看病 朝から本調子ではないとは思っていた。まず、起きた瞬間の身体の重さがいつもと違った。それを気のせいだと言い聞かせて、いつも通り家事をこなし、着々と今日の準備をしていく。時間が経つにつれて身体もどんどん熱くなってきたけれど、興奮してるんだと頭に刷りませた。だって、今日は
(絶対ェ大寿くんと餃子パーティーする...!)
ーー
ピンポーンというチャイムが鳴って、妹達が黄色い声を上げて玄関へ走っていく。三ツ谷も後を追って玄関へ向かった。
「よぉ、いらっしゃい。」
「邪魔する。」
「たいじゅきた!」
「たいじゅ〜!手洗ったらかたぐるまして!」
「おい、今日は餃子パーティーするんだろ。」
大寿が来た瞬間寄っていく妹達を目にして、三ツ谷は自然と頬が緩んだ。
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