Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    10ゲージのポイポイ

    @10_gauge_19s

    書けないものとか色々ポイポイ

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💝 🌝 🐊 🌟
    POIPOI 92

    宇煉。
    とうとう書き始めてしまったw
    色々と同時進行で書いてる。

    ああ、またあの夢か。
    目を覚ませば、自分の部屋の天井が見えた。
    途切れた夢を見る度に、心に虚が広がる。


    誰か、大切な人がいた気がした。
    何か、大切な事を成し遂げようとしていた。
    何か、哀しい事があった気がする。
    誰かに、思いを託した。

    ずっと、誰かを探している気がする。




    「おはようございます!母上、父上!」
    「おはよう、杏寿郎」


    身支度を整えて食卓につけば、美味しそうな朝食の香りが鼻をくすぐる。
    遅れて食卓についた弟の千寿郎は、ニコリと愛らしい笑みを浮かべ朝の挨拶をした。


    「うまい!うまい!」
    「杏寿郎…もう少し声のボリュームを落としなさい」


    少し困ったように笑う父上に言われ、少し声を落とす。
    つい、力一杯思ったことを口にしてしまう。
    元気がいいのはいい事だと思うが、迷惑になってはいけない。
    朝食を口に運び、体に取り入れると力と気力が湧いてくる気がする。


    物心ついた時から、時折、見る夢がある。
    初めて見た時は何が何だか解らず、ただ恐怖でしかなかった。
    いつも途切れ途切れのその夢は俺と共に成長するかのように、少しずつ鮮明になっていった。
    妙に現実味を帯びたその夢を、俺は誰にも言えないでいる。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works