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    sousemesemeriba

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    sousemesemeriba

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    🔞旦那様🔮×メイド🐑
    あまあま♡喘ぎ注意

    #psyborg

    メイドサイボーグと旦那様 AM5:00、使用人の朝は早い。
     簡素なベッドと本棚、机だけが置かれた一間の部屋で、俺はパンツ一枚で立っている。
     そして壁に掛けていたメイド服を手に取り、バサリと頭からかぶった。

    「っああ、クソ」

     十年前に義手に変わった指はいまだ上手く扱えず、腰の後ろで白いエプロンのリボンを結ぶのが毎朝の耐え難い苦行だ。
     どうにかこうにか結んで、机に置いた鏡を見つめる。
     引き出しを開け、いまいましい髪飾りを掴み出した。 
     適当に手櫛で整えた銀髪に、黒を基調としたヘッドドレスを着ける。レース盛り盛りのふざけた飾りはこの屋敷の主の好みだ。
     そう、いい年した男がメイドなんてやってるのは――『旦那様』のご趣味が良いゆえだ。

     AM11:00。ご主人様の朝(昼)は優雅に始まる。

    「旦那様。旦那様、おはようございます。飲み物と軽食をお持ちしました。……おい。入るぞ!」

     屋敷の奥にしつらえられた豪奢な木の扉を、雑にノックする。返事はなかったが、入る権利を得ているので勝手にお邪魔する。

    「ったく……いつまで寝てるんだ」

     真っ暗な部屋とこんもり膨らんだ布団に眉を寄せて、シャッ! と勢いよくカーテンを開いた。
     容赦なく射し込む日光。
     丸くなった布団の中から「うぅ」と低いうめき声が聞こえた。

    「起きろ、浮奇!」

     心を鬼にして掛け布団をめくると――胎児のように身体を縮こまらせた男が現れる。

    「おはよう」
    「……はよぉ、ふーふーちゃん……」

     寝起きで掠れてはいるが、艶のある声が俺のあだ名を呼ぶ。
     俺は苦笑して、持ってきた珈琲をサイドテーブルに置いた。

    「ほら、これ飲んで目覚ませ」
    「ありがとー。……起こして」

     甘えるな、と叱りたいところだが、一応ご主人様と召使の間柄なのでぐっとこらえてベッドに近づく。
     肌蹴たワイシャツの胸元に怪しげな痣がいくつもあるのには気づかないフリをしながら肩を揺すろうとすると、

    「うわっ!?」

     尻にさわさわと何かが触れた。
     ついでにスカートの裾に手が入ってくる。

    「おい!」
    「おっと、手が滑っちゃった♡」

     手を叩き落とすと、浮奇はくすくすと悪戯っ子みたいに笑う。

    「……滑りすぎだぞ」
    「君の太腿があんまり魅力的だったから」

     こいつはいつもこの調子だ。

    ・・・

     俺は元々、戦闘用の兵士として改造されたサイボーグだったが、戦地に赴く前に戦争が終結してしまい突然飯の種を失った。
     機械部分のメンテナンス代は国から給与として与えられていたがそれも終戦と同時に打ち切られ、サイボーグ化された人々は野に放り出される形となった。
     最初は貯金を切り崩して補っていたもののそれも底をつき、日雇い仕事などでは到底まかえない高額の出費に、やがて俺は首が回らなくなった。
     仕方なく怪しげな店でバーテンダーをやり、そこで金持ちの男相手に身体を売ろうとしていたとき――俺を拾ったのがこの男だったのだ。

    『ねえ、君いい脚してるよね。うちのメイド服とか似合いそう。そんな醜い豚男のところより、俺の家に来ない?』

     それが、浮奇が俺にかけた最初の言葉だった。


    「ようこそいらっしゃいました」
    「こんにちは。君がファルガーくんか、話はよく聞いてるよ」

     昼下がりになって、浮奇の友人だという青年が屋敷を訪れた。
     ベルが鳴らされ、扉を開けて出迎えると柔和な笑顔が待っていた。いかにも貴族らしいお上品でふわふわした、身なりのいい男だったが、感じは良かった。
     コートを預かって居間へ通すと、浮奇は相好を崩して青年を迎える。

    「待ってたよ! 早く入って」

     挨拶にしてはやけに親密な頬へのキスを交わして彼を対面のソファに座らせると、他愛もない世間話や趣味語りを始めた。
     俺はその会話を、二人分の飲み物を用意しながら軽く聞き流す。

    「どうぞ……えっ?」

     カップに紅茶を注いで青年のもとに置こうとしたら、その手を掴まれた。

    「浮奇。君が言ってたお気に入りの元機械兵の子って、彼のことでしょ。聞いてた通り、とても可愛いメイドさんだね」

     金属の手を触れるか触れないかの距離で撫でられ、指を絡められる。

    「あれ。鋼鉄なのに人肌なんだ! てっきり冷たいのかと思ったのに」
    「ちょっ……」

     困った。
     主人の客である手前、強く払いのけることはできないが、正直今すぐ離してほしい。
     やんわりと距離を置こうとしてもすぐ詰められ、手を握りしめられた俺は、顔を引きつらせながらバーで鍛えられた作り笑いを浮かべた。

    「も、申し訳ございません。このままだと給仕ができませんので、手を離してもらえるとありがたいんですが」

     が、俺の拒絶はうまく伝わらなかったようで――男は楽しそうに笑いながら俺の腰を抱き寄せた。

    「うわっ!」
    「あはは、照れてるの? ね、浮奇。君のいつものタイプとは違うようだけど、すごく可愛いね、彼」

     ――なんとなく、こういう場合こいつは『そうでしょ?』とかなんとか言って誇らしげに笑うものだと思っていた。
     だから浮奇の表情が曇り、みるみる不機嫌そうに顰められていくのを見て、俺は意表を突かれた。

    「――だめ」
    「え?」

     ぽかんと口を開く友人に向かって、浮奇は一段と眉間の皺を深めた。

    「だめだよ。俺のだから」

     そう言って立ち上がると、男の手から俺を取り返す形で強く腕を引っ張られた。
     そのまま腰を引き寄せられ、バランスを崩す。ソファに浮奇と一緒に倒れ込み、あいつの足の上に載せられる形になって、俺も客も驚いた。

    「何を――旦那様っ!?」

     そのまま首筋に顔を埋めてくるものだから、俺は目を白黒させて浮奇の体を押しのけようとした。

    「客が見てるだろ……っおい! 浮奇!」
    「ふぅふぅちゃんは俺のもの。誰にもあげない」
    「子供のおもちゃか何かか俺は、っ痛て!」

     ガリッとうなじのあたりに思いきり歯を立てられる。わざと音を立てて荒っぽく吸われながら、スカートの裾を捲り上げられた。

    「おま、公開プレイでもする気か……っ」
    「いいよ。しよっか?」

     間近で見た濃紫と赤紫の瞳は、本気の熱を滾らせていた。
    『ヤバい』と俺が本能的に察知して青ざめると、客のほうもこのままだととんでもないものを見せられると分かったのか、慌てて身支度を整えて「ど、どうぞごゆっくり!!」と部屋を飛び出していった。


    「これで満足か、お前」

     二人だけになった居間で、ソファに組み敷かれていた。浮奇は予想外に強い力で俺の両手首を握り、クッションの上に押しつけている。
     少しは落ち着くかと思ったのに、俺を見下ろす浮奇の瞳はいまだ燃えるように輝いていた。

    「浮奇――」

     唇が柔らかいもので塞がれる。
     甘い。

    「ぅ、き……っんむ」

     ちゅ♡ちゅっ♡くちゅ♡♡

    「ん、ぁ」

     ぬるぬると濡れた舌で唇をたどられて、奥深くに侵入してくる。強引なやり口に反して愛撫は丁寧で、天井をゆっくり這われるとぞわぞわした感覚が押し寄せてきた。

    「あ、ん♡」
    「ふぅふぅちゃん」

     頬を掴まれて相手の唾液を流しこまれる。

    (どうして……嫌じゃないんだ、俺は)

     こく、と喉を通り過ぎていくと、頭の中が溶けていった。
     最後に軽く吸うだけのキスを与えて、浮奇は小さく笑った。

    「その顔、かわいい」

     俺は一体どんな顔を?
     答えは聞きたくもないから尋ねなかったし、透き通った鏡に似た目からも顔を背けたが、脳が煮えるようなこいつの笑い声でろくな顔をしてないのは分かった。

    「かわいい」
    「くそ……っ」

     キス自体は初めてじゃないけれど、こんなに甘ったるいのはしたことがない。

    「はぁ、俺もう我慢できそうにないよ」
    「は。あっ!?」

     やけに熱っぽい溜め息が聞こえて嫌な予感がしたところで、掌がじかに太腿を這うのを感じた。ぞわわ、とくすぐったいような震えが走る。

    「どこに手入れて――うわっ!?」

     下着を脱がされてそこに触れられると、恥ずかしいくらい大げさに身体が跳ねた。

    「きみの、初めて触った……ちょっと勃ってる?」
    「言うな……っ」

     すり、と軽く撫でられただけで裏返った声が漏れてしまう。

    「ぁ、ぅあ♡離せ、はぅっ♡♡」

     俺の呼吸が乱れるにつれ、浮奇の息も上がっていく。自分の痴態を見てあからさまに反応する男に、興奮しないといえば嘘になる……いや、こんなの認めるわけにはいかない……

    「こういうのは、使用人じゃなくて良家の淑女とでもやれ――っひあ♡♡!?」

    (……嘘だろ)

     布地を俺の腰までたくし上げて、浮奇は閉じ切った窄まりに唇をつけた。
     耳がカッと熱くなり、全身の血が沸き立つのを感じる。

    「嫌ッ、嫌だぁ……!!」

     じゅぷっ♡♡ぢゅっ♡♡ちゅぷっ♡♡

    「はっ、ァあ、あ♡♡」

     熱くて、ぬるついた塊が未知の生き物みたいにそこを這い回る。ずぽ、ずぽ♡と先を固く尖らせて穴を出入りされると、体中から力が抜けていった。

    「ひぁ、あっ、舐めるな……っ♡ぁう……♡」

     頭が煮え立ちそうになる。
     くちゅくちゅと舌でナカを蕩かされていくのと一緒に性器も扱かれて、情緒が乱される。駄目な方に押し流されていると分かってるのに、抗う気力を失っていく。

     くちゅくちゅくちゅくちゅ♡♡にゅくっ♡♡じゅる♡♡ちゅるる……♡♡

    「はぁ、んん……♡♡」

     ちゅぷ、と舌が引き抜かれるころには、逃げる事すら忘れていた。
     浮奇はうわごとのように俺の名を何度も呼びながら身体に手を這わせてくる。
     胸のボタンも外され、小さい粒を摘まれると意図せず甘えた声が出た。

    「きみのこと、抱くね」

     低く囁かれると、つい頷いてしまいそうになる。
     耳元で聞こえる荒い呼吸に、なぜか嫌悪ではなく昂揚した。

    「やめ……こんなところで……」

     スカートの中に入り込んだ手が、俺の腰をしっかりと掴む。それを払おうとした自分の手は力なく空を掻いて、逆に強く握られてしまった。
     つぷり、と慣らされた穴に固いものがあてがわれ、ゆっくりと侵攻する。

     ずっ……♡ぬぷ♡にゅぷぷぷぷ♡♡♡

    「はぁ、ぁああッ♡♡♡」
    「ふぅふぅちゃん……っ♡」

     ヌプッ♡♡♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡

    (熱い♡♡浮奇の、大きくて熱い……♡擦られるだけで意識飛びそうになる♡)

    「きみの中、あったかい……っ♡」
    「ぁう、んう♡♡」

     背中に密着してきた浮奇はくすくす笑いながら俺の中を抉った。卑猥な音を立てて肉壁を擦り上げられると、どうにか維持していた理性すら崩壊していく。

     ずぷっ♡にゅぷっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡

    「ひぁ♡あ♡あ♡あっ♡♡」

     痺れるような快感が継続して、頭が溶けそうになる。ずっとイッてるみたいに……♡

    「ぅき……っ♡♡あ、ぁあっ」
    「やっと手に入れた♡俺のメイド、俺だけのふぅふぅちゃん……っ!」

     ぱちゅんっ♡♡♡

    「ぅうっ♡♡♡」

     ひときわ強く叩きつけてきた浮奇は、気持ち良さそうに呻いて俺を後ろから抱き締めた。力が強くて苦しいくらい。
     その体勢のまま、突く速度を上げて追い込む。

     ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡ぐちゅっぬちゅぬちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡♡

    「あッ速っはやいっ♡♡うき♡♡無理、ぅあああっ♡♡♡――~~♡♡♡」
    「すき♡♡大好きだよ、ふぅふぅちゃんっ♡♡」

     たんたんたんたんっ♡♡どちゅっ♡♡♡どちゅっどちゅっばちゅっっ♡♡♡

     激しく突き上げられて、呼吸が上擦っていく。何度か目の前が弾けて意識を飛ばしかけたとき、浮奇の熱に浮かされた声が耳に響いた。

    「ナカに出すね……っ♡♡」
    「ひ、ゃ、ナカやだぁ、っあぁ♡♡♡」

     このままこの男のものを注がれたら、自分の全てを明け渡してしまう気がする。
     他人に自らを捧げるのは恐ろしい。
     誰かに自分を全部差し出すのは怖い……のに、手を握られると抵抗できなくなった。

    「ふぅふぅちゃん……っ」

     びくん、と腹の中で大きな痙攣が起きたと同時に、熱い飛沫がぶちまけられる。

    「ひ……っ♡♡♡」
    「ふふちゃ……っ♡♡」

     どくんっ♡♡びゅぶぶぶぶっ♡♡どくどくどくっ♡♡

    「ぁあ、ああ、はぁっ……♡♡!」
    「零さないで、全部飲み込んで……♡」

     浮奇は俺を羽交い締めにして、最後に一番奥を叩いて先端を押しつけてきた。

     ――こちゅっっ♡♡♡こりゅっ♡♡♡とんっとんっ♡♡♡

    「かは……っ♡」

     びゅーーーーーー♡♡♡びゅるるるっ♡どぷ……っ♡♡

    (浮奇のが……おれの、なかにかかってる……♡熱……♡浮奇のものにされてる……♡)

    「ぁ、はぁ……♡」

     駄目押しに中で軽く揺さぶられる。俺の身体に彼自身を刻みつけるように。

    「浮、奇……♡」
    「愛してる。ふぅふぅちゃん」

     とろけた声で囁かれて、頬に唇を落とされたとき、自分の中に築かれていた壁が崩れ落ちる音を聞いた。


     ――国に見捨てられ、いつか限界が来れば誰にも知られないまま消えるだけだった。
     存在を忘れ去られていた俺を、この男は見つけた。


    「……れ、も」
    「え?」

     首を傾げる浮奇の後ろ髪を鷲掴んで、ぶつかるようなキスをする。

    「んっ!?」
    「浮奇――――」

     宝石みたいな目を見開いて驚く浮奇に、離れた唇の隙間で囁いた。
     彼にだけ届く声で。

    「ふ、ふぅ、ちゃ」

     零れ落ちそうなほど目を瞠った浮奇は――それから、満開の笑顔を咲かせた。



                     おわり
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