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    duck_ynbt

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    duck_ynbt

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    ある意味自分の復習用、8割がた新約22リバースの引用です。

    秘密のかけら「ああ、なくした過去っていうのはやっぱり重たいよな、俺の知らない動きをするから。いちいち糾弾されているような気分だよ。土台を持っていないお前なんかぐらついた、幻想みたいなものなんだってな」

    「だから昔からの知り合いとか、過去からの繋がりがあるヤツにとっては、今の俺よりあいつの方が意味も価値もあるように映る、と思う。……正直に話して、吹っ切れたつもりなんだけどな。形だけは許してもらったとは言っても、それが本当の本当に本心なのかなんて誰にもこうだって言えないだろ。怖いんだよ、俺は。大事な人から失望されるのがさ」



    自分を変えた存在に、その程度のことで自己を卑下してほしくなかった。
    そんなエゴでしかなかったと思う。
    確かに自分は知らないだろう、彼の過去を悉になど。かと言ってそれがどうして彼に失望する理由になるだろうか。
    今、ここにいる上条当麻が大事なんだと。ただそう伝えたくて必死だった。



    「自分の足跡を失った?そこを突いてくる?だから何だってンだクズが。そもそも俺はストーカーじゃねェんだ、オマエの足取りを一つ一つ年表にして丸暗記している訳じゃあねェ。ハナから知らねェンだよオマエの話なンて。で、昔の話がねェから何だ?今ここで会話ができてるオマエに何か不備でもあンのか」

    「言っておくが、俺だってオマエに話した事は何もねェぞ。学校だの役職だのどころか、俺の本名だって知らねェだろ。真実の価値なンてそンなモンだ。誰でも顔と名前を隠してネットで結婚まで決めるよォなイカれた時代に、生まれた場所だの辿った道だのいちいち気にする方が化石過ぎる」



    相手の情報量をより多く持たなければ尊ぶことすら許されないというなら、それこそ幻想だ。
    感情は定量的な価値に縛られるようなものではない、そう教えてくれたのがオマエだろうに。



    「俺は、俺を優先するよ。今ここにいる俺を」



    「うざってェ野郎だ。最初から決まってンなら何のための話し合いだってンだ。いちいち雁首揃える必要もねェだろォが」







    自分を優先する自分を肯定してくれ、あまつさえ嬉しそうにすらしてくれた。
    それがどんなに心強かったことか、あの白い子に自覚はあるんだろうか。
    不器用な言葉の数々は――ともすれば攻撃的にすら映るのに、あの子のことを知ってる分だけ本意がいやでも伝わってしまう。



    「本名も知らないのに俺が、本名を知らないお前をどう思ってるかなんて……お前は知らないだろうけど」
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