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    肝缶ω

    推しカプ幸せであれ

    古めの小説はべったー
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    肝缶ω

    DONEドラちゃんはヒナちゃんのこと、完全に「私の」ムーブしてるだろ!ってとこが好きなんですが、実際血とかもらってなさそうだよな。と思って書いたドラヒナ(未満)です。

    フライングですが、ヒナちゃんお誕生日おめでとう!!
    強く美しい私のハムスター(さぁ、そろそろやってくる頃だ)

     トンチキ吸血鬼が騒ぐにはまだ最繁時とは言えない時間帯。言わば、吸血鬼にとってもそれを取り締まる吸対や退治人にとってもウォーミングアップタイム。いつものように、外はサックリ、中はしっとりと焼き上がった極上のクッキーが並ぶ皿が二枚。そのうち一枚を使い魔であるジョンの前に置いたドラルクの予想通り、勢い良く床板に擬態した出入り口が開く。床下から赤毛の少女が期待に満ちた顔で飛び出してきた。
    「クッキーの匂い!!…ではなく、ドラルク!監視に来たぞ!」
    「いらっしゃいヒナイチ君。用意してあるよ。」
     もうとうの昔に、その体裁は意味をなさなくなっているはずだ。
     と、ドラルクは部屋中の甘いバターと砂糖の匂いを押しやる地下の空気に、何やらひどく…美味そうな香りが微かに混ざるのに気が付いた。見ると、床板を持ち上げる彼女の右手首。制服下のブラウスから医療用パッドが微かに覗いている。
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    肝缶ω

    DONEテーマは「ロナ戦に半田は出ないのか」です。

    友愛かもしれないし、片想いかもしれないし、付き合ってるかもしれないし、そうでないかもしれない。

    諸々捏造。

    23.12.27 一部修正しました。
    かくしごと ある夜のことだ。
     ソファに仰向けになって足を組み、ロナ戦の新刊を読んでいたドラ公が「ん?」と声を上げた。おそらく独り言ではないであろう声の大きさに、意識が通販サイトからそちらに移る。
    「ねぇロナルド君、この超大型スラミドロで下水道がいっぱいになっちゃった時って、半田君もいたよね?」
     パソコンの画面からドラ公の方に視線を移せば、ドラ公が起き上がる。
    「だからなんだってんだよ」

     ドラ公の言う通り、ロナ戦の新刊のエピソードのそのシーンでは、現実には確かに半田がその場にいた。ギルド組とは別に、吸対として動いていたところを途中合流したのだ。
     大量のスラミドロが一体どこから湧いて出てきているのか。ロナ戦のストーリー上では、俺が排水溝からはみ出ていたスラミドロからヒントを得て、下水道に潜った流れになっているが、実際には、俺がそれに気付くのとほぼ同時に「下水道内から巨大な下等吸血鬼の気配がする」と半田が気付いた。それが確信になり、下水道に潜ったのだ。
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