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    雪見/はるのみ

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    雪見/はるのみ

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    しほなみ

    自分でニヨニヨしながら書きました
    まだ導入です

     駅に着くと、見慣れた姿が立っていた。
     見慣れた、と言っても、着ている服は初めて見るものだし、そわそわとしながら辺りを見回す姿は明らかに浮き足立っている。

    「……お待たせ、穂波」
    「! お、おはよう、志歩ちゃんっ!」

     私を視界に捉えるなりアクアマリンの瞳を輝かせた穂波は、スカートの裾をきょろきょろと一通り見て、顔を上げた。

    「そんなに気にしなくても、大丈夫だよ」
    「ううん、志歩ちゃんの隣を歩くんだから、」

     穂波は時々、無自覚で爆弾を投下する。

    「……出来る限り可愛いわたしで居たいな、って…」

     なんちゃって、と慌てて付け足して誤魔化す穂波の手を、少し強引に握る。

    「…待たせてごめん、誰にも声掛けられなかった?」
    「うん、大丈夫だったよ。……そんな心配、要らないのに…」
    「何言ってんの」

     頬の横に垂れる髪を一房、空いた手で掬い取れば、顔を覗き込んだ。

    「私の為になる前から、穂波は可愛いんだけど?」
    「……は、い、」
    「…行こっか」

     穂波の手を引いて、駅の中へと続くエスカレーターに乗る。


     今日、私達は、秘密のデートをする。
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    recommended works

    moonlight_32111

    DONE診断■レオマレ
    ベッター再録 支部にも上げてるかも。
    エロくないーし、とっても残念感漂ってる。
    今日のレオマレ
    アイスを食べる。アイスキャンディーを舐める濡れた口元にむらっとする。腰に腕を回したら焦った様子で「ちょっと待って」と言われた。早く食べ終わって。
    #今日の二人はなにしてる #shindanmaker
    レオナが植物園でいつものように芝生の上で寝ていると、薄っすらと香る花の匂いとともに番の気配がした。
    相手には結婚については卒業してからだと言われているが、レオナの中ではもう一生を共にする番だ。
    「・・・寝ているのか?」
    寝ているレオナの隣に座ると、本当に寝ているのかと確認するように顔を覗き込んできた。
    まだ寝ていたいが、日中は二人の関係を周りに知られたくないという希望により、今まで通りに
    顔を合わせたら啀み合い、喧嘩をすることがほとんどだ。
    珍しく昼間から自分の近くに寄ってきたマレウスに興味を惹かれ、レオナは閉じていた眼を開け体を起こした。
    「・・・なんだよ、トカゲ野郎。」
    「特に用はないが見かけたのでな。」
    体を起こし、自分の方を向いたレオナにマレウスは満足そうにしている。
    その手にはサムのところで来る前に購入してきていたのかアイスキャンディが。
    「別にここで食べなくてもいいんじゃねぇか?」
    はぁとため息を付きながら、相手を見つめるが向こうは気づいておらず、
    嬉しそうに買ってきたアイスキャンディの袋を開けていた。
    「これは二人で食べれるらしい。」
    袋から取り出したアイスキャンディには 1290

    さわら

    DOODLE貴方はさわらのアシュグレで『ひねくれた告白』をお題にして140文字SSを書いてください。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/375517
    140字を毎回無視するやつ
     口付けるように指先が額に触れる。
     普段は重く長い前髪に隠れたそこを皮膚の硬い指先がかき分けるように暴いて、するりとなぞる。
     驚くように肩を揺らした。けれどそれ以上の抵抗らしい抵抗はできない。ただされるがまま、額をなぞる指の感触に意識を向ける。
     アッシュの指がなぞっているそこには、本来であればなかったはずのものがあった。ある時から消えない傷となって残り続けているそれは、過去のグレイとアッシュを同じ記憶で繋げている。
     アッシュがこちらに触れようと伸ばしてくる腕にはいつも恐怖を覚えた。その手にいつだって脅かされていたから、条件反射で身が竦む。けれど、実際に触れられると違うのだ。
     荒々しいと見せかけて、まるで壊れ物に触れるかのような手付き。それは、本当に口付けられる瞬間と似ていた。唇が触れ合ったときもそれはそれは驚いたものだけれど、最終的にはこの男に身を任せてしまう。今と同じように。
     乱暴なところばかりしか知らないせいか、そんなふうに触れられてしまうと、勘違いをしてしまいそうになるのだ。まるで、あのアッシュが『優しい』と錯覚してしまう。
     そんなはずはないのに、彼からはついぞ受け 2766