黒にうっかり自分も好きだって言ってしまった千。黒は千の言葉に驚きながらも、えちをしなくても自分にしか見せない顔があるって知って今まで感じたことのない充足感を得ていた。
千の気持ちを知ってから黒は好きだとか可愛いとか事あるごとに言うようになって、その度真っ赤になり、なかなか慣れない千。
そんな千を見て嬉しくて安心して抱きしめて眠る毎日に幸せを感じる黒。
千が自分のものになったと実感できたことで心に余裕ができた黒は千の周りの人間に、ムダに威嚇したりしなくなった。返事や挨拶をするなど当たり前のことをし出す黒。
以前までの攻撃的な雰囲気はなりを潜めたせいで、外でもあからさまにモテ始める黒に千は不安を感じ始める。
なにより、あんなに毎日えちしてたのにパタリと手を出して来なくなった黒が自分に飽きたのではないかと考えるようになる。
「釣った魚にエサ?んなもん与えてどーすんだよ。さっさと食っちまうだろうが」
「黒くんらしー!」
なんて会話を聞いた。
体だけでなく心までしっかり黒のものになった自分にエサをやる必要なんてないと言われているようで、重い足を引きずるように帰宅した。
「何先に帰ってんだよ」
「あー、そうだったか」
普段と違う上の空な様子に、大丈夫か?と思いながらバスルームに消えていく千空を見送った。
毎日えちしてたせいで、からだは黒を欲しがってしまい、バスルームでひとりでする千。
なかなかイケなくてうしろに指を這わせる。黒がしたように弄って、黒の声や指やアレなんかを思い出したらあっけないほど簡単にイッてしまった。
出した白濁がシャワーに流されていくのを見ながら、ひょっとしたら2度と自分を抱かないかも知れない男を思って1人でしたんだと項垂れる。
情けなくて悲しくてシャワーを水に変え、嗚咽をシャワーの音で消した。
シャワーから出てきた千を抱きしめて温かいはずの体が冷たくて驚く黒。
千は一緒に暮らすのはもう無理だと伝える。
それを聞いた黒は他に好きな奴ができたのかと詰め寄るが千は俯いたままそれには答えない。やっと出た言葉はごめんだった。
黒は、許さねーとキレて千に襲いかかる。
千の体を暴いていく黒は千の奥深くまで犯しながら誰だと問い詰めるが何も言わない千。
がくがく揺さぶられながら千は、いらなくなったおもちゃでも他人のものになると思ったら惜しくなったのかと思いながらも久しぶりの黒とのえちが嬉しくて感じてしまう。
イカされてぐったりしている体に、出した精液が薄いと、誰に抱かれた?と責められる
1人でしたとは言えずに誤魔化せば、さらにぶちキレた黒に足腰立たなくなるまでイカされて、そのまま監禁されて、抱かれ続けて、それが嬉しいと感じる千がいて。2人だけの楽園が出来上がる。