퍼는 아담이 늘 하는 떼쓰기라고 생각해 찾지 않았다. 호텔에 사는 이들은 루시퍼가 잘 데리고 있겠거니 싶어 호텔에 잘 안보여도 궁금해 하지 않았다. 그렇게 아무도 아담을 찾는 이 없이 시간은 속절없이 지나간다. 어쨌든 만년이나 살았으니, 지옥에서도 혼자 괜찮지 않겠는가 어린아이도 아니고. 물론 그는 어린아이가 아니었지만 제 후손들이 키워온 악의를 너무 우습게 봤다. 아담과 이브가 선악과를 먹어 인류에게 심어진 악의 씨앗은 인류의 역사를 지나며 다양한 형태로 피어나 지옥에 죄인으로 처박혔다.

아담은 이제 천국이 아니라 지옥에 살고 있으니 그 사실을 알아야만 했다. 이미 많이 늦었지만.