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    セフレネタの五悠続き。二人がセフレになったときの話。エロは今回なし。
    ※未成年飲酒注意
    結構ぶつ切り。支部にあげるときにはちゃんと整理する。

    #五悠
    fiveYo

    こんな関係になってしまったはじまりだけはしっかり覚えてる。
    覚えてるっていっても全部ではないんだけど、なんでこうなってしまったかだけは……。



    楽しく食事したりはしゃいだ後に静かな部屋に帰ってくると無性に寂くなることがある。慣れているはずのひとりが、耐え切れない瞬間。
    仙台にいたときのほうが一人に慣れていたはずなのに。
    夕飯前だったら自炊した食事を餌に伏黒や釘崎を呼んだりするときもある。忙しいって断られて一人のときももちろんあるけど。

    その日も、任務終わりにみんなでさんざん先生のおごりで食べた後無性に一人になるのが寂しくて嫌で、もうだいぶ夜も遅いのに先生を部屋に誘った。伏黒や釘崎じゃなくて先生を誘ったのは、こういう時でもなければ誘う勇気がなかったからだけど、今思えば正気か?って自分に言いたい。
    地下室での生活の中で、先生のことを好きだって意識したのは結構早かったと思う。特別ドキドキするような何かをされたとかそういうんじゃないんだけど、ただ隣にいて心地いいなって思ったらずぶずぶと些細なことも意識してしまうようになっていった。俺くらいの年の恋の始まりなんてそんなもんなんじゃない?他を知らんけどさ。

    帰ってくる途中、コンビニに寄って買い込んだコーラとスナック菓子、先生がぽいぽいかごに詰め込んできたスイーツをテーブルに適当に並べる。
    一晩で食べきれる量をあきらかに超えていることに笑って先生を振り返る。
    部屋に来たこと自体は初めてではないから、先生は迷わずベッドに背をもたれさせるように床に座って、ぽんぽんと隣に座れというように自分の隣をたたいてきた。
    誘われるがままにその隣、少しだけ距離をあけてすわりコーラのキャップを開けた。

    「「かんぱーい」」

    適当に合わせたチャンネルでやってるお笑いなんかを見ながら二人で笑って、楽しくて仕方なくてどんどんお菓子をつまむ手が進んで……。
    先生が間違えて買ったのか、ジュースとコラボになっていた缶チューハイをいつの間にか飲んでしまっていた。
    そして、お酒とは相性が悪い体質だったのかその後の記憶が俺にはない。気づいたときには素っ裸でベッドの上だった。
    現状を理解できないまま、何度か瞬きをして。

    「え……?」

    腕枕されてる。隣にはどう見ても五条先生。俺と同じように、といっても布団で下半身は見えていないけど……少なくとも上半身は裸だ。
    いやいやいや、夢?現実?
    そう思っていったんゆっくりと目を閉じて、意識する。
    枕にしている腕から感じる自分とは違う体温と、穏やかな寝息。
    まるで、不思議なことなどなく自然なことのように。慌てている自分がむしろおかしいかのような穏やかな時間。
    だめだ、とりあえず服着て起こそう。せめてパンツだけでもはかないと。
    そう思って様子をうかがいながら身をそっと起こそうとすると、ぱちりと開いたきれいな瞳と目が合った。

    「おは、よう」

    言葉がかってに口をついた。

    「おはよう、えーと……」

    五条先生も混乱しているのか、それ以上なんも言いってこない。きょろきょろとあたりを見回して、服を着ていない自分を確認して、なるほど、と一言つぶやくのが聞こえた。
    冷静に何かを判断しているような姿が、逆に怖い。
    もう目なんてみてられない、起きてしまったなら仕方ない。目線をそらすついでにそのままベッド脇の床をのぞきこむと、いかにもな感じで脱ぎ散らかした自分と先生の服があった。
    とりあえず最低限の格好をと、パンツをはいたところで背中からの視線に気づいた。

    「えーと、五条先生?」

    ぼーっとこちらをみているだけの先生に声をかける。ひょっとして寝ぼけてるんだろうか?さっきの様子からしてもうしっかり目は覚めているように感じていたけど、それは勘違いだったのかもしれない。そう思って肩に手をそっと当てた時だった。

    「もしかして、おぼえてない?昨日のこと」
    「えーあー…まぁ…なんもなかったよな?なんか寝ぼけて全部脱いだんかな」

    まるで覚えてなかったことを責められるような言い方に焦って、とりあえずごまかそうとして笑ってみる。けれど硬質な先生の表情はにこりともしてくれないまま、視線をうつむけて小さくため息さえつかれてしまった。

    「僕、昨日悠仁のこと抱いたんだよね」

    まるで何でもないように答えるその声には温度がなくて。とりあえず、気持ちが伝わってこうなったわけでないことを理解する。
    いや、もしかしたら先生のことが好きだって告白してしまって、お情けで抱いてもらったのか?とにもかくにもどんなに思い出そうと頑張っても、酔ってしまった後のことは欠片一つ俺の頭の中には残っていなかった。
    なぜこんなことになってしまったのか、軽くパニック状態に陥いってベッドの中に逆戻り。勢いよく背中から倒れこむと、先生の指先につーっと首筋をたどられる。

    「人肌恋しかったの?ゆーじって抱かれるのはじめてじゃないんだね。あんなに乱れるなんてさ、びっくりしちゃった」

    ふっと笑って、遊びの延長みたいに無邪気なセリフ。何も覚えてないせいか自分のことを言われているような感じが全しなくて、ただ苦笑いしか返せない。
    誰にも抱かれたことなんてない……。初めてだし、覚えてないし、色々とショックでなんも返す言葉が出てこない。

    「また、抱いていいよね?」

    直接耳に囁くようにして、甘い甘い毒を注がれる。ねっとりと熱い舌が耳を上から下にたどって耳朶を噛まれると、ヒッと喉奥から声が勝手に漏れた。
    たったそれだけで腰砕けになってしまった俺は、きっともう自分からはこの腕の中から抜け出せないような気がしていた。
    気持ちは伝わらなくても、身体だけでもつながっていられる時間を手に入れられる。それはとても魅力的だった。

    「……いーけど。覚えてなくてなんかごめん」

    なんて、軽口でごまかして突き刺す胸の痛みからは目をそらした。
    これが、すべての始まり。


    ただ、下半身に違和感が何もなかったことが不思議だった。
    SEXして抱かれたんなら、未経験な自分だったらぜったいに気づかないわけがない、と思う。
    嘘を言われていたのだと、今ならわかる。
    なぜそんなことを言ってきたのかはわからないけど、もしかしたら挿入は諦めて指だけつっこんだりそれ以外のことだけしたのかもしれない。
    もしくは、ふざけて提案してきた言葉に俺が乗ってしまって、引くに引けなくなったのかもしれない。
    答えは持っていない。
    詳しく聞くことなんてできなかった。
    でも、もう始めてしまったのは自分。
    今更何といえばいい?せっかく手に入れたこの関係をやめることなんてできないのに。
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    MAIKINGよくわからんけど、起きたら知らん人に抱きしめられてたんだけど?で始まる五悠。
    Twitterで書いてたやつを見失わないためにここに残しとく。
    いずれ続きは書く。
    目が覚めると、やたら体格のいい男が腰にしがみつくようにして眠っていた。なんか重いなーって思ってたけど、俺の胸筋を枕にされてるっぽい。男の硬い胸で寝るとか、よっぽど疲れてんのか?
    俺もその人も、チラッと確認した感じ下着すら身につけていない。適温の室内でよかった、冬だったら絶対に風邪をひく。
    外国の人だろうか、髪はシルバーで、身長もかなり高そうだ。整った顔立ちに均整な身体つきはあまり見たことがないほどに完璧で、思わずひえーっと声が漏れた。
    天が二物を与えすぎだろ。
    うーん、これは起こしたほうがいいんかなー。あ、でも起きて早々に知らん男の胸で眠ってたとか悪夢かもしれんよな……。絶対なんかの間違いだもんなーこれ。

    「よし、逃げよう」

    それがお互いのためだ。
    寝ぼけてポヤポヤしてたけど、やっと周りを見渡せるほどに思考が巡ってきた。ここは多分どっかのホテルだろうな。でも、自分で取るには明らかに高級すぎるからこの謎の男が取った部屋なのかもしれない。

    「あ、もしかして俺……寝ぼけてこの部屋入っちゃったとかか?」

    いや、でもそもそも鍵もないのに部屋があくわけないか。
    推理してみようとはするものの 2956

    reikpic

    MAIKINGセフレネタの五悠続き。二人がセフレになったときの話。エロは今回なし。
    ※未成年飲酒注意
    結構ぶつ切り。支部にあげるときにはちゃんと整理する。
    こんな関係になってしまったはじまりだけはしっかり覚えてる。
    覚えてるっていっても全部ではないんだけど、なんでこうなってしまったかだけは……。



    楽しく食事したりはしゃいだ後に静かな部屋に帰ってくると無性に寂くなることがある。慣れているはずのひとりが、耐え切れない瞬間。
    仙台にいたときのほうが一人に慣れていたはずなのに。
    夕飯前だったら自炊した食事を餌に伏黒や釘崎を呼んだりするときもある。忙しいって断られて一人のときももちろんあるけど。

    その日も、任務終わりにみんなでさんざん先生のおごりで食べた後無性に一人になるのが寂しくて嫌で、もうだいぶ夜も遅いのに先生を部屋に誘った。伏黒や釘崎じゃなくて先生を誘ったのは、こういう時でもなければ誘う勇気がなかったからだけど、今思えば正気か?って自分に言いたい。
    地下室での生活の中で、先生のことを好きだって意識したのは結構早かったと思う。特別ドキドキするような何かをされたとかそういうんじゃないんだけど、ただ隣にいて心地いいなって思ったらずぶずぶと些細なことも意識してしまうようになっていった。俺くらいの年の恋の始まりなんてそんなもんなんじゃない?他を 2744

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