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    shima_toya

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    shima_toya

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    迷走したので一旦供養。魔法使いの世界の4スレ
    繋いだ手が離れなくなっちゃう話
    ものすごく途中で終わる
    ※完結しました。前編→中編→後編とお読みください

    また手を繋ぐ日まで(前編)【0】
     
     女の子は、まるで風と遊ぶみたいに自在に空を駆けていた。
     
     箒に跨って高く高く空を飛んでいく女の子。その軌跡をみながら、エランは箒星の名の由来を思い出していた。エランたち魔法使いの間では、箒星や流れ星は、身隠しの術をかけ忘れた迂闊な魔法使いがかつて魔法を使わない人間に見られてしまったのだというのがよくある冗談だった。
    「へえ、ずいぶん腕が良い」
     隣に立ったのは同じ学舎に通う同級生、シャディク・ゼネリだった。
    「不安定な状態で空気抵抗軽減、高度維持、同時処理は負荷がかかる上魔力消費も激しいのに。しかし、移動用の抜け道も使わずに箒でなんて、今時珍しいな。まるで――」
    「御伽話の魔女みたいだ」
     現代の魔法使いがこの時代に生存適応するために捨て去った、かつてのあるべき姿。
     今のように魔法道具や鉱石の力ばかりに頼らず、天候さえも操れたという、いにしえの魔法使い。
     じっとその軌跡を追い続けていたエランは、ふいっと視線を外しその場を離れようとする。
    「これからサビーナたちと昼食に行こうかって話していたんだけど。エランも一緒にどう?」
     エランは一瞬間を置いてから、首を振る。
    「……遠慮しておく。用事が済んだら帰るよ」
    「それは残念」
     その向かう先を見て、シャディクは目を瞬いた。
     そちらには街の出入り口である門しかなく、もし買い物などの用事を済ませるというなら逆方向のはずだ。
    「あのエランがね」
     これはまた珍しいこともあるものだと愉快そうに微笑んだ。
     
     
    【1】
     
     どうしよう。街の入り方がわからない。
     空からだと見えない壁に阻まれてそれ以上進むことができない。
     困り果てたスレッタの箒の先に、一羽の黒い鳥が止まった。カラスだろうか。緑の目がスレッタを見つめる。黒い鳥は羽ばたくと、後に続けとでもいうようにスレッタの先を飛んでいく。
    「あっまって、」
     その軌跡を辿って辿り着いたのは、蔦が絡まった古びた門柱だった。黒い鳥はコツコツコツと門柱の下にある穴の空いたバケツを独特なリズムで叩くと、扉の隙間から門の中に飛んでいってしまう。
     慌ててスレッタは向こう側を覗き込むが、中は草木が覆い茂るばかりで街などまったくありそうにない。どころか、先ほどの黒い鳥の姿さえ見つからない。
     コツコツコツ。バケツを同じように叩き、扉を押し開ける。すると、向こう側には森ではなく買い物客で賑わう街が広がっていた。
     きょろきょろとあたりを見回すがカラスはやはりいない。あの子、ぼくたちと近い匂いがしたね。と『みんな』が言った。詳しく聞こうとするが、彼女たち、風の妖精は帰る頃には呼んでねと、ころころ笑って勝手気ままに飛び回る。店の看板を揺らしたり、道ゆく買い物客の帽子をふわりと浮かせてみたり。もう、と頬を膨らませる。
    「ああ、よかった!入ってこられたんだね!」
    「心配してたんだ。でもこっちから、おーいってこえをかけても、手をふっても。『森』にじゃまされちゃうし」
    「おじょうさん、とっても高いところにいたから、どうしようねってボクらいってたんだ」
     スレッタにかけられる、かん高く子供のような声がひとつふたつ。
     声の主を探すが、見当たらなかった。
    「こっちだよこっち」
     視線を落とすと足元には小さなネズミたちがいた。
     
    「そっか、街を隠すための魔法がかかってたんですね」
    「入学案内にかいてなかった?」
    「あはは……入学までに必要なものが多すぎて、そっちに目がいっちゃって」
     実家から離れたこの街に来たのも、学舎に通う準備のためだ。魔女であるスレッタの母が用意してくれたものもあるが、教科書や授業用の薬剤や秤など、専門に取り扱う店に行く必要がある。
     この街は学舎のほど近くにあり、週末は食事や買い物を楽しもうという生徒達で賑わうらしい。
     新入生であれば入学してから用意してもよかったかもしれないが、スレッタは二学年からの途中編入だった。科目によってはある程度基礎が終わった頃、応用授業からの受講になる。
     予習するためにも道具は揃えて置かなくちゃ。それに、いつまでも母と姉の後ろに隠れているわけにはいかないのだ。学校に二人はいないのだから。いや、姉のエリクトは、姿を変えてついていっちゃおうかな。スレッタ、何がいい? 猫、それとも鳩? などと最後まで冗談か本気か分かりづらいことを言っていたけど。エリクトは体質的に長く実家を離れることができないから、一応冗談、なのだろうけれど。つきりと胸が痛む。
    「あとたりないのはなに?」
    「それなら奥のお店がいいよ。入り口近くのお店は近くて品揃えはいいけど店主が面倒くさがりだからちょっと注意。薬草はちゃんとみないと腐ってるのもあるかも」
    「なるほど……!助かります!あの、ところで。このくらいの大きさのカラスさんを見ませんでしたか?」
    「カラス!?」
     尻尾をぴんと立てて震え上がるネズミたち。
    「それならきのうきたよ!ボクたちの荷車をたべちゃったんだ!」
    「に、荷車を?」
     ネズミが指し示す道の隅には、野菜でできた壊れた荷車。荷台に当たる部分は大きく削れ、車輪が外れてしまっている。
    「せっかくカボチャをくりぬいて、中身はおいしいパンプキンパイにしてつくった荷車だったのに……」
    「カボチャ……きっと皮の方も美味しかったんですね……」
     ネズミを慰めるように頭を撫でる。エリクトがよくしてくれる仕草だ。
     助けてくれたカラスは落ち着いた様子で、そういう乱暴なことはしそうになかった。カラス違いだろうか。よく見るとカボチャのまわりに羽がたくさん落ちてるがスレッタが見た羽の色と違うし、量も多い。ほっと胸を撫で下ろす。
     そのまま直してあげるのは難しく、即席の使い魔はスレッタから離れると途中で効力を失うかもしれない。先ほど箒で飛ぶお手伝いをしてくれた風の精の一翅が髪を揺らす。他の妖精と異なり気まぐれに街を飛び回らず、唯一スレッタのもとに残ってくれた世話焼きな子だ。
     ここはお手伝いしてもらおう、と彼女はポケットの中に忍ばせていた砂糖菓子をひとつ包みあげた。ふわりと壊れたカボチャの荷車が浮く。ネズミたちが、わぁっと声をあげる。移動はこれで問題ない。あとは、上から布をかけて紐で荷物を固体すれば落とす心配もないだろう。
    「終わったらまた何かご褒美あげてください。甘い匂いがするものが好きなので、お花とかお菓子とか置いて貰えると!」
    「ありがとう!これなら市場にまにあいそう!よかったらこれもらって!」
     手渡されたのは、氷の蕾でできた腕輪だった。
    「おねがいごとが叶うと氷が溶けて花が咲くんだよ。まあボクたちにできるのおまじない程度だから、たいしたお願いは叶えられないかもだけど」
    「とっても綺麗です!大事にしますね!」
     街に来るのはちょっと怖かったけど、実家のまわりにいるような妖精たちとも近しい存在との触れ合いに、心和む。
     よし、とスレッタは気合を入れて目当てのお店に入った。ただリストにあるものを買うだけのはずなのに。棚を見ているだけで、あまりの専門知識の情報量の多さにめげそうになった。そうやって疲れながらも、ふと気づくと窓の外にあのカラスの姿を探してしまっていた。
     ちゃんとお礼、言いたかったな。
     
    【2】
     
     三軒目、古びた書物が壁を覆いつくすその店に、その人はいた。
     手袋に覆われた指先を顎に当てて、思案に耽るような仕草。
     絹糸のような髪がさらりと揺れる。何より、その落ち着いた緑の瞳から目が離せない。濡れたようにつややかな翼が羽ばたく音が、まだ耳に残っているような気がする。
     姿形はまるで違うのに、きっとそうだという確信のようなものがスレッタの胸に灯った。
     
     スレッタが何を口にするべきか迷っているうちに、瞳が、こちらを向いた。
    「きみ、学舎に入学する生徒?」
     静かに問いかける少年に、一歩、勇気を出して近づいてみる。
    「えっなんでわかったんです、か?」
     見ればわかるとエランは言う。どうやらスレッタが抱える買い物した品物の内容から、これから入学する生徒だと見抜いたらしい。
    「スレッタ・マーキュリーって言います。二年生になります」
    「ぼくはエラン・ケレス。三年生」
    「せ、先輩……!」
    「エランでいいよ。……さっき、きみが箒で飛ぶところを見たんだ」
     エランの瞳はずっと静かで、でもずっと見ていると水底に落ちていくような不安な錯覚を覚える。
    「あれはきみだけの魔法じゃなかった」
    「はい、『みんな』に手伝ってもらって」
    「仲が良いんだね」
    「はいっ!あ、でも、もちろん学校では、みんなの力なしで魔法が使えるよう、勉強がんばるつもりで――」
    「彼らと関わることは怖くない?」
     今までスレッタの人生で、家族以外には何度もされてきた質問だった。
     魔法使いのなかでも、他の種族と関わる者はそう多くはない。魔力を持たない人たちよりも彼らのことに詳しいからこそ、決して立ち入らない線引きがある。ましてや日常的に力を借りるなど。
     彼女が特に馴染みがある風の精は気まぐれ屋で親しみやすい方だが、それでも人間とはやはり価値観が決定的に違うのだ。
     彼らのちょっと遊ぼう、が一歩間違えればスレッタにとって命の危険に繋がりかねない。
     いつもはその質問をされるたび、妖精と共にあるスレッタへの恐れを感じていた。怖くない、と答えると、やはり魔女の娘だからと勝手に納得されるのだ。
     しかし、エランの問いかけにはまた違う印象を受けた。本当にスレッタ自身を案じてくれているような響きがある。でも。
    「怖くない、です」
     スレッタは目をまっすぐ見て答える。
     期待と違う答えを受け取った彼は、目を伏せる。
    「きみは――いや、やっぱり。ぼくとは違う」
     エランはふいっと顔を背ける。
     これ以上話すことは何もないとでも言うように、上着の裾を翻した。
    「待ってください、あの、やっぱりもしかしてあの時の……!」
    『みんな』が言っていた。あの黒い鳥は、自分たちに近い匂いがしたと。
     今の質問にどんな意味があるかなんてわからない。わからないから、知りたい。
     立ち去ろうとする彼を引き留めようと手をとって――その時、スレッタの腕に嵌った腕輪が淡い光を帯びた。氷の蕾が綻んで、春告のように白い花が咲く。
     
     気づいたときには、つながった二人の手は、まるで溶かした硝子で固めてしまったみたいに。振り解こうにも離れなくなってしまった。
     
     ***
     
    「彼らのことを怖がらなくても別にいいけれど。きみはもっと警戒心を持った方がいいんじゃないかな」
    「はい……本当にごめんなさい……」
     経緯を聞き終えたエランの言葉に、スレッタは項垂れるしかなかった。
     店の中で大騒ぎをするわけにもいかず、二人は一度店を出て通りを歩いていた。
     あの時、ネズミは市場に行くと行っていた。お手伝いをお願いした風の妖精もまだ戻ってきていないことから、市場の開かれている街の中央、噴水広場へとまずは向かうことにしたのだ。
     繋がれたままのスレッタの右手と、エランの左手。
     道行く魔法使いの中、学生と思しき年齢の子供たちは二人を見て遠巻きに何か噂するように囁きあっていて、なんだか居たたまれない。
     気持ちの重みでスレッタが少年の歩みに遅れそうになると、少年の足運びがゆっくりとしたものに変わっていく。
     思えば、店から出るときも、エランは決してスレッタの手を引っ張ったりはしなかったように思う。
    「不思議な魔法だね」
     少年の柔らかな絹の手袋に包まれた指先が、わずかに動いて少女の手の甲を滑った。
     その些細な感触にすら、心臓は一大事だと飛び跳ねる。あの時、とっさに手を伸ばしてしまったのが自分でも信じられない。
     だって男の子と手を繋ぐなんて、本当に初めてのことだったのだ。
    「指は少し動かせるけど、手袋から手を引き抜けるほどじゃない。多分、手と手が繋がった状態という事象自体を固定化しているんだと思う」
     そしてその状態を生み出しているのは、間違いなくネズミたちがスレッタに贈った氷の蕾の腕輪だろう。
     もっとも、今は蕾ではなく可憐に花開いている。
     スレッタのお願い事――エランを引き留めようとしたその想いは、本人もまったく意図しない強引な形で叶えられていた。
     ネズミたちが自分で言っていたように、本来はおまじない程度の効力だったはずだ。
     それほど大きな力で拘束されているわけではない。しかし、ネズミという群体の特性なのだろうか。種類の違う糸が複雑に絡み合うように成り立っているこの魔法を解くのはエランでも少々骨が折れるだろう。例えば、毛糸の衣服が鞄や家具の金具に引っかかってしまった時みたいに、糸を無理やり切断することで解いてしまうことも、できなくはないけれど。正式な手順ではない方法には、少なからず代償が伴うものだ。この場合、それを払うことになるのは。
     少年は、自分の手にちょうどよく収まった少女の右手を見下ろした。
     健康的な肌の上には、先ほどの箒での飛行の最中に負ったのだろうか、木々で擦ったような細かな傷が浮かんでいる。
     無防備なその手から不安げな碧の瞳に視線を移す。
    「やっぱり、直接魔法をかけた彼らに解いてもらうのが一番安全だろうね。今のところ他に不調はない?」
     スレッタは呆気にとられたような顔をする。エランにはその理由がよくわかなかった。
    「あの、怒ってない、ですか」
    「どうしてぼくが怒っていると思ったの」
    「だって、さっき、お店出ていこうとして、私、無理やり引き留めちゃって。何か気に障るようなこと言っちゃったのかも、って」
    「ああ……」
     怒る。彼女に、自分が?
     そのように見えただろうか。そんな激情の欠片が未だ自分の中に残っていたことに、エランは眉を顰めた。
     もしそうだったとして、今は先ほどまでとどういう心境の違いがあるのだろう。
     彼女が妖精の類であるネズミたちの魔法に振り回されているのを見たからだろうか。
     自分が、あの忌まわしい大鴉に囚われているように。彼女も本当は、妖精の甘い言葉に騙されているだけのあわれなこどもに過ぎないと、思ったから――?
    「怒ってないよ」
    「よ、よかったぁ……!あっ、いえ、ごめんなさい!よくないですね、この状況は、私のせいでご不便を……!」
    「不便なのは、きみだって同じだと思うけれど」
    「そんなことないです……!エランさんの手、あったかくて、優しくて、それに、」
     力強い言葉は慌てて途中で引っ込められ、続きをそのまま待っていると、おそるおそるといった様子でスレッタはエランの瞳を見上げた。
    「私、エランさんともっとお話ししたかった、ので。その、もし嫌じゃなければ、ネズミさんが見つかるまで、少しでもエランさんのこと聞かせてもらえたら、うれしいです」
     話せることなんて自分の中にいったいどれくらい残されているだろうか。
     この子と話していると、水底の泥に埋もれた古びた感情が浮き上がって、水面に波紋を生むように心がさざめく。
     スレッタはエランがまたその場から立ち去ってしまうのではないかとでも思っているのか、心細そうに、繋いだ指先に緩く力を籠めていた。
     どうせ魔法で離れやしないのに。
     こどものように縋る手をそっと掬い上げるように持ち上げて、手を繋ぎ直すように握り返す。
     質問から逃げられないのは、スレッタも同じことだった。
    「例えば、どういうことが聞きたいの」
     魔法使いとしての特性。学舎での専攻科目。あとは、そう、エランの血筋にまつわる魔法について、とか。そんなところだろうか。
     すぐ問い返されると思ってもみなかったのか、スレッタはややあって、血色のよい唇を遠慮がちに開いた。
    「きょ、今日のお昼ごはんっ、なに食べましたか……!?」
    「お昼ご飯……?」
    「ああっすみません、急に個人的なことを聞いてしまって……!えっと、そう、エランさんは、今日は何を買いに来たんでしょうか?私は入学のための道具を買いに来たんですけど、ってこれはもう知ってましたね……さっきのお店、古い書物がたくさんあったので、もしかして、本、お好きなのかなぁ、とか……」
     探り探り言葉を紡ぐ少女に、エランは思わず首を傾げた。
     彼女は何を聞きたいんだろう。いや、質問の内容はわかる。そうではなくて、果たしてそれを知ったところでどんな意味があるというのか。
    「あの……もしこれも聞かれたくないことだったら、答えなくても……」
    「答える前に、聞いておきたいのだけれど。それを答えると、きみに何かいいことがあるの」
     魔法使いは本来利己的な生き物だ。あくまで自分のために魔法を使うのが魔法使い、というのは、エランの兄にあたる人物がよく口にする言葉だった。気の合う相手ではないけれど、その言葉に関してはエランも異論はない。どんなに他人のための行動に見えることであれ、そこには同時に満たされる『自分のため』があってしかるべきだという。
     そういう意味で尋ねたが、どうにも伝わっていないようだった。
    「いいこと……?ううん、えっと、エランさんのことがひとつでも多く知れて、うれしい……です」
    「うれしいって」
     どんな風に? 曖昧な質問にも、スレッタは真剣に悩んで、むむ、と顔の中心に悩みを凝縮したみたいな表情を浮かべる。自分の気持ちを言葉に変換するのに、時間がかかっているようだった。
     そういうところも、エランの知る魔法使いらしくない。この子はどうしてこんなに素直でいられるのだろう。理由を探るように、エランのまなざしがスレッタの動きを追う。
    「……昼食はまだ食べてない」
    「えっ」
    「好きかどうかはわからないけれど、本はよく読むよ」
     知りたい。なぜ彼女が自分に興味を持つのか。
     誰かを知りたいという感情の理由。自分の内側をじわじわと侵食するような疑問の答えは、その先にあるような気がした。
    「ぼくのことを教えるよ。きみが、きみのことを教えてくれるなら」

    <中編に続く>
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