Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    2152n

    @2152n

    基本倉庫。i:騙々氏

    ☆quiet follow Send AirSkeb request
    POIPOI 94

    2152n

    ☆quiet follow

    ブラアキ+マリ。アキラ不在。コミケに行ったマリが同人誌を買ってるブと遭遇する話。
    2021夏の無配でした。

    ##ブラアキ

    クレイジー・XXXマーケット・ウォー「なんで日本はこんなに暑いんだ……いや、この場所が特別なのか?」
     マリオンは言いながらハンカチで汗を拭い、キャリーの取っ手を握りしめた。日本は湿気が多く不快な暑さらしいとは聞いていたが、それにしたって暑い。まるでサウナの中にいるような気分だ。
     けれどマリオンは歩みを止めなかった。人混みを上手く避け、ある場所へと向かう。
     彼の目的はただ一つ。コミックカルチャーが盛んな日本。そこで一年に二回行われるオタクの祭典、コミッ●マーケットにあるという、メンティーたちのファンブック――同人誌を、購入しに来たのだ。


       ◆◇◆


     そもそもの発端はガストが持っていた同人誌だった。
    「なんだ、それは」
    「え? ああ、これか? 日本のファンが作った俺の本らしいぜ」
     そう言って掲げたものは雑誌ほどの大きさで、けれどページ数の少ないパンフレットのような薄い本だった。どうやら舎弟が見つけてきたらしい。
     マリオンはガストに「ほらよ」と渡され、渋い顔をしたが、多少の興味もあったので目を通してみた。そこには彼のヒーローとしての苦悩が描かれていたり、懸命に戦っている描写など、日本語は分からないが、それでもファンとして彼を好きだという気持ちが余りあるほど伝わる漫画だった。
    「ファンの目には俺ってこう見えてるのか…って思ったらなんかくすぐってぇよな」
     ガストはそう言って照れ臭そうに苦笑する。
     一方、マリオンは内心嬉しくて仕方なかった。育てたメンティーを、他者が高く評価する。それはつまり、自分が評価されているのと同等の意味を持つ。
     なるほど、ドウジンシ。悪くない。
     もしかしたら自分の才能を理解する者が描いた本だってあるかもしれない。そんな気持ちでインターネットの海を彷徨い始め、躊躇しながらも通販を利用するようになり、ついには現地――東京まで来てしまった。
    (海外通販に対応しているドウジンシが少ないとはいえ、ボクにわざわざ足を運ばせるなんて)
     そうは言っても、同人誌はあくまでファンが趣味として形に残した作品だ。企業のようにはいかない。
     マリオンは大きなホールに並ぶたくさんの机の中、目当てのものを探していく。
    「すみません、シンカンを一冊お願いします」
    「えっ? わっ」
     本を積み重ねたテーブルは、製作者の販売スペースとなっており、各々が好きにレイアウトしている。その中でマリオンは見つけたスペースに向かうと、一冊の本を指さして話しかけた。お決まりの台詞は練習しただけあって、違和感のない、流暢な日本語だ。
     話しかけられた女性は慌てながらも本を差し出した。
    「すごくクオリティ高いですね。マリオンくんそっくりです」
    「……ありがとうございます」
     スペースで本を手にするたび、何度も言われた言葉だ。
     どうやら彼女たちはファンのコスプレだと勘違いしているらしい。とはいえ、自分が本人だと言うわけにもいかない。昔なら「本物とコスプレを見間違うなんて失礼にも程がある」と激怒していただろうが、日々メンター研修を受け、感情のコントロールを身に着けたマリオンは、内心頬を引きつらせながらも笑顔で対応した。
     ここで本人だとバレてしまうと、騒ぎになることぐらい百も承知だ。

    「よし、これで全部か」
     そう呟いて、マリオンは端末を見る。
     事前にサークルチェックをしていたおかげで効率よく回ることが出来た。あとはシブヤで評判のいいパンケーキを楽しみ、ノヴァたちにお土産を買って帰る。
     タイミング良く、ノヴァがジャクリーンを連れてイタリアまで出張すると聞いて突発的に計画した旅行だが、悪くはない成果だ。
     時間に余裕はある。最後にもう一回りしてみてもいいか。目当てのものを全て入手したことで機嫌がいいマリオンは、そう考えて辺りを見回し、自分の今いる島がサウスセクターメインのエリアであることに気付いた。
     周囲を見回せば、自分以外にも何人かコスプレをしたファンが――マリオンは本人だが――いた。サークルと同じく、コスプレイヤーも人気のある者は数が多い。
     特にサウスセクターのエリアとだけあって、周囲はどこを見てもブラッドばかりだ。日本でも彼が注目されているのだとよく分かる。
    (一人だけでも忌々しいのに)
     模倣されたブラッドたちを見ていると、つい舌打ちが漏れる。だが、彼ら彼女らは好きなヒーローのコスチュームを着て楽しんでいるだけだ。何も悪くはない。
     感情がコントロール出来ている間に早々に立ち去るか。踵を返したマリオンだったが、ふと視界を横切った特徴的な赤い髪――アキラのコスプレイヤーを見て、つい彼のことを思い出してしまった。
    (あの馬鹿の本も……ついでだ、買っておいてやるか)
     アキラとはオーバーフローの特訓以来、レンに対するものと同じ、教育者としての親心が多少なりとも生まれていた。
     無鉄砲で礼儀知らず。すぐに調子に乗る自称天才。最初こそ見下していた相手だが、二年も経てば随分と成長したように感じる。特に話し方や仕草が落ち着いてきた。
     ――あまり認めたくはないが、担当のメンターに似てきたとも思う。
     彼のファンが、鳳アキラをどのように評価しているか。もし軽く回ってみて見つけたら、一冊ぐらい買ってもいいだろう。マリオンはそう決めると、周囲を見回して目的のものを探し始める。
    (それにしても……)
     スペースを見て回りながら、マリオンは内心で顔をしかめる。ノースセクターのエリア……いや、女性ファンの多いエリアはどこもそうだが、目に付く本は、どれもヒーロー同士――男同士が絡み合っている表紙が多い。ファンの妄想によって作られた同性同士の恋愛、所謂BLというジャンルが、日本では特に人気なのだ。
     昔のマリオンなら(以下略)だが、今は見て見ぬふり、スルースキルを身に着けている。決して否定するわけではないが、どうもマリオンはこのBLというジャンルが苦手だった。特に自分がメンティーと、と考えるだけで背筋が凍る。攻めなら一億歩譲って許せるが、受けなら尚更だ。
     一瞥しては視線を逸らし、島を歩き回るマリオン。どうやら鳳アキラ個人としてのファンブックはないようだ。
    (このくらいにしておくか)
     ないなら仕方ない。諦めて会場を去るかと、出入り口側へ視線を向けた時だった。やたら姿勢が良く、優美な仕草でスペースの本を手に取っている者がいる。ブラッドのコスプレをした男性だ。
     マリオンはその男に何故か胸が引っかかるような違和感を覚えて、つい視線が止まってしまった。
     大抵のコスプレは制服やヒーロースーツなのに、ラフでありながらも本人らしい上品な私服を着ているせいだろうか。本物のブラッドが着ていそうな衣装。余程熱心なファンだと見える。
     ブラッドのコスプレイヤーは、手に持った本を購入することに決めたらしい。サークル主に話しかけている。
     マリオンはその後ろを過ぎろうとして、聞こえてきた声に固まった。
    「すまないが、机上のものを全て一冊ずつお願いしたい」
    「!?」
     嫌というほど聞いてきた声。抑揚が落ち着きながらも、やや艶の入った低音。
     そうだ、身長、姿勢、仕草。研修時代三年も共同生活をしていて、間違えるはずがない。
     マリオンは、気付けばその男の肩を掴んでいた。
    「……マリオン?」
    「オマエ……ブラッドか!?」
     ブラッドのコスプレイヤー――いや、本物のブラッドは、振り返ってマリオンの姿を見るなり、驚いたように目を見開いた。やはり本人で間違いないようだ。
     まさかブラッドとこんな場所で出くわすなど思っていなかったマリオンは、動揺に口を戦慄かせながら視線をブラッドの手元――購入した本へと落とし、その表紙を見て更に唖然とした。
    「オ、オマ、オマ、オマエ、それ……!」
    「? ……ああ、これか。ネットに公開されていたサンプルの内容が良かったので、楽しみにしていた。……ありがとう、鮭オニギリさん。また後日感想を送ると約束しよう。これからも活動を応援している」
    「あ、ありがとうございます!」
     ブラッドによく似たコスプレイヤー(本人だが)に褒められて嬉しいのか、鮭オニギリさんは顔を真っ赤にしている。固く握手を交わし、一見ファン同士による微笑ましい交流のようだ。しかし、マリオンは二人とブラッドの持つ本を交互に見比べて、ブラッドの腕を強引に引っ張った。
    「~~~~っっっ、ちょっと! こっちに来い!!」
     そう言ってマリオンはスペースから離れると、ブラッドと共にサークルスペースのない壁際へと移動する。丁度人気が少なく、落ち着いた場所だった。
     ブラッドは先ほど購入した本を手持ちの鞄に仕舞うと、マリオンを睨みつける。
    「何を考えている? 会話中に割って入ることはマナー違反だ。この場所に来たのなら、それなりのルールを守れ」
    「今はそんなのどうだっていい! 僕がここに連れてきたのは、その本が問題だからだ……!」
    「……? 今購入した本のことか? 欲しいならまだ在庫はあるようだが」
    「いるわけないだろ! 馬鹿か!!」
     思わず声を荒げてしまい、慌てて口を閉じる。
     周囲は二人の言い争いをじゃれ合いだと思っているらしい。気に留めている者はいない。それに安堵の息をついていると、ブラッドが眉間の皺を深めて厳しい口調で言った。
    「今のは鮭オニギリさんに失礼だ。謝罪しろ」
    「う……」
    「貴重な時間と金銭を消費して分け与えられる創作物は、一様に等しく評価されるべきだ。貴様もここにいるということは、それを理解していると思っていたが」
    「……た、確かに軽率な発言だったことは……認める」
     怒るな、怒るんじゃないマリオン、コントロールだ。脳内でメンティーの言葉が蘇る。マリオンは深呼吸し、心を落ち着けると、改めてブラッドを強く睨みつけた。
    「違う、ボクが物申したいのは鮭オニギリさんに対してじゃない、その本を買ったオマエに対してだ!」
    「この本か?」
     ブラッドは首を傾げて仕舞った本を取り出した。彼の買ったファンブック、同人誌。その表紙には、ブラッドとアキラが半裸になって絡み合っていた。
     眼前にその絵を突きつけられて、マリオンはうぅっと後退りする。
    「み、見せてくるな……!」
    「先程からなんだ、失礼な奴だ」
    「失礼なのはオマエだろう!? 普通のドウジンシならともかく、BL……し、しかも、しかもよりにもよって――自分とメンティーの成人向けドウジンシを買うなんて……っ!」
     そう、ブラッドが購入した同人誌。鮭オニギリさんが頒布していた本。
     それらは全て、際どい表紙で飾られたブラッドとアキラの成人向けBL本だったのだ。
     ブラッドはふむ、と顎に手を当てて考える。
    「ちゃんと年齢は満たしている。身分証も提示した。何の問題もないように思うが」
    「そういうことじゃない! なんで自分のメンティーとセ、セセセ……ッ……営みをする本なんか買ってるんだ!」
    「興味があるからに決まっているだろう。でなければ、わざわざ日本まで買いに来たりしない」
    「興味あるのか!?」
    「……お前は買わないのか?」
    「買うわけないだろう!? ボクが購入した本は全て全年齢向けの健全なものだ!」
     そう言ってキャリーケースから購入した本を数冊取り出すとブラッドに見せつける。
     本来ならば、何故ビック●イトにいるのかを指摘し合うところだが、熱気に包まれたこの地ではそんな問題は些末なことで、むしろ互いの嗜好の方が最も重視される。
     ブラッドはマリオンの入手した本、その表紙を見ながら納得したように頷いた。
    「なるほど。貴様……腐がジライ、というやつだな」
    「なんでそんなドヤ顔を見せてくるんだ。いちいち癪に障るヤツだな……そうだ。確かに表現は自由だと思うから、彼女たちの行為を否定はしない。……だけど、ボクたちがそれに手を出すのはなんか、こう……色々と、マズいだろ」
    「何がマズいんだ」
    「あんなもの読んでしまったら、本人とどう接していいか分からなくなるだろ!?」
     マリオンはそう言って本を仕舞いながら視線を逸らす。
     彼が同人誌でも特にBL作品を避けたがるのは、それが理由だった。それに、今でこそメンティーたちのほとんどは成人したが、一歩間違えれば未成年に手を出す作品を購入することになる。
     ……いや、ちょっと待て。今ブラッドが見せてきた表紙のアキラは、入所した頃のものではなかったか?
    「……おい、ブラッド。オマエが買った本、まさか入所時期の話じゃないだろうな」
    「そうだが。生意気で無鉄砲なアキラに、俺が性的な個人指導をするらしい」
    「キモイ!!」
    「……貴様、発言には気を付けろ」
    「仕方ないだろ! ボクは本人を知ってるんだぞ……っ!」
    「……はあ。まあいい。……勿論、そんな事実はなかったが」
    「あったらボクは今ここでオマエを鞭で打つ」
    「……観点としては、あの頃のアキラが性的なアプローチに対してどう反応するか俺も興味深いところがある。サンプルではベッドシーンが二コマしか見ることが出来なかったから、読むのを楽しみにしていた。通販されていなかった前回の本も、俺に構ってもらえず拗ねたアキラがメンター部屋に忍び込んで夜這いするという内容だ。鮭オニギリさんの描くアキラは本物より可愛すぎる気もするが、いつも必ず幸せな結末を用意してくれるので、読む側としては信頼できる作家だと思っている」
    「ウソだろ……」
     マリオンは愕然とした。ブラッドの流暢な長話なんて、説教と仕事の伝達以外で聞いたことがない。
     マリオンは、未だ語り続けるブラッドを見て「あ……コイツ、ガチだ」と理解した。日本的な表現で言えば、厄介オタクと言うやつだ。ネットの海を漂っている時によく見かけたから知っている。
     けれど、そこまで語るほどブラッドとアキラのカップリングが好きなら。マリオンは抱いた疑問に怪訝な表情を見せながらブラッドに尋ねた。
    「オマエ……よくそれでアキラと普通に接することが出来るな」
    「どういう意味だ」
    「自分が事実でない相手と恋愛している作品なんて見たら、嫌でも意識するだろ……っ」
     平然とした様子のブラッドに、マリオンは控えめに声を荒げた。少なくとも自分なら、メンティーたちとのBLなんて見てしまったら翌日から顔を合わせづらくなる。
     ネットで偶然ガストとキスしているイラストを見てしまっただけで、しばらく彼の顔を見ることが出来ず、無意識に鞭打ち回数が増えてしまったぐらいだ。あれは本当に申し訳なかったと思う。お詫びにと後日昼食を奢ったら、かなり不審がられてしまったが。
     嫌なことを思い出して顔をしかめるマリオン。そんな彼を見てブラッドは首を横に振った。
    「それについては問題ない」
    「……?」
    「この場で出会ったのも縁、か。……過去にもアキラが世話になった礼だ、お前には知らせておこう」
     ブラッドはそう言って鞄から別の本を取り出した。今度はやや大人びた雰囲気のアキラとブラッドが抱きしめ合っている表紙だ。
     マリオンは「オマエ、何冊買ったんだ……」という指摘を口にしようとしたが、先に発したブラッドの言葉に唖然とする。
    「俺とアキラは現在、彼女たちの想像と同じ関係にある」
    「はっ、はあぁぁあぁぁぁぁぁっっっ!?!?」
     とうとう声を抑えることが出来なかった。周囲の者も流石に何事かとこちらを見ている。ブラッドが眉をしかめた。
    「静かにしろ、悪目立ちしている」
    「オマエと!? アキラが!?」
    「……そうだ」
    「はぁ!?」
     マリオンの脳内はぐちゃぐちゃだ。司令が裸踊りをしながらジャクリーンと花畑で魚釣りをしているような、そんな理解不能の事実に、ただただ頭が混乱する。
     コントロールと宥めるメンティーが遠く離れていく。メンター就任当時よりは感情を制御できるようになったと自負しているが……いや、これは誰でも混乱するだろう。
     マリオンは頭を抱えた。アキラとブラッド。アキラとブラッド。マリオンにとってのアキラは、レンと同じく愛弟子に近い感情を抱いている。それが、よりにもよってブラッドと。まだオスカー相手の方が納得できた。
     そうだ、これはアレだ。オタクカルチャーで見たことがある。解釈違いというやつだ。
     だが、客観的に見れば未成年でないから問題はないのか? マリオンはそこまで思考を動かして、ハッと気付いたように顔を上げた。
    「……いや、ちょっと待ってくれ。色々と突っ込むべき点はあるけど、アキラはオマエがドウジンシを買っていることは、知ってるのか……?」
    「知らないに決まっている。そもそも、ドウジンシの存在を知っていれば、今頃大騒ぎしているだろう」
    「そうだろうな。……ちなみにオマエ、その、それは、その関係は……いつからだ?」
     マリオンは無意識に唾を飲みこんだ。返答次第ではやはり鞭を出すつもりである。
     ブラッドは少しの躊躇いのあと、呟くように答えた。
    「先月、アキラが二十歳の誕生日を迎えた時に」
    「オマエが越えてはいけナイ一線を守っていたことには安心した。……ん? いや、待て。つまり付き合って一ヶ月で……や、やや、ヤったのか!?」
    「…………」
    「黙るな!!」
    「一般的に見て早すぎることはないと思うが」
    「あああぁぁぁぁあぁぁぁぁ…………ッッッ!!!!」
     自分はただ、メンティーのファンが作った健全な同人誌や、ジャクリーンのグッズを買いに来ただけだ。
     なのに、何故自分の元メンターと、一時期とは言え教え子だったルーキーの関係を聞かされなければならないのか。これは妄想の世界ではない。――現実だ。
     マリオンは混乱のまま、それでもなんとか現実と向き合おうとして、頭の中に出た結論を口にした。
    「っ、ボクはその組み合わせなら、アキラ×ブラッドの方がいい……っ!」
    「っ」
     魂を分けた双子ですら、その関係に亀裂が走る問題発言。
     それが引き金となり、ブラッドと大喧嘩になった末、どちらがより最高の作品を生み出せるかで来年サークル参加することになるなど――マリオンは知る由もない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺🙏🙏🙏☺💜❤💜❤🌹🌹🙏🙏🙏🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator