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    yun0427

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    yun0427

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    メイドの日アブシン。R18
    恥ずかしがるシンくんをしつけるという名目で可愛がろうとする碓氷だが、思惑が外れて…?

    「シン、頼みがある。お前にしか頼めないことなんだ」
     アブトから真剣な顔でそう言われて、何か大きな事件が起こったのだろうかとオレは背筋を伸ばした。
     人に頼るのが苦手なアブトがこんなに真剣なんだ。どんなことかわからないけど、オレにできることなら手伝ってあげたい。
    「どうしたんだ? オレにできることなら何でもするよ!」
     向かい合って見つめ合う。オレの答えに真剣な顔をほっと弛めたアブトが、何かを後ろから出してきた。
    「これを着て奉仕してくれ」
    「……は?」
     声を出すのにたっぷり十秒はかかったと思う。目の前に差し出されたのは黒と白のコントラストが眩しい、いわゆるメイド服だったから。
     このボリュームを後ろに隠してたの? どうやって? 全然見えなかったよ? オレはむしろその謎を解きたいんだけど?
     突きつけられている現実から目を逸らしたくてグルグルと考え込んでいた。というのも、過去になにかこういうお願いを聞いて良かったなあって思うことが無かったからだ。なんて迂闊だったんだ数分前のオレは。ちゃんと最後まで話を聞きなさいってアユ姉にもよく言われてるのに……。
    「着替え方はわかるか?」
    「……やっぱり着るの? オレよりアブトの方が似合うよ絶対」
     見つめてくる瞳は期待でキラキラ輝いている。
     胸元に押し付けられた服を掴んで、深くため息。苦し紛れの提案は聞かなかったことにされた。なんでだよ。
    「じゃあ俺は一旦部屋を出る。五分後に戻ってくるから、お前はメイドとして迎え入れてくれ」
     心做しか、いや、明らかにるんるんのアブトは楽しそうにそう言い残して部屋を出ていった。最初に何でもすると言った手前もう引けない。くそう。こうなればヤケだ。やってやる。
     気合を入れた割にきっと情けない顔になっていたのは仕方ない。着替え途中に入って来られるのは避けたいから、いやいやながらも服を脱ぎ始めた。
     
     ◇
     
     日付の語呂合わせで記念日として制定している日がある。ありすぎるくらいにある。有名なのはポッキーの日か。それ以外にも十月十日は目の日だとか、六月四日は虫歯予防デーとか。まあ正直大して興味はない。
     だけど今日の日のことを聞いたとき、脳内にメイド服を着てご奉仕してくれるシンが浮かんだ。コスプレに興味はなくないが、そこまで積極的に着せようとも思ってなかったのに、脳内のシンはばっちり着こなしていた。普段と違う言葉遣いも相まって、とても良い。これは是非実行に移さねばと用意したのが先程の衣装だ。
     今どきメイド服と検索すれば星の数ほど出てくる。安っぽいコスプレからガチ勢用まで多種多様に。その中からシンに似合いそうなデザインをピックアップするのは骨が折れたが楽しかった。
     ただ一つ問題が。大体の衣装は成人女性向けのものが多く、シンにはサイズが合わないことだ。デザインはいいのになあ、と悩んでいて閃いた。無ければ作ればいい。シンのサイズは俺が一番知っているんだから。
     今どきネットでなんでも買える。そこそこしっかりした作りのメイド服は高くなるが、布ならまだ手が届く。装飾はシンプルがいい。ゴテゴテしていない方がシンの可愛さが際立つはずだ。
     今思えばこの時は連日の整備やテスト運転の疲れでナチュラル・ハイになっていたんだろう。大量の布が届いたときさすがに自分にちょっと引いたからな。でもやると決めたならやり通さねば。たまにしか使わないからしまい込まれていた、学校のソーイングセットを引っ張り出してきた。さあ、やるぞ!
     
     と、出来あがったのがさっきシンに渡したメイド服だ。手縫いではキツイ場面もあったが、まあそれなりの出来にはなったと思う。この経験が次に生かされるかはわからないが。
     Zギアを出して時間を見る。もうすぐ約束の五分だ。シンは上手く着れただろうか。着れずに困っていたらそれはそれでおいしいかもしれない。
     ニヤけそうになる顔を意識して引き締めて、寮のドアノブに手を当てた。
    「おかえりなさいませご主人様♡」
     ドアを開けて飛び込んできたのは、メイド服のシンだ。
     黒のシンプルな半袖ワンピースに、白のエプロン。丈は膝くらいまでにした。ボリュームを足すのに中に何か履くのが良いらしいが、そこまでは予算オーバーだったので、本当にシンプルなメイドだと思う。代わりに頭に付ける飾りはフリルを多めにしておいた。
     両足をそろえて立ち、手は腹の当たりでそっと合わせている。俺が来たことが嬉しいと言わんばかりに微笑んでいて、少し首を倒している。
     可愛すぎて動きが止まってしまった。
     着たはいいが、不満です! と表情に出してくると思っていた。態度が悪いことを逆手にお仕置きに持ち込もうと思っていたのに、こう完璧に来られたらちょっと怯んでしまう。
    「どうされました? さあ、こちらへどうぞ」
     にこやかな表情を崩さないまま近付いて来たシンに手を引かれ、デスクチェアに案内された。腰を下ろして見上げると、シンはにこにこ顔のままこちらを見ている。
     だが、俺は見逃さない。こめかみがひくついたのが見えた。隙を作ってやり込められるのが悔しいから完璧にこなしてやろうと考えたんだろう。だけどむかついてはいる、と。
     付け入る隙を見つけて口元が緩んだ。
    「シン、喉が渇いた」
    「お茶をご用意しています」
     その指示を待ってましたと言わんばかりにペットボトルが差し出された。未開封だったそれは、丁寧にキャップが外されて、すぐに飲めるようになっている。
     このまま手に取って飲んでもいいが、このにこにこ顔の仮面を外したい。差し出されたペットボトルを手に取らずにシンに顔を向けた。
    「飲ませてくれ」
    「はい」
     素直にペットボトルを口元に持ってきたが、手で制した。シンが少し驚いた顔をして、こっちを伺ってくる。少し、仮面が剥がれたな。
     にっこり微笑みかけた。
    「口移しで」
     ビタっと動きが止まった。驚きに固まった顔が、じわじわ熱を帯びて、瞬く間に真っ赤に染まる。
     幾度となく体を重ねているのに、未だにシンから口付けをするのは恥ずかしいらしい。とろとろに蕩けさせた時でない限り自分からはして来ない。何度か強請ったことがあるが、照れて殴られるか逃げられるかだった。
     でも今日は逃がさない。そんな格好で外には出られないしな。
    「ほら、早く」
     真っ赤になった顔を、今度は悔しそうに歪めている。そんな顔も可愛い。
    「できないならお仕置きだぞ」
    「~っ! 失礼、します……っ」
     お仕置きの言葉にビクッと体をふるわせた。数秒の葛藤ののち、お仕置きは嫌だったみたいで、ペットボトルを煽った。
     恥ずかしさで真っ赤になった顔がゆっくり近付いてくる。受け入れやすいように少し上を向いてやった。ギリギリのところで動きを止めたが、スカートをちょんと引っ張ってやると、意を決した様子で唇を合わせてきた。
     唇を開くと生ぬるい液体が流れ込んでくる。暖かくなって来ているこの季節に、温いお茶はあんまり美味しくない。けれどシンが恥を忍んで与えてくれたものだと思うと極上の甘露にも等しい。
    「ん、おかわり」
     一度すると吹っ切れたのか、二度目はすんなりと唇を合わせてきた。お茶を与えて離れていこうとする後頭部を掴んで、軽く開いた口の中に舌を差し入れた。
    「ん、んんっ」
     突然の侵入に驚いたようだが、後頭部を掴まれていて離れることはできない。倒れこまないように咄嗟に両手でチェアを掴んで体を支えている。舌を合わせて口内を弄りながら無防備なスカートの中へ手を差し入れた。
    「は、ん……っあ」
    「ふ……お茶を飲ませるだけで興奮したのか? いやらしいメイドだな」
    「や、さわら……っ」
     下着越しに触れると既にゆるく芯を持っている。指でなぞるようにすると、小さく体を震わせた。何度か指を往復させるとじわっと先端が滲んできたのがわかる。
    「シン」
    「な、に……っ」
    「ご奉仕、してくれるんだろ?」
     熱に溶けそうになっていた瞳に力が戻った。唇をきゅっと引き結んで、無言でしゃがみこむ。つなぎのファスナーを下ろす間も、下着をずらす時も無言だ。
     すーはー。大きく呼吸するのが見えた。
     シンはあまり口でするのは得意じゃない。あまりさせたことないというのもあるが、口の中も弱いようで、しているうちに自分も触って欲しくなるみたいだ。言葉にはしないけれど、雄弁な瞳が語りかけてくる。シンは俺が我慢できなくなったと思っているらしいが、甘やかしているんだとわかってもらいたい。
    「っ、ん……!」
     緩く勃ちはじめた俺のものを両手で持って、先端に唇を付けた。そしてすぐにちろりと舌が這う。ちゅ、ちゅ、とリップ音を鳴らしながら口付けては舌でなぞっていく。根元まできたら、今度はべろりと先端まで舐めあげる。
     これは俺のやり方だ。今までただ咥えるしか知らなかったのに、いつの間に学習したのか。
     側面も同じように辿れば、シンの唾液と滲み出た先走りでシンの口の周りはべとべとだ。
    「我慢のきかないご主人様ですね」
    「んっ……口の減らないメイドだな……っ」
     想像以上に上手くなったシンの口淫に集中していたら、先端をちゅうと吸いながらシンが挑発的に笑う。
     口内に唾液を溜めて、先端から根元近くまで咥えこむ。じゅぼじゅぼと卑猥な音が漏れて、それに紛れるように苦しげなシンの声も聞こえてきた。
     根元まで咥えこむのは苦しいんだろう。だけど負けたくないからと必死なんだろう。シンから与えられる快感に、頭がぼーっとしてきた。メイド服を着せてからかって恥ずかしがる顔を堪能しようと思っていたことも、気持ちよさに溶けていく。
     もう絶頂を迎えそうだと、腰に力が入った。
    「シン……ッ」
    「んむっ……だめ!」
     シンの頭を掴もうと手を置いた時だ。その手を振り払うように勢いよく口を離された。俺のものは解放を間近に放置されてピクピク震えている。口の周りをベタベタにして、熱で潤んだ目をして、なのにシンは挑発的に笑った。
    「頑張ったご褒美、くれる?」
     スカートを自らたくしあげていく。健康的に焼けた膝とは打って変わって白い太ももが露わになった。
     たまに突拍子もないことをしでかすシンだが、まさかこんなとこにまでそれを発揮するとは。ごくり。喉がなる音が妙に大きく聞こえた。
     堪らなくなって、膝の間に跪いているシンの腕を掴んで、自分の膝の上に引き上げた。
    「不埒なメイドだな」
    「ご主人様の躾の賜物だろ」
    「俺以外が原因だったら許せないな」
    「オレはアブトだけのものだよ」
     そんな軽口を叩きながら、シンの太ももをまさぐる。いつの間に脱いでいたのか、お尻に指がかかったときに下着を履いていないのに気付いた。何か言ってこの雰囲気を壊すのは本意ではないので、無言で指を進めた。
     指先が後孔へとたどり着く。何も触れてないはずのそこは、興奮したシンの先走りですでにとろとろに濡れていた。指を一本入れてみても大した抵抗はない。
    「ん、ぁ……っ」
     くちゅくちゅと濡れた音を立てながら入口をほぐしていく。反対の手でお尻の弾力を堪能していたからシンの動きを見ていなかった。不意に自身に濡れたものが触れる。
    「っ、それ……!」
    「はっ……気持ちい……?」
     触れたのはシンのものだ。スカートをまとめて抱えて腰を揺らして押し付けて来ている。先程ギリギリで終わらせた快感が戻ってきた。不安定な体勢で、しかもスカートを汚さないように抱えているから、触れ方がもどかしい。そんなつもりはないだろうけれど、焦らされているようだ。
    「ぅ、あ……っんあ!」
    「ふ……っ」
     耐えきれなくって、片手を前に持ってくる。二人分を握りこんでゆるゆる扱き上げるのと同時に中の指も増やした。
    「あ、ん……ぅ…っあ」
     前と後ろを同時に触れることで、一際高い声があがる。自力で座っていられなくなったシンが頭を肩に預けてきた。耳元で聞こえる甘い声に、触れる熱に、煽られっぱなしだ。
    「シン……いいか……?」
     我ながら情けないくらい切羽詰まった声が出た。でももう構ってられない。中を確かめるようにぐるりと掻き回して指を引き抜く。後孔にあてがって、それでも許可なくは入れない。
     俺の問いかけにゆっくり頭を上げたシンが、熱に浮かされた目をこちらに向けてとろりと笑った。
    「早くちょうだい……ごしゅじんさま……」

     数時間後、丸まって布団にこもるシンとニヤケ顔のまま破れたメイド服の残骸を回収する俺がいた。
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