ピクニック前日ズキュタナ「それじゃあ田中さん、プリルンとメロロンのことお願いします!」
「プリルンまたねーっ!」
「プリ!またねプリ〜……で、あの子誰だっけプリ?」
すっかりピンク色に変えられた家から三人が出て行くと、はぁ、とため息をつき田中も家の外に出る。
プリルンはいつもの顔でうたと手を振りあっていて、メロロンは心配そうにその光景を見守っている。
田中はというと家の低い位置に貼られた『プリルン♡メロロンのいえ』という看板を細い目でじーっと見て、ため息をついて外そうと手をかけると、それに気づいたメロロンが田中の腰に「メロ」と勢いよく頭突きを決めてきた。
「ぐはっ!!」
「ちょっと!ねえたまとメロロンの愛の巣である証明の札を外そうなんてどういうつもりメロ!?」
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