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    tomo_m920

    @tomo_m920
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    recommended works

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第2話「茨の魔女との出会い」TEXT版
     城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルと「茨の魔女」の出会い。

    クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。
    ※注意!映画「マレフィセント」を下敷きにしているため映画のネタバレあります。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第2話「茨の魔女との出会い」 マレフィセント亡き後、大鴉おおがらすのディアヴァルは、荒野を彷徨いながら彼女と出会ったときのことを思い出していた。
     そう、あれはもう十数年も前のことだ。あの頃、自分はただの鴉で、魔法のことなど何一つ知らなかった。妖精のことも。人間のことすらも……。




     ディアヴァルは、窮地きゅうちおちいっていた。
     畑に植えられた豆を掘りろうとして、農夫の仕掛けた網に掛かってしまったのだ。
    「この悪戯いたずらカラスめ!ぶちのめしてくれる!!」
     粗野な怒声と共に棍棒が振り下ろされる。
     ディアヴァルは必死にもがいて致命的な殴打を逃れたが、網に絡め取られて飛び上がれない。網の中でもがく彼に向かって、農夫の犬が吠えかかる。思わずガァ!と悲鳴が漏れる。
    1915

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第3話「誕生」TEXT版
     城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルの回想は続く。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが、このシーンは捏造です。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第3話「誕生」 大鴉おおがらすのディアヴァルの回想は続く。
     そう、あれはマレフィセントに仕えるようになって間もない頃のことだった……。



     ある日、ディアヴァルはいつものように人間の城に舞い込んで、あちこち覗いて歩いていた。
     今日は何となく、城の中がざわめいていて、いつもと雰囲気が違う。様子がおかしいぞ……、と思い、いつもより念入りに様子を見て歩く。
     と、とある部屋の前に人だかりが出来ていて、その真中に王がいた。あれが我があるじマレフィセントの仇敵きゅうてきだ。王は気もそぞろな様子で扉の前をウロウロと歩き回っていた。何か心配事があるような風情だが、ならばなぜ扉を開けて中に入らないのだろう?
     そう思った時。唐突に扉が開き、よろこびに顔を上気させた下仕しもづかえの女が飛び出してきた。
    958

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第5話「招かれざる者」TEXT版
     姫の誕生を知ったマレフィセントは復讐を思い立つ。
     大鴉のディアヴァルの回想は続く。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分あちこち修正入れます。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」、今回は映画のネタバレあります。もちろん改変・捏造てんこ盛り。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第5話「招かれざる者」 城で、プリンセスの誕生を祝うパーティが開かれる。
     その知らせは人間の国中を駆け巡り、隣国にまで伝わった。
     国中の選ばれた客へと招待状が送られ、隣国の王家にも使節が走った。宴は国を上げての盛大なものになると、おれが出され、城の使用人たちは準備でてんてこ舞いになった。
     そして姫の誕生パーティの当日。
     城の大広間は大勢の招待客であふれかえっていた。
     客たちを見下ろす段の上には王と王妃の玉座が設けられ、その隣には隣国からの使者の席も用意された。
     主催である王が宴の始まりを宣言し、隣国の使者が長ったらしいお祝いを述べ、次に国内の有力者がお追従ついしょうをたらたらと垂れ流し……。お祝いの乾杯の前の長い「儀式」に皆がうんざりした頃に、広間に文字通り飛び込んできた者があった。
    3361

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ11話「フィリップ王子、来(きた)る」TEXT版
    ローズが倒れるしばし前に話は戻る。ローズが走り去ったあと、三妖精は森の中へと彼女を探しに行ったのだが、そこで出会ったのは思いがけない人物だった。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」。映画ネタバレあり。捏造多め。今回は、大鴉のディアヴァルの出番なし!何でも許せる人向けです。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第⑪話「フィリップ王子、来る」「ローズ! ローズ!? どこにいるの! 出てらっしゃい!」
     森に三人の妖精たちの声が響く。だが応える声はなく、呼びかけは虚しく木立に吸い込まれていくだけだった。
     どれほど探し歩いたろうか。三人は、まさかローズが城へ向かったとは思いつきもせず、見当違いの森の中を捜索していたのだ。
     そして彼女たちは、探していたのとはまったく別の人物と出会ったのだった。
     森の小道を、白馬にのった立派な身なりの青年がやってきたのだ。こんな辺鄙へんぴな森の中に、こんな貴公子が何をしに……? 三人はいぶかしんだが、青年は気に留める様子もなく馬から降りると丁寧にお辞儀をした。
    「こんにちは。私は人を探しております。この辺で見目麗しい乙女を見かけませんでしたか? 名前はローズ。柔らかな陽の光のような豊かな金髪とすみれ色の瞳の乙女です」
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