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    KsmrLxh

    @KsmrLxh

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    KsmrLxh

    MOURNING映画後IFの無と風の話。をずっと書きたかったのですが年単位で滞っていて完成の目途が立たずにいるので、せめて一部を公開し供養とします。他者を通して「風息」を知る無限を書きたかった。
    前半:ミン先生と無限
    後半:虚淮と無限(会話なし)

    唐突に始まり唐突に終わる。
    【ミン先生と無限。事件後先生の家を訪れる無限】


     風息が【強奪】を使った相手には、ミン先生も含まれていた。
     けれど、館にミン先生から連絡があったという記録はないようだった。
     意図はどうあれ、事実がある以上は話を聞かなければならないということで、事件直後の急務をなんとか終えた後、彼を訪ねるという執行人に私も同行したことがある。
     龍遊で起こった事件の後始末は、龍遊の館でつける。本部の意向はおおむねそれであるが、稀にみる大規模な事態となったために、収拾の助けにナタが派遣されていた。けれど私は、少し立場が違う。私の任務はあくまでも風息一派の捕獲であり、それが結果として意を失った以上、任務はそこで終了していた。私自身が、何より弟子として迎え入れた小黒が事件に深く関わったことで、顛末を知る必要があるとは考えていたし、実際に潘靖にそう話し事件後もなにかと関わり続けていたが、実のところ、こういった枝葉の情報収集は本分ではなかった。それなのに多少強引に理由を付けて同行したのは、ミン先生の語る「風息」に幾分かの興味があったからだ。
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