青のすみか_脳内設定・天馬司
昔は凄く元気よく感情を全身で表すような子供だったが、いじめが始まり卒業を機に中高一貫の4人が通う学校へ行く。そこで魔法や魔物について知る。治癒や草花を自由に開花させることができる。生命の魔法を使えると言われるが本人はよくわからない。
・暁山瑞希
いつも明るく転校生の司の特性が都合がいいと考え積極的に話しかける。観察眼、分析力が高く、司の魔力の強さの異常に一早く気付く。初めは戦闘において好都合のため、関わりを持とうとしていたが、いつのまにか純粋な優しさや思いやりに惹かれていく。
闇の魔法。影に隠れたり、瞳を見て洗脳する。体術も魔法も強く、いつも余裕を持っている。
・東雲彰人
メンバーをなんとかまとめるため、どうしてもツッコミ役になってしまう苦労人。司が来た事によって負担が軽減したため、少し感謝している。
(いつでもどこでも出せる)炎の剣使い。
・朝比奈まふゆ
マイペース。特に干渉しようとも思わないため、基本遠くで見ている。なんでもできることを司が尊敬するため、自然と教える教えられる関係になる。歩み寄ってくる司に安心感を覚える。
精霊使い。
・神代類
瑞希と一緒に悪乗りする。新しい玩具の気配を司から感じ、嬉々としている。特殊な自分を真っ直ぐ受け入れてくれた司を大切に思っている。
音の魔法使い。相手を眠らせる、気絶させる、混乱させるなどができる。
≪長いあらすじ≫
中学時代、元気すぎる司は同級生にあまり扱いを受けていなかった。そのことから自信をなくし、怪しい噂が流れるが人数が少ないという中高一貫の学校へ転入することを勧められる。もうどこでもいいやと他人事のように行くとなんとクラスメイトは自分を入れて、暁山瑞希、朝比奈まふゆ、神代類、東雲彰人の五名のみ。4人は中学のころから友人のようで、特段人と関わるつもりはなかった司は普通の人を演じる。
しかしその学校は普通の学校ではなかった。
初めての授業。担任から言い離れたことは「魔物の討伐」。いきなりのことでなんのことかわからず、瑞希にこの学校は魔物を倒し、一般人を守るための学校だと説明される。魔物は魔法でしか討伐できないと言われるが、司自身は魔法など使えないと述べる。しかし瑞希に鋭い目で”使えるよ”と言われる。
とりあえず司は瑞希とペアになり、任務を行う。しかし瑞希はアドバイスするだけで遠くで応援するのみ。どうしたらいいかわからず、あたふたしていたら魔物が登場。不安やわけがわからなすぎて、ついに感情に任せて全力パンチ。すると辺り一面が花畑になる。それを見て瑞希が代わりに魔物を倒す。
司は瑞希の凄さを目の当たりにし、同時に瑞希は司の光るものを見つけ、瑞希の特訓が始まる。
どうやら司には怪我を治したり、枯れた花を復活させることができることがわかる。何より突然花畑を作ったことから、生命を操ることもできるのではないかと推測する。更に能力を向上させるため特訓をすることになる。
続けていくにつれて…
彰人の何事にも真髄に向き合う姿勢
まふゆの心の奥にある強い思い
類の心の底にある仲間思いの心
そして瑞希の純粋な優しさにふれてこのクラスに巡り合えてよかったと心から思う。
逆に
彰人は司の恐怖に怯えながらも立ち向かう姿
まふゆは司の寄り添ってくれる気持ち
類は司の優しくも導いてくれる強い心
そして瑞希は司の輝くような笑顔に惹かれていった。
ある日司は黒ずくめの人間に襲われる。攻撃の理由を聞いても、言語は同じなはずなのに話がかみ合わない。どうやら相手も魔法使いのようで、ついには魔法で攻撃してきた。しかしそこで瑞希が司を守る。
敵が撤退後、瑞希がいうに敵も元はこちらの魔法使い。しかし恨み辛みを抱えた人間の血に触れたことにより、黒魔法使いに変わる。魔法使いは怒りや苦しみなどの負の感情を抱えた一般人の血に少しでも触れることで、人を不幸にすることしか考えられなくなる黒魔法使いに変わり、そうなれば一生こちら側に戻ることはできないと説明される。
また別の日。新しい魔物討伐の任務を言い渡される。しかし5人のうち、司のみ任務から外される。仕方ない事だと4人に説得され、司は大人しく学校で訓練をする。
実は任務先は司が通っていた中学だった。調査をするうちに、学校には純粋という存在がないほど、汚れている人間で溢れていた。今だ転校した司のことを悪く言い、他人を見下していた、整っている顔だからと言って人の好きな人を奪った、偉そうに仲良くしようなんて綺麗ごとを並べて気に食わなかったと、僻みや嫉妬で司がいじめられていたことがわかり4人の怒りは募るばかりだった。
そして学校を探索するうちに、ある生徒の会話を聞く。その生徒は笑いながら、汚い白いユリを司の席に置いたことを嬉々として語る。その机を見ると司を貶し、罵詈雑言の数々が書かれており、挙句の果てには死を促すような言葉が彫られている。
4人は思った。
本当にこの人たちを守る必要があるのだろうか。
いじめをした生徒も黙認していた教師も全員人間として生きる価値があるかわからない。
悍ましい場所にはそれだけ強い魔物が現れる。そこに魔法を使う4人の生徒が負の感情をもって現れたことによって、凶暴な魔物が暴れだした。しかし4人はそんなこと気にしていなかった。闇に包まれた空間では、一般人にも魔物が見えるようになった瞬間、生徒たちは態度を変え、4人に助けを求めた。その姿が忌まわしく、吐き気をも感じる。
あの人はこんな汚らわしい人間に貶められていたのか
自分勝手で、人の気持ちなど考えることもできない人間なんて呼ぶにはおこがましいもの達に
もう4人は無理だった。
気付いたら4人は血まみれだった。魔物ではない。人間の血まみれだった。全生徒は動かないもの化として、校舎も半壊していた。しかし反対に4人の心が晴れ晴れしていた。大切な人を守ることができたことに、自然と口角が上がった。そこで瑞希がいう。
司を壊す可能性のある存在は消したほうがいい、と。
4人は汚れた血を浴びたことによって黒魔法使いになっていた。けれど心の奥底にあるのは司の存在。
あの人が優しくあるために…
あの人が強くあるために…
あの人が笑顔でいてくれるために…
あの人が幸せになるために。
4人はイレギュラーにも、黒魔法使いになりながらも一人の幸せを願っていた。
例え世界中の人間を不幸にしたとしても。
そこからは4人は司の元へ戻ることはなかった。
ただ司のための世界を作るために生きることを決めた。