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    enaka_0731

    @enaka_0731

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    enaka_0731

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    戦闘シーン無理です。助けてください。
    終われ。終われ。と思いながら書きましたので、もう2度と書きません。

    条件とはなにか、伏線とか考えてると思うか。
    いつも何も考えてないよ?そんなもの。

    灰色の男⑨視界が赤くなる様な頭痛に苛まれ、
    思わず目を細める。
    そんな資格もなく、自身が苛立っている事に気付いた。

    ディーゼルはこの、重々しいこの空によく似た男と対面していた。場所は少し移動して礼拝堂に来ていた。

    咥えていた煙草を吐き出し、銃をガチャガチャといじっていた。男はディーゼルを様子をただ、見ていた。
    「ヘカテを助けたな」
    「可愛い女の子が困ってりゃ、そりゃあね」
    いつも通りにおちゃらけてみせた。
    そして、静かに銃を男に向ける。
    男は重く薄い唇を動かした。
    「敵なのか」
    「その女は死ぬべくして死んだ」
    「彼女は死ぬべきではなかった」
    理解など到底出来えない。
    「アレは、周りを巻き込んで自分の都合の良いように巻き込む害虫だ」


    「あのお方の幸福こそ世界の善だ」
    「あの女が自己都合の為に何人苦しんだことか!!」
    銃の引き金に指をかける力を強める。
    自身の男に対する明確な拒否反応。
    男の左手の薬指に年季の入った指輪があった。
    ディーゼルの目線に男は気づいて、左腕を胸元まであげた。
    そして、見えるように指を長い指でなぞる。
    「愛を啓示しなければならない」
    「クリオネを呼び醒ますのに、何人犠牲にしたんだ」
    「人と人の命は平等だ。でも、蘇らずには、
    人は蘇らないという定義を覆す分があるはずだ」

    「2万人」

    「はっ、そんなものどこに?」

    「外にいるじゃないか?二万体の人形が。
    あれらは私の旅路の途中に積み上げた生き人形達だ。
    なんならこの街の人間だって捧げてみせるさ」

    その言葉を合図に銃声が鳴り響く。男は弾丸をナイフで弾いきそのままディーゼルとの距離を詰めた。
    男の大きく重い面持ちとは裏腹にその俊敏さに思わずディーゼルは息を呑む。そのまま、銃口を弾き射線をずらした。
    すぐに雑にポケットに突っ込んでいたパレットナイフで男のナイフを受け流す。そのまま距離をとった。息を小さく吐く。今ので完全に頭のスイッチが切り替わる。
    男が柄をもつてでこめかみを殴られる。衝撃に脳が揺れ、一瞬視界が白んだ。

    「が、あ...」
    いつもの様に老体にひどい扱いだと、ディーゼルはおちゃらけるところだった。そんな余裕はないかった。
    歯を食い縛り男に銃を持つ手で殴りつけた。続けて二擊、三撃、四撃目は躱された。
    男も手を緩めない。
    息を整えるのも惜しいと呼吸を詰めたまま、互いに反撃を繰り返す。
    一瞬でもと隙を探して、手を動かし続ける。
    ナイフの金属音と、銃の撃つ音が鳴り続けている。そして、その音が止んだ。

    ディーゼルの喉にはナイフが、男の頭には銃が向けられていた互いの呼吸だけが聞こえて、そして、二人の玉のような汗が落ちた。
    数秒の間。互いに息を合わせて踏み出した。

    灰色の男めがけて、銃を向ける。
    案の定、それは弾かれた。

    男のナイフが頬を掠めた。

    (彼を殺しせれば、夢が叶うね)
    ふと、亡霊の女の声が聞こえて手が止まる。
    男のナイフがディーゼルの腹を刺した。

    人形の喧騒、機械音が奏でる高い音は
    悲鳴を思わせた。それは、遠くからでもよく響いて聞こえていた。
    ナイフ刺された腹が痛むまま、ディーゼルは男の腹に銃口を当てた。

    「俺は、べつに何かを救う力なんてない」
    ディーゼルがふとぼやく。
    ディーゼルの瞳にはもう灰色の男は映っていない。
    「悪人も善人も大嫌いだよ」
    そう吐き捨て、銃を撃つ。教会内で
    銃声が響き渡った。
    男の大きな身体が倒れたのを確認する。
    そこで礼拝堂の象を見上げる。古びた建物内は薄暗く、
    ステンドグラスの光がキラキラと輝いていた。
    床には穴が空き、クリオネのいる地下も見える様になっていた。
    (教会内をさらにボロボロにしてしまった)
    遠のく意識でそんなことを思った。
    そのまま力が抜けて身体が重さに耐えられなくなる。指も上手く動かせない。
    今すぐトドメを刺したい女がそばにいる中、
    ディーゼルはそのまま意識を手放す他なかった。



    ディーゼルが意識を手放してすぐ、ソニアはディーゼルのすぐ近くまで来ていた。
    ソニアは近づき、ディーゼルの顔を覗き込む。頼りない小さな手で、ディーゼルの頬を優しく撫でた。

    (ああ、ごめんなさい。ディーゼル。
    もう既に彼女が起きる条件は満たしているわ)

    (ワタシ達はそういうモノなの)

    (可哀想なディーゼルごめんなさい。)

    (可哀想なヴィクターごめんなさい。)

    (貴方たちを愛しているわ)

    ソニアはディーゼルの傍らで倒れていた男を静かに見送りながら、
    ディーゼルの頬を撫で続けていた。
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