花びらの中で2人設定
現パロ
グエルとスレッタは恋人
スレッタ
転校生制服は前の学校の物を着ており白い制服
お母さんのお下がりのストールを巻いてる
グエル
生徒会役員で転校生のスレッタに学校を案内した事から仲良くなった
葉楼(ハロ)堂ハロを模したお饅頭が名物の和菓子屋
餡蜜に入ってる白玉もハロ
春限定桜餡ハロ饅頭ピンクの皮のお饅頭1日に200個限定すぐ無くなる
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ひらひらと桜の花びらが舞う中でふわりくるりと舞う誰か
グエルはソレから目が離せなかった
スレッタが舞っている、いや正確には舞っているわけではないのだが
スレッタが身につけているストールが風で靡き手を花びらに伸ばして小さくふわりとジャンプする、花びらを追いかけてくるりくるりと回るそんなスレッタがグエルには舞い踊っている様に見えた
ふわりくるりとしているスレッタに見惚れていたグエルだったがハッとなりスレッタに声をかける
「何してるんだ?」
「ひゃぁぁ⁉︎」
花びらを追いかけ事に夢中になっていたスレッタは声をかけられて驚く
そして声のした方へ視線を向けた
「あっグエルさん、花びらを取っていました、おまじないを試していて」
「おまじない?」
「はい、落ちてくる花びらを3回連続で取ると願いが叶うっておまじないです、この間リリッケさんに教えて貰ったんです」
そう言うとスレッタはまたひらひら落ちてくる花びらに手を伸ばす
「…」
グエルはそんなスレッタを見てなんとなく花びらに手を伸ばした
目についた花びら目掛け右手でパシリっと宙を掴む仕草をする
握り込んだ拳を開くと花びらが一枚
そしてまた同じ事をして2枚目
(なんだ以外と簡単だな)
そうして3枚目を、と同じ仕草をするが花びらはグエルの拳を避けひらひらと地面に落ちる
そこでグエルにスイッチが入る
何度も何度も掴む仕草をするがなかなか3枚目までいかない
1枚目、2枚目まではうまくいくのに
「あっグエルさんもやってるんですね」
夢中になっていたのかスレッタに声をかけられたグエルの体がビクッと震える
「あ、あぁ」
花びらを掴もうと夢中になっていたスレッタが自分と同じ事をしているグエルに気付き声をかけたのだ
「わ!花びらがいっぱい……私負けません!」
グエルは取った花びらを左手に持っていたが、それを見たスレッタが何故か勝ちます!と言いながら花びらを取り始める
「ふっ、おまじないはどうした」
スレッタに聞こえない様に小さい声で言いながら花びらを取るのに奮闘するスレッタを見る
そしてグエルもまた花びらを取り始める
花びらが舞い散る中2人が花びらを追いかけている
だんだん楽しくなって来てくるりくるりと2人で花びらを追いかけるその様子はまるで舞踊っている様だった
しばらくしてスレッタが
「えへへ、沢山取れました」
と花びらをグエルに見せて来た
するとくぅ〜という音がスレッタから聞こえた
スレッタは慌ててお腹を押さえる
どうやらスレッタの腹の虫が空腹を訴える音の様だ、恥ずかしいのかスレッタの顔が赤く染まる
そんなスレッタを可愛いなと思って見ていたグエルがスレッタの頭に花びらが付いているのに気付き手を伸ばす
「花びらついてたぞ」
スレッタがソレを見てまた赤くなる
(恋愛漫画で見たシーンしてもらっちゃった…それに顔近かったキスされるかと思った)
「何か食べにいくか」
「は、はい!」
スレッタは気恥ずかしさから大声がでてしまう
それにグエルはきょとんした顔をしたあとふっと笑い
「そんなに腹減ったのか?花より団子ってやつだな」
「なっ」
グエルのその言葉を聞いてスレッタは不機嫌そうな顔をする
「わるかったからそんな顔をするな、奢ってやるから」
「……葉楼堂の春限定桜餡ハロ饅頭と餡蜜セットで許します」
その後一つしかなかったハロ饅頭を半分こして嬉しそうにするスレッタを見てグエルも自然と笑顔になるのだった
終わり🌸