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    阿良鬼

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    阿良鬼

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    グエスレ求婚記念日小説

    #グエスレ
    gueslé
    #グエスレ求婚記念日
    #グエスレプロポーズ記念日

    あの日の様に真っ直ぐな瞳本編後ifルート

    Q0事件から5年くらい
    エリィとお母さんはみんなとパーメットの中に旅立った設定

    ーーーーーーーーーーー

    『スレッタ・マーキュリー…俺と結婚してくれ』
    学生の頃にそう言ったグエルさんの真っ直ぐな瞳を今も思い出す
    あの時は驚いて逃げてしまったけれど


    ーーーーーーーーーーーーー


    グエルさんと婚約して2年…もうすぐで3年になる、グエルさんいわくすぐにでも結婚したいが会社の建て直しが忙しく結婚式の予定や新婚旅行も出来ない可能性があると
    家にもあまり帰れず寂しい思いをさせると
    私はそれでもいいと言ったが

    「本当にか?我慢してないか?ちなみに俺は嫌だ、スレッタと結婚式を挙げたいし新婚旅行にも行きたい、可愛い新妻に家で寂しい思いもさせたくはない…スレッタはそうじゃないのか?」

    グエルさんを気遣ったつもりだったが逆に悲しい顔をさせてしまった
    だから私も

    「本当は…結婚式も新婚旅行もしたいです…寂しいのも…や…です」
    「よかった…少し…いやしばらく待たせてしまうが早めに会社を建て直して、万全の状態でスレッタを幸せにするから待っててくれ」
    「はい…待っています」

    そう言ったその日にグエルさんと一緒に婚約指輪を見に行った日が少し懐かしい
    周りの人には正確な結婚の日取りも決まってないのに婚約を?なんて言われたけど

    「スレッタは人を惹きつける魅力がある、悪い虫が付かないようにな」

    と初めて会った時には想像もつかないほど私を甘やかし褒めてくれる
    その後同棲も始めたけれどグエルさんは忙しくあまり帰ってこれない
    けれどメールも電話もほぼ毎日してくれるし
    同棲したけど帰って来れない事、結局寂しい思いをさせる羽目になった事を毎度真剣に謝って一緒いにいる時は全力で甘やかしてくれて甘やかさせてくれる
    同棲している今の家はグエルさんも設計に関わった完全バリアフリーで結婚した後も使える様にと…その部屋も多めに作ってある
    将来子供もが出来たらと
    私はグエルさんにリプリチャイルドである事も話してある、それにパーメット汚染の事もある子が出来ないかもしれないと
    けれどグエルさんは

    「たとへ子が出来なくてもスレッタが望むなら養子を引き取ればいい、養子じゃなくても動物を飼ったり、それにラウダ達が遊びに来た時の客室にしたっていいんだ」

    可能性は色々あると言ってくれたから今の家を作った
    そして今日はグエルさんが帰ってくる日でもある
    私の体はキャリバーンに乗った事でしばらく動けない体になったけどリハビリを頑張ったおかげである程度の事は1人でこなせる様になっていた
    もう料理だって1人で出来る形などは少しぎこちなくなるけれど、今日は張り切って料理を作った、メニュー自体はありきたりだけど
    前にグエルさんがスレッタの愛情があればどんな料理だって嬉しいと言ってくれたから


    「ただいま、スレッタ」
    「おかえりなさい、グエルさん」

    リビングに入って来たグエルさんを迎え入れる
    本当は玄関でお迎えしたいけど
    グエルさんいわく

    「パーメット汚染でどんな影響があるかわからないだろ、免疫力が下がっていたりとか」
    「?」
    「あーだから手洗いうがいをしてから思いっきり抱きしめたいし、玄関まで迎えに来てくれるって考えは物凄く嬉しいがスレッタの体の負担をなるべくかけたくないんだ」

    とのこと、大丈夫だとは思うけど細かい予防も大事だって真剣に言われたらしょうがない
    けど多分理由は他にもあるこの家に住み始めた事はまだ歩くのがキツかった頃だから例え玄関への短い距離でも無理をするなって事だったんだと思う
    なんて少し昔の事を思い出していたらグエルさんが私をゆっくりとソファに誘導する
    お夕飯温かいうちに食べてもらいたいんだけどなぁ

    「スレッタ、ちょっとそこで待っててくれ」
    「はい?」

    私をソファに座らせるとグエルさんはリビングを出ていくそして
    大きな花束を持って来て私に渡す

    「これを」
    「うわぁ綺麗、ありがとう!グエルさん」

    あれ今日は何かの記念日だったかな?お夕飯のメニュー張り切ったとはいえ普通にオムライスにしちゃった
    そんな事を考えている私の前でグエルさんが跪く
    私は持っていた花束を横に置いてグエルさんを見る

    「グエルさん?」

    グエルさんが私の手をとって少し俯き緊張したように息を吐いた

    「実は前回とれた契約で大分会社が落ち着いたんだ、俺も長期休みを取れるくらいには…スレッタ」
    「はい」
    「ずいぶんと待たせてしまってすまん」

    グエルさんが顔を上げて真っ直ぐと私を見る、その瞳はあの日のように真っ直ぐで

    「スレッタ、スレッタ・マーキュリー俺と結婚してくれ」

    視界がぼやけて私の頬に涙が流れる感覚が伝う

    「はい!」

    そう言って私はソファから立ち上がりグエルさんに抱きつく
    グエルさんも私を抱きしめ返してくれた
    幸せな温もりが私を包む

    ((スレッタどうか幸せに))

    お母さんとエリクトの声が聞こえた気がした
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