惑パロ タレラディどんな扱いを受けようと、どんな仕打ちを受けようと、それは、生まれつき決まっていたことだと理解している。
嬲られ、コケにされ、…たとえ殺されかけても、それは生まれた時から決まっている、オレの只の陳腐な運命。
しかし、特異な嬲り方をする奴もいるものだ。
オレのことを"愛している"のだという。
ーー馬鹿にされているだけだ。
オレの経験はそう言う。あぁ、オレもそう思う。オレなど愛する奴がいるものか。オレは蔑まれて生きていくことを定められたサイヤ人だ。
うだつの上がらぬサイヤ人をその大きな黒目に映して…貴様はいつまでオレを"愛している"とほざくのか。
甘い言葉を繋ぐ口は、オレの言い分を掻き消すように唇を塞いでくる。
離す気のないその手は、都合よくオレを補足しておくためだろう。
だが、おかしいのだ。
その手を、離してほしくないと願っているのは…誰だ?
その口付けを、"愛おしい"と思ってしまうのは。
あぁ、やめてくれ。オレを知らない世界に連れ込むのは。
だから…待っている。
貴様の口が「責任は取る」と動くことを。