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    夏の五悠をテーマに書いた。
    ほんのりただようえろすが裏テーマ。
    R18ではないです。

    #五悠
    fiveYo

     じりじりと、コンクリートを焼くような熱が首筋を差す。ノースリーブシャツとショートパンツからのびる手足はこんがりと日に焼け、時折裾からチラリと見える白さがなんとも言えない。虎杖は刈り上げた後頭部を触って、指先を濡らす汗にうんざりとしたため息をついた。
     午後2時、住宅街の細い道。他に誰も歩いていないそこを、サンダルのゴム底を焦がしながら一人歩く。手には目的地だったコンビニで買ったアイスキャンディ。半分ほど食べたところで“あたり“に気づいたが、もうすぐ高専の敷地内という所まで帰ってきてしまったこともあり、今日のところはと諦めたところだった。
     暑さに負けたアイスが、時折溶けて滴り手首までを汚していく。それを行儀が悪いことと分かってはいたが、我慢できずに虎杖の赤い舌がたどっていった。

    「なに、美味しそうなもん食べてんじゃん」
    「あ、五条先生」
     
     今日はいつもとは違ってちょっとラフなTシャツとジーンズ姿、特徴的な瞳は真っ黒なサングラスで覆われていた。暑さでぼうっとする頭で、虎杖は数日ぶりとなる五条を見つめた。その視線に日差しにも負けない熱を感じて五条の笑みがより一層深まる。
     
    「ゆーじ、アイスちょーだい」
     
     少し身をかがませて虎杖の腰にぐいっと手を回し、五条は答えをもらう前にぺろりとアイスにかぶりついた。まるで自分が食べられるんじゃないかと思うような行動に、虎杖の頬がうっすらと染まる。
     
    「いいって言ってねーじゃん」
     
     動揺を悟らせたくないのか、やけに早口で告げられた言葉に五条は答えを返さず、虎杖のアイスを持った手をそっと掴んで、手首に滴り続けている分をぺろりと舐め取った。まるで夜を思わせるような舌遣いに、喉の奥に引っ付いたような声をあげて、虎杖が五条と距離を取る。
     
    「ゆーじって、いつまでたっても僕に慣れないよね」
    「先生がエロすぎんの!」
     
     何度身体を重ねても初心なままである虎杖を、言葉では揶揄いながらも五条は気に入っていた。大概、始まるまではこんな調子であっても、五条によって深く愛された身体は素直だ。行為が進むにつれ、淫らになる姿にギャップを感じるのがまたいいと、五条はふっと目を細めて虎杖を見た。
     
    「ゆーじ、アイス落ちるよ」
    「え?」
     
     顔を真っ赤にして離れていた虎杖は、やっとその存在を思い出してアイスを見るが、先ほど五条に食べられた分でほとんど姿を保てなくなったそれは、あと一歩というところで地面に落ちた。残念そうに落ちた先を見つめていた虎杖の頤を、五条がくいっと人差し指であげ、その冷えた舌をそっと吸った。

    「先生のせいだかんな」
    「ごめんごめん。でもほらそれ、あたりでしょ」
    「そうだけど、また行くのめんどいんだよ」
    「じゃぁ、あとで僕が交換してきてあげるから、今日はこれから僕に付き合ってよ」
    「どこに?」
    「ここに」
     
     抱き締められる感覚と少しの浮遊感を残して、虎杖の視界が一瞬で変わる。トんで連れ去られたのは、見慣れた虎杖の自室だった。

    「今日は先生の部屋じゃねーんだ」
    「うん、たまには悠仁の部屋でもいいでしょ」
    「ヤダっつっても聞かねーくせに」
     
     虎杖が伸ばした腕が、五条の首の後ろに回って結ばれる。虎杖から仕掛けたキスは、あっさりと受け止められた。
     
    「舌、もうあったまっちゃったね」
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    Replies from the creator

    reikpic

    MAIKINGよくわからんけど、起きたら知らん人に抱きしめられてたんだけど?で始まる五悠。
    Twitterで書いてたやつを見失わないためにここに残しとく。
    いずれ続きは書く。
    目が覚めると、やたら体格のいい男が腰にしがみつくようにして眠っていた。なんか重いなーって思ってたけど、俺の胸筋を枕にされてるっぽい。男の硬い胸で寝るとか、よっぽど疲れてんのか?
    俺もその人も、チラッと確認した感じ下着すら身につけていない。適温の室内でよかった、冬だったら絶対に風邪をひく。
    外国の人だろうか、髪はシルバーで、身長もかなり高そうだ。整った顔立ちに均整な身体つきはあまり見たことがないほどに完璧で、思わずひえーっと声が漏れた。
    天が二物を与えすぎだろ。
    うーん、これは起こしたほうがいいんかなー。あ、でも起きて早々に知らん男の胸で眠ってたとか悪夢かもしれんよな……。絶対なんかの間違いだもんなーこれ。

    「よし、逃げよう」

    それがお互いのためだ。
    寝ぼけてポヤポヤしてたけど、やっと周りを見渡せるほどに思考が巡ってきた。ここは多分どっかのホテルだろうな。でも、自分で取るには明らかに高級すぎるからこの謎の男が取った部屋なのかもしれない。

    「あ、もしかして俺……寝ぼけてこの部屋入っちゃったとかか?」

    いや、でもそもそも鍵もないのに部屋があくわけないか。
    推理してみようとはするものの 2956

    reikpic

    MAIKINGセフレネタの五悠続き。二人がセフレになったときの話。エロは今回なし。
    ※未成年飲酒注意
    結構ぶつ切り。支部にあげるときにはちゃんと整理する。
    こんな関係になってしまったはじまりだけはしっかり覚えてる。
    覚えてるっていっても全部ではないんだけど、なんでこうなってしまったかだけは……。



    楽しく食事したりはしゃいだ後に静かな部屋に帰ってくると無性に寂くなることがある。慣れているはずのひとりが、耐え切れない瞬間。
    仙台にいたときのほうが一人に慣れていたはずなのに。
    夕飯前だったら自炊した食事を餌に伏黒や釘崎を呼んだりするときもある。忙しいって断られて一人のときももちろんあるけど。

    その日も、任務終わりにみんなでさんざん先生のおごりで食べた後無性に一人になるのが寂しくて嫌で、もうだいぶ夜も遅いのに先生を部屋に誘った。伏黒や釘崎じゃなくて先生を誘ったのは、こういう時でもなければ誘う勇気がなかったからだけど、今思えば正気か?って自分に言いたい。
    地下室での生活の中で、先生のことを好きだって意識したのは結構早かったと思う。特別ドキドキするような何かをされたとかそういうんじゃないんだけど、ただ隣にいて心地いいなって思ったらずぶずぶと些細なことも意識してしまうようになっていった。俺くらいの年の恋の始まりなんてそんなもんなんじゃない?他を 2744

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