ゲームが終わった翌日、リップちゃんはここに来なくても良くなったのにちゃんと帰ってきた。
その翌日も、次の日も、帰ってきた。
お互いの合意でそうなったのに、オレはザワつきが消えなくて。
リップちゃんの背中を見ては、やっぱこのままここに閉じ込めちゃった方が良いんじゃね? って思ったりしてる。
その度にリップちゃんも気付いて
「不安がるな、嘘はつかない」
って言う。
1回、その返しに対して
「じゃあ嘘ついたら閉じ込めても良いってこと?」
なんて聞いてみると、リップちゃんは浅く溜息をついて
「そんな もしも を考えるなって言ってんだ」
って呆れるように言ってきた。
ちょっとムッてなったオレは
「だってさー……」
とか言いながら、首につけてるタグをグニグニいじった。
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