ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部27話「闇の鏡」 ディアヴァルは女王の居室へと戻っていた。
部屋にはディアヴァルのための専用の出入り口がある。彼はそこから難なく部屋に入り込み、鏡の前に行くことが出来た。
「鏡よ鏡、戻ったぞ」
すると、鏡の中に緑の煙が渦巻き、男の顔が現れた。彼に刻まれたあの模様と同じ模様を持つ顔が。
「お前の言う通り、俺は新たな力を得た。だがこの力ではあの方を黄泉帰らせることは叶わないのだろう?」
「是である」
「では、どうすれば良いんだ?」
「黒い石を集めよ」
「こんなもの、どこで手に入れるんだ……」
「無限の時間がある」
「確かに、時間だけはあるようだな。だが、待っているだけでは石は集まらない」
「石を集めるのは貴方の役目だ」
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