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    creapmilkcrazy

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    creapmilkcrazy

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    とろろさんとお話しした、とき◯モ風夏伊です
    過程の友好は割愛した😂

    #夏伊
    shae

    夏伊√デート💚

    夏油先輩と初めてのデートだ。粗相の無いようにしないと!
    待ち合わせはあそこで合ってるよね…?
    夏油先輩はバイト先でお世話になっている先輩だ。
    いつも優しくて器用で、仕事や勉強も教えてくれる。
    でも、多分、誰にでも優しい人だろう。見ていれば分かるけど、とてもモテる。
    既に彼が来ていて、周りには女の子達が…。
    黙っていたけれど、彼と目が合ってしまう。
    「やあ、まだ20分前なのに早いね?」
    声を掛けられて、頑張って近寄って行くと、彼が女の子達をスルリと避けた。
    「ごめんね、後輩が来たから」
    それでも笑顔で嫌味が無いから、女の子達が微笑んで手を振っていた。
    夏油先輩って恋人いるのかな…。
    ちょっと、気になる…五条先輩なら知ってるかもしれない。

    💚
    「今日はありがとうございました」
    夏油先輩に駅まで送ってもらっちゃった。
    ぺこりと頭を下げる。
    「私も楽しかったよ。気を付けて帰ってね」
    「はい…あ、先輩」
    夏油先輩の髪に葉っぱがついちゃってる。
    取らないと。
    背伸びして手を伸ばし、葉っぱを取ると彼が驚いていた。
    しまった、急に触ってしまった。
    「すみません。葉っぱが…」
    「ああ、気付かなかった。ありがとう」
    あれ?ニコニコしてるけど、声が固い。
    「じゃあね」
    「はい、さよなら」
    いつも来ていたメールが来なくなってしまった。
    僕から謝らないと…帰ったら、電話しよう。




    デート❤️❤️❤️

    夏油先輩から電話でデートのお誘いがあった。
    あれ?今日の待ち合わせ場所って、どこだっけ。

     駅前
    →臨海公園
     バス停

    よかった!夏油先輩が来た!
    「ごめんね、お待たせ」
    「まだ、集合時間より早いですよ?」
    「でも、潔高より早く来て待っていたいんだ。待つのは苦じゃないからね」
    夏油先輩が名前で呼んでくれた!ちょっと照れるな。
    「おいで。ほら、冬の海なんて誰もいないさ、手…繋いでくれる?」
    夏油先輩の甘くて優しい声に、ドキドキしてしまう。
    二人で歩いて海へ向かう。
    冬の浜辺は寂しくて冷たいけれど、海は相変わらず美しい。
    彼と手を繋ぐと、柔らかくて大きい。すっぽりと包まれてしまう。
    「あったかいですね」
    「潔高は冷たいね。寒くない?」
    「僕、冷え性なので…」
    夏油先輩が首にマフラーを巻いてくれた。すごくいい匂いがする…!香水かな…?
    いつも結っている髪を下ろしている先輩、髪が綺麗だな。
    「知らなかった。ごめんね、知ってたらこんな寒い所に誘わなかったよ」
    「マフラーありがとうございます…いい匂い」
    「ふふ、可愛いこと言うね」
    繋いだ手を引いて、キスされた。
    手の甲から熱くなっていく。冷え性が嘘になりそう。
    「わ…、その…僕も夏油先輩に会いたくて…だからどこでも行きます」
    少し腰を低くさせて、彼が近寄ってくれる。
    サラリと艶めく黒髪が揺れる。あれ?少し、短くなった気がする。
    「髪、切りました?」
    少し驚いた顔をして、すぐに笑ってくれる。
    夏油先輩、最近ずっと笑ってるなぁ。すごく可愛い。
    「潔高だけだよ、気付いてくれたの。嬉しい…悟も気付かなかったのに」
    なんだかちょっと嬉しい。
    夏油先輩の顔が近い。ど、どうしたのかな!?
    「名前で呼んでほしいな」
    「ええ!?…で、でも先輩なのでっ」
    「潔高だって、私のこと好きでしょ?」
    「へっ!?」
    「髪に気付いてくれるくらい、見てるよね?」
    どうしよう!バレてる!でも、好きかとか…そんなこと。
    ドキドキして体が熱い、ここは寒いハズなのに。
    砂浜には僕と夏油先輩だけで、ふたりっきりだった。
    「ひゃ、」
    ギュッと抱きしめられて、彼の腕に包まれる。
    温かくて頬に触れた黒髪から彼の香りがして、辛い。
    胸が痛くて、彼を見られない。
    「すぐるって、呼んで」
    上からあの優しい声が降ってくる。
    「す、すぐるさん…」
    ゆっくりと見上げると…。
    ちゅっ。
    「ん…」
    すぐに離れて行く彼を見つめ、手を背中に回す。
    広くて高い背中に縋りつく。
    「ねぇ、私と同じなら、もう一度キスした後に教えて?」
    「傑さん…」
    背伸びすると、つま先が砂に埋まって上手く届かない。
    大きな手で頭と腰に腕を回して、軽く抱き上げられる。
    「んっ…は、ぁ」
    何度も繰り返し深く口付けて、波の音が聞こえる。
    「傑さ、ん…好きです」
    「私も、大好きだよ…潔高」



    💗💗💗


    傑さんの髪、いつも綺麗だな。
    もっと彼に触れたくて、見上げていると目が合う。
    「傑さん…」
    彼の髪に指を伸ばすと、屈んでくれる。
    「ん?なぁに?」
    「髪、いつもサラサラですよね…気持ちいい」
    やっぱりいい匂いがして抱きつきたくなる。
    「ふふ、もっと触るかい?」
    髪に触ると不機嫌になっていたのが、懐かしい。
    「あ…それ」
    ハーフアップに結っている所に僕が贈ったシルバーのかんざしを挿してくれている。
    「ふふ、すごく大切なんだ。潔高にしか触らせないから」
    「傑さん…でも、やっぱり取らないと邪魔になりますよ?」
    「ん、そうだね…取って?」
    「はい」
    かんざしを抜くと、髪が広がっていい匂いが増してドキドキしてしまった。
    傑さんが甘えたように、僕の上に雪崩れてくる。
    すっぽりと彼に覆われて、広い背中に腕を伸ばす。
    何も纏っていない肩に額を乗せて、甘えてみた。
    今はこうして、僕からも彼に甘えられるようになった。
    付き合い始めは全然出来なくて、でも傑さんは根気よく待ってくれた。
    「潔高、愛してるよ…」
    「傑さん…もう一度してくれますか…?」
    指先を髪に埋めて、お願いのキスをする。
    「…可愛い、そんな可愛い事されたら、止まらなくなってしまうよ…」
    「僕も愛してます…傑さんとこうしてると、気持ちよくて…もっと触れていたいです」
    「っ、…ずっと君といたい、でも同じじゃないよ…私の方が好きだ、愛してる」
    少し冷えた体を彼がたくさん温めてくれた。
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