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    湯船先輩

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    湯船先輩

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    渋谷の夜に極彩色自陣の皆に会いたい。(願望)
    ※『烏が群れては、極彩色』のネタバレは含まれてないと思いますが、万が一ネタバレに繋がる可能性があるため、現在未通過の方、通過中の方はご拝読をご遠慮ください。(誤字脱字駄文のオンパレード)

    渋谷での夜の一幕夜も更けの渋谷にて。
    少女は追われる身であった。彼女は高校生でありながら、深夜に1人でフラフラと歩いていた。家に帰ることもできたが、家庭での折り合いをつけることができず、なんとなく居心地の悪さを感じる家に帰りたいという気持ちが薄かったためだ。そこで放課後は制服を脱ぎ年齢を偽ることで、自分よりも年上の友人と早朝までバカ騒ぎをすることが多かった。
    先程までその友人達と遊んでいたが、キャッチに捕まりどこかの店へと消えていった。当然誘ってもらえたが、そのキャッチの胡散臭さがどうにも気になったため断ったのだ。
    アルコールが回り正常な判断ができなかった様子だったが、本当に大丈夫なのか。だが、彼らは大人なんだから自分のケツくらい自分で拭くだろう。そんなことを考えながらぼんやりと渋谷の街を歩いていると、なにやら裏路地の方から男達が話し合いをしている声が聞こえた。
    いつもであれば、面倒事に巻き込まれたくない一心で素通りするが、今日は暇をしていたため、興味がでてきてしまい、その現場に近づいてしまった。。好奇心は猫をも殺すというが、まさにこの事だろう。そこで彼女は見てしまったのだ。
    線の細そい男が厳つい顔をした男達に怪しげな薬を渡している場面を。
    明らかな薬の受け渡しをしている場面であり、これを見てしまったことがあちらにバレたら自分はどうなるのだろう。彼女の心は恐怖で染め上がった。その場から後ずさり、逃げることに決めた。
    しかし、路地をもう少しで抜けることができるというところで、彼女の足に空き缶があたり、大きな音を立ててしまった。それに気づいた彼女は一心不乱に走り出した。
    バレた。確実にバレた。あんなに音が鳴ってたんだもん、バレないはずがない。私、どうなっちゃうのかな。殺されるかも。急いで後ろを向いて走り出したから、もしかしたら顔は見られてないかもしれない。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
    彼女はとにかく走った。後ろから男達の怒号のようなものが聞こえる。距離はまだあるかもしれないが、このまま行くと体力が尽き追い付かれる。彼女は渋谷の入り組んだ路地を使いながら、とにかく必死に走った。

    そして冒頭に繋がる。
    彼女は休みなく走り続けていたが、もう体力の限界が来ていた。ある路地を曲がった時、彼女は前をよく見なかったためか何かにぶつかってしまった。ついに追い付かれた、と直感的に思った。
    「すみません、見たくて見たわけではないんです。たまたま通りがかっただけなんです。ゆ、許してください。助けてください。」
    彼女に残された道は命乞いだけである。彼女は今までの人生をひどく後悔した。こんなことになるなら真面目に暮らしていればよかった。夜中に出歩かないようにすればよかった。こんなことならわざわざ話し声のする方へ行かなければよかった。そんな後悔の渦中にいる彼女とは裏腹に、聞こえてきた声は予想外なものだった。
    「ハァ、何言ってるの?そんなことよりあんた大丈夫?」
    思い描いていた男の声は聞こえず、代わりに聞こえてきたのは少女の声だった。その声に驚きつつ顔を上げると、目の前にいたのは見覚えのある顔だった。普段とは雰囲気が全然違うが、その透き通る様な銀色の髪と深い翠色の瞳の目立つ容姿をした彼女は同じ学年のー。
    「小黒沢…さん?」
    小黒沢宮。その整った外見からうちの学年の中で有名人であるが、なんとなく近寄りがたいオーラのある人だ。どうしてこんな時間にこんな所にいるんだろう。自分の事は棚に上げつつ、このようなことを考えていた。
    「あんた…学校の奴ね、私の事知ってるみたいだし。うーん、どうも訳ありみたいだし、私もこんな所を見られたらまずいからなぁ…。とりあえずこっちに来なさい。」
    そういうと小黒沢宮という少女は彼女の手をとり走り出した。
    「え!?ちょ、ちょっと…っ!!」
    突然の事態に頭は追い付けず、されるがまままた走り出すことになった。

    …というところまで考えた!
    この後は他の烏黒の衆の方々と会って、彼女さんを家に帰してあげて、薬云々の事件を解決する感じだと思う!
    誰か続きを書いてくれないかな…。
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