ここから始まるジョルノの治療は異常に痛い。何度も瀕死の状態から助けられているし、こいつの機転とそのとんでもない芸当には感謝している。それにしたって、怪我を遥かに上回る痛みにはいつまで経っても慣れない。まあ、慣れられたら困ると怪我をするたびに怒られているわけだが。
俺がこの世界に入って初めて深手を負ったのは、ブチャラティチームに入って間もないころのことだ。
取り立てで乗り込んだ店内で乱闘になり、店の外に潜んでいたチンピラの銃弾を一発太腿に食らってしまった。即座に返り討ちにしたはいいが、店を出ても腿からの出血は全く止まらなかった。
「クソ!ナランチャ、ブチャラティに連絡してくれ!それから通りに出てタクシーでもトラックでもいい、拾って来てくれ!」
3511