Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    yukiji_29

    @yukiji_29
    倉庫用。
    ほぼアスカガ。
    挫折した文章やら年齢制限のものやら。

    ☆quiet follow Yell with Emoji ❤ 🐯 🌞 🌛
    POIPOI 14

    yukiji_29

    ☆quiet follow

    種無印後、カガリがオーブ首長代表就任直前の話。
    カガリの独白みたいな感じ。
    アスカガ要素は薄めでシリアス。

    時間無い中で書いちゃったやつなので
    もっとしっかり書き込みたいし
    カガリもそうだけどアスランの心情とかも
    細かく書いて重厚感もう少し乗せたいので
    その内がっつり加筆と修正を施します😋

    暁の誓い車を降りて、マルキオ導師が開く孤児院に向けアスランとカガリは歩いていた。
    一度浜辺に出て足を踏み出せば、ザクリと砂の擦れる音が鳴る。カガリは数歩先を歩くアスランの背中を見て、ふとアスランとの思い出はいつも海に縁がある事が多いなと思った。
    二人の出会いは最悪だったし、敵同士だった。
    冷たい銃口を向けたのは二回。一度目は初めて会った無人島で、二度目は友を殺したと打ち拉がれている時だった。
    もう交わる事はないと思って渡したハウメアの護り石を持って、彼が再びカガリの目の前に姿を現した時は驚いたものだ。

    「カガリ?」

    思考に呑まれ、歩調を緩めて距離が離れていくカガリにアスランは呼びかけ、来た道を戻る。大丈夫か?と心配そうに歩み寄ってくるアスランに平気だと伝える。

    「少しボーッとしてただけだ」

    心配するなと伝えれば、不安か?と主語なく問うてくるアスランに何がだよ。とその意味を分かっていながらもカガリは恍ける。不安、なのだろうか。
    数日後に正式にオーブ代表首長就任を控えているカガリに、不安という文字は許されない。未だ混乱が続く世界情勢で、早く国の行く先を示してやる事が今は大切で、国民はそれを求めている。不安などとは言っていられないのだ。カガリはアスランと出会ったあの頃の様な自分では、もういられない。

    「行こう、アスラン」

    何か言いたそうな翠眼に気付かない振りをして、カガリは歩みを再開する。
    陽が傾いてオレンジ色に染まる大地に、孤児院から聞こえてくる子どもたちの談笑の声。ラクスの歌声が遠くから聞こえてくる。カガリが今目指す、平和の輪郭を体現したような穏やかな午後がそこにあった。
    海を見つめればその場に似つかわしくない、浅瀬に浮かぶモビルスーツの残骸が未だ残る戦争の爪痕を感じさせ、痛々しい。亡くなった父、ウズミの言葉がカガリの心に反芻する。

    他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない。

    (もう誰にも傷付けさせはしない)

    守る。オーブも、仲間も。

    ――そして、アスランも。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    yukiji_29

    MENUアスカガ本の新作サンプルです!
    種自由後。
    カガリが直接極秘で対処したテロ事件でカガリは怪我を負い、アスランにそれを黙ってたらアスランがブチ切れ、二人とも揉めに揉め(笑)カガリが家を飛び出して実家(?)(キラの住むお家)に押しかける話。
    ちゃんとアスランと仲直りするし、ハッピーエンドです☺️

    ※外伝のエクリプスに登場するキオウ家も出てきます(エクリプス読んでなくても支障ないはず…笑)
    Be Dazzlingly Beautiful・アスカガ本新刊サンプル「アスハ代表‼︎」
    「騒ぐな!私は無事だ。こいつらの確保を、早く!」
     カガリは満身創痍の体を引きずりながら、先程自分がかけた絞め技で意識を落とした相手から離れる。だらりと垂れたカガリの左腕は衣類が引き裂かれ、血が滲んでいた。意識を失い地面に寝転がっている相手によってナイフで切られ、負った傷だ。その血は腕を伝って指先に落ち、地面に幾つもの赤い斑点をつくる。止血するように空いている右手で出血部分を圧迫して、カガリは走り寄ってきた自国の軍人達に保護された。
     いくら軍事訓練を受けていたとはいえ、流石に無傷という訳にはいかず、顔を青くする部下たちにカガリは精一杯の笑顔を貼り付けて落ち着くように諭した。
    「っつ‼︎」
    8436

    yukiji_29

    MENUアスカガ本に収録予定の新作サンプル(2本目)です!
    種自由後の話(アスカガ+ミリアリア)
    カガリとユウナの結婚未遂をアスランが許してないって考察読んで、アスランおまいう!ってミリィに言葉で引っ叩かれるアスラン書きたいが為に書きました(笑)
    お互い様でしょー!ってミリィに怒られるアスラン😂
    またカガリが薬指に指輪を嵌めて、アスランと将来を約束をするまでのお話です。
    金環は碧落一洗に輝く アスカガ新刊サンプル② オーブ軍事施設内。
     ミリアリアはズンズンと背後に物々しい効果音が付きそうな足取りで施設内を歩いていた。
     先程から探している人物はなかなか見当たらず、かれこれ十五分は施設内を探し歩き回っている。事前通達されたスケジュール通りであれば、すでにオーブへ帰国している頃合いのはずだ。
     黙々と足を動かすミリアリアをどうしたんだろうと横目に見る同僚達に目もくれず、彼女は先を急いだ。
    「あれ、ミリアリアさん?」
     通り過ぎた一室からミリアリアの名を呼ぶ声にピタリと足を止める。くるりと振り返り声のした方を見れば、部屋の入り口からひょこりと顔を出す女性と目が合う。臙脂色の髪を持つミリアリアがよく知る人物がそこにいた。
    3317