【誕生祭_夜篇】
いつも室内を柔らかく包み込む間接照明が今日だけは艶かしく室内を彩る。
理由は至極簡単。僕の何よりも大切な子がここにいる所為。
「今日は特別な日だから、ね」
普段、僕の名を陽だまりのような柔らかさで紡ぐ声が、今は夜の闇にしとどに濡れ、艶やかさをもって囁かれる。
「ねぇ、カヲルくん」
その眼差しに正体を暴かれる。
「すきにして、いいよ」
最後の贈り物は、"とっておき"だった。
Tap to full screen (size:1719x2439).Repost is prohibited
Follow creator you care about!☆quiet follow