OPEN SESAMI!「おやブッキーそれ」
「おっ、レンレン気付いてくれたぁ?そう!れいちゃんももらったよん⭐︎」
嶺二の手にした巾着を見て、レンの顔が綻ぶ。
メンバーカラーのリボンがあしらわれたゴーストはなかなかに愛嬌があった。
「もうすぐハロウィンだしさっ。なーんか持ってるだけで気分が上がるよね。クッキーも美味しかった〜」
「アイミーも気に入ってくれてるみたいだね」
ソファに寝そべってやつらのやりとりを眺めているうち、いい感じの眠気が襲ってきた。
それまで適当にめくっていた雑誌をアイマスク代わりにして、寝る体勢に入る。
「ねっねっ、ランランのクッキーはまた味が違ってたよね。美味しかった?」
「知らね。食ってねーから」
「へ?」
「まだ貰ってねえ」
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