知識王は誰だ!!とある日の午前中の事である。工藤邸のリビングに、長テーブルと早押し機が置かれており、テーブルの前に左から新一、平次、快斗、探の順に椅子に座っている。
「第一回誰が頭良いか決定戦!!司会はワシ阿笠が務めるぞい!」
「博士〜別に動画とか撮ってるじゃあるめーし、そんなのいらねぇぞ」
「ノリじゃよ、ノリ」
「まあ、ええやないか、工藤」
「唐突に思いついたのに準備して下さった阿笠さんに感謝しないとですよ、工藤君」
「というか博士が問題考えたのか?」
「いや、なぞなぞはやっとるが…今回は殆どは沖矢さんと優作に考えて貰ったぞ」
「親父と赤井さんが!?」
「高校の先生になったみたいだなとのりのりじゃったぞ」
「と言うことは、博士以外はガチの奴が来るってこっちゃな?」
「そうじゃよ〜謎解きとは違う己の知識のぶつかり合いじゃ!ちなみに、早押し問題が殆どじゃが他にもいろいろあって18問あるから頑張るんじゃよ!」
「おお、結構ある!」
「油断したら差を付けれやすい問題数ではあるかな」
「負けねぇぞ、快斗!」
「そっちこそ!事件で学校行けてない奴が俺に勝てるのか!?」
「こんにゃろ!!見せてやるよ!!小学一年の問題しかやってねぇと思うなよ!!」
「俺もや、負けてやる気は無いきの!」
「当然、僕も」
「では第一問じゃ!警視庁公安部や各都道府県警の」
「よし」
ここで新一が押した。
「公安警察」
「ぶっぶーじゃ!」
「はっ?」
間違えた新一はびっくり。
「え?そうじゃねぇの?だって安室さん」
「いやいや、名探偵、勝手に公安の話って言って良いのか?」
「俺ら知っとるから大丈夫やで」
「良いのかよ」
「ええ、僕は結構前から知ってましたし」
「んじゃ続きじゃよ」
「各都道府県警の警備部公安部の事を警察の人達は略語を使ってるんじゃが、なんじゃろな?」
「略語?」
そうすると白馬が押した。
「答えはハムですよ、工藤君」
「正解じゃ!!」
「ああ、公安の公の字か…」
「そう、普通に俺の同期あのハムに入ったんだよとか言うそうですよ、まあ公には言えない職種ですけどね」
「へぇ」
「では2問目じゃ、室町時代の後期に名を馳せた剣客であり、」
ここで新一が押した。
「早いの!新一どうぞじゃ」
「そりゃ剣客なら塚原卜伝だろ」
「ピンポンじゃ!!」
「ボタンの押す速さよ……」
「では3問目じゃ、サッカーなどの球技や槍投げみたいな投擲競技で使う、ボールなどの投げた時」
ここでまた新一が押した。ちなみに快斗と平次も推している。
「おお、新一どうぞ!」
「投射角だ」
「正解じゃ!!押し負けが続いとるの」
「くっそ〜!」
「第4問!トマトやスイカに多く含まれているって早いの新一」
「リコピン」
「正解じゃ」
「早すぎる……」
「工藤はクイズ研究会に行けそうだなこれ」
今の現状、白馬が1問、新一が3問目も圧勝。いまだに平次と快斗は0問である。
「第5問、フランスのアランが書いた著書で幸福にまつわるものを」
ここで平次が押す。
「まんまやな、幸福論や」
「正解じゃ!」
「やっと、工藤より先に押せたわ…」
「つ、次こそは俺が……」
「第6問、南ヨーロッパにある国で」
ここで平次が押す。
「しもた!早く押してもうた!」
「平次君回答は…?」
「えーと、スペインや!」
「ブッブーじゃ!続きを読むぞ」
「首都はザグレブでかの冒険家マルコ・ポーロの出身国である国は?」
「それか!」
ここで白馬が押した。
「白馬君!」
「クロアチアですね」
「正解!」
「くっそ〜!」
「次は第7問じゃ、シャーロックシリーズに登場する…」
ホームズ問題!新一と白馬はそう判断し、己のホームズ知識からおそらくであろうという単語を張り巡らせる。
「作品では異なる名前になっている事もある下宿の」
ここで音が鳴る。だが押したは、二人では無く。
「マジかよ!」
「黒羽君!」
まさかの快斗だったのだ。
「お答えどうぞじゃ!」
「ハドソン夫人」
「正解じゃ!!」
「してやったりやな」
「ようやく正解したのに目力が怖え」
平次から見ると、快斗にホームズフリークの二人から痛い視線が集中していた。
「意表をついたの〜黒羽!今回はあの沖矢っつう大学生も絡んでるんやろ?しかもその大学生もホームズ好きと来た」
「だから敢えてホームズを勉強したというのかい?黒羽君」
「まあ、ネットが主だけどな」
「やられたな、白馬」
「ええ、彼、マジック好きですから」
「やり返してやろうぜ……」
「マジックで問題って何があるんだ?」
「まあ期待しとこうな」
「気を取り直して、8問目じゃ、アルファベットではC」
ここで、平次が押した。
「服部君回答どうぞじゃ!」
「早く押し過ぎやけど…二択か?クロムで」
「正解じゃ!二択選び勝ちやったの!」
「よっしゃ!!」
「元素記号ですか…確かにCなら二択ですね」
「…んじゃ9問目じゃオリンピックで毎回行われるもので、せい」
ここで白馬が押した。
「絞りきれると思ったのですが…聖火台です」
「不正解じゃ、続けて読むぞ」
「聖火を運ぶ人達の事をなんと呼ぶ?」
ここで新一がゆっくり押した。
「新一答えを」
「聖火ランナーだな」
「正解じゃ!」
「10問目じゃ、毛利探偵事務所の隣にある建物は米花なんという?」
「たしか」
とここで快斗が押した。
「お、快斗君回答どうぞ!」
「確かいろは寿司だっけ」
「正解じゃ!!」
「あれ思い出話で話したんだよな、全部終わった後、そこでも事件起きたんだろ?」
「馬券のやつだな、結局おっちゃんはあの馬券警察に渋々届けに行った」
「工藤、おまん事件会いすぎやろ」
「お前もそう言えねぇだろ、服部」
「いや白馬もロンドンではそうだろ」
「僕は新規依頼より前の事件の片付けの方がメインなので」
「ま、まあ似たり寄ったりじゃの」
「探偵は似てるのかね〜」
「んじゃ11問目じゃ、少年探偵団の中で1番元気なのは誰じゃ?」
「……なぞなぞかそれ?」
「いやクイズじゃよ」
「それなら」
と白馬が押した。
「単純に小嶋元太くんですか?」
「正解じゃ」
「ああ…元気の元ね」
「単純やの、確かに」
「んじゃ12問目じゃ、うから始まる季語でもあるスズメ目」
ここで新一が素早く押した。
「鶯」
「正解じゃ!」
「次はウグイス科と続くからのぉ、一瞬やったな」
「瞬発力凄いですね、工藤君」
「まあな」
「13問目じゃ、大豆から作られる豆乳を作る際に作られる」
ここで快斗が押した。
「快斗君回答どうぞ!」
「おから」
「正解じゃ!!」
「最近いろいろ味あるらしいって青子が言ってたの思い出した」
「良いですね」
「なんだよ」
「んじゃ14問目じゃ!ことわざで何かがきっかけで物事の」
ここで新一が押した。
「新一答えをどうぞ!」
「目から鱗だな」
「正解じゃ!!続けて15問目じゃ、豆腐やこんにゃく」
ここで快斗が押した。
「快斗君回答をどうぞ!」
「田楽!」
「正解じゃ!」
「焼いた香ばしい味噌が良いんやで」
「ほかほかでたまりません」
「16問目じゃ!残りも少なくなってきたのぉ!」
「あとこれ終われば2問か?」
「長かったですね」
「デットヒートじゃぞ〜沖矢さんが通う大学を」
ここで平次が押した。
「東都大学やったよな?」
「正解じゃ!」
「まあ、設定なんだけどさ」
「言っていいんです?」
「まあ、ここ、謎時空だし」
「メメタァ!!!」
「17問目じゃ!!うから始まる珍しい単語と言えば?」
「は?」
「なんやそれ」
「某チャンネルのオマージュですかね?」
「うーんと、う!?」
「ちなみに判断はワシがするぞ〜」
「珍しいのは…どのくらいなんですかね」
「ウェッデルアザラシ」
「アザラシ?新一それ、どこにいんの?」
「主に南極にいるアザラシだ、前本で読んだ」
「へ〜流石工藤やな…ほんならウィルソンの霧箱とかどうやろ」
「荷電粒子の飛跡を調べる装置ですね、普通は確かに習いませんね」
「うーん」
「こういうのってなかなか出ないんですよね」
「うーん、マジック関係だと…ウォンドとかどうだ?」
「ウォンド?なんのこっちゃ?」
「マジシャンが使うだろ?声をかける時に使ってる棒、あれだよ」
「あれ、そうなんですか?」
「だからアニメの魔女や魔法使いとかがステッキ使ってるだろ?それが元ネタなんじゃね?と思ってるわからねぇけど、いや逆魔女とかのステッキがウォンドになったのか?」
「へ〜!あれ名前あったんか!」
「お前は主にハンドサインだけど、確かに普通使ってるなマジシャンは」
「最後は僕ですね…ならリュウキュウツミですかね?」
「聞いた事ねぇ名前〜」
「僕の買ってるワトソンと同じ鷹の種類なのですが…珍しいと言えばいいのか……絶滅危惧種に認定されてまして…」
「……おれら人間かまたは環境が珍しくさせたのか…」
「そうなりますね…主に沖縄、宜野湾市とかに生息はしてるみたいですよ」
「……なんかこれ白馬じゃね」
「黒羽のもへ〜とはなったが、白馬やな」
「まあ、服部とは俺知ってたし、博士、白馬ので」
「いいんかの?」
三人は頷いた。
「んじゃ白馬君ので決定じゃ!」
「あ〜ついに最終問題か」
「んじゃラスト18問目じゃ、びっくりマークで表すことができるマークといえば?」
そこで快斗が押した。
「エクスクラメーションマーク!」
「正解じゃ!!さーて優勝は」
四人は自分が優勝かソワソワし始める。
「6問正解で新一じゃ!!!」
「負けてもうた〜!!!」
「おめでとうございます、工藤君」
「流石雑学はお前だよな……」
「それ以外もありましたが楽しめましたね」
「順位はこうじゃ」
1位新一6問正解。2位快斗5問正解。3位白馬4問正解、4位平次3問正解となった。
「全員1問差……」
「あかーん!!!」
「次、頑張りましょうね、服部君」
「博士次の開催も頼むで!!」
「乗り気になってる…」
「んじや次も頑張っていくぞい!」
「問題考えたの親父と赤井さんだけどな」
「では、次は博士さんのクイズも入れてみてはどうです?」
「あれは、あいつら少年探偵団には向いてるけど、俺らは瞬殺だぞ」
「それに工藤君のお父さんがアレンジ加えれば…面白い事にはなりそうですよね」
「げっ、親父が」
「高校生向けのなぞなぞ…なかなかおもろんもの出来そうな感じやな…」
「ま、後でたのんでみっか」
「よろしく頼むぞ、新一」
「や、やる気満々だな」
こうしてクイズ大会は幕を閉じたのであった。
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