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    10ゲージのポイポイ

    @honey_bee_19se

    書けないものとか色々ポイポイ

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    POIPOI 89

    ウツハン♀。酔っ払い下品モブ男ハンターを芋虫にする。
    ありきたりで膨らまなかった。

    夜の集会所は、昼間とはまた違った賑わいを見せる。

    「猛き焔ってったって女だろぉ!?俺が操竜してやるよ!」

    男ハンターの卑下た笑いに、そこに居合わせた里の者は顔を顰めた。
    そして、この里の猛き焔の恋人でもあるウツシの顔を見て、一斉に青褪める。

    (((あの顔は殺る気だ!)))

    里の英雄を貶した男が、どうなろうと別に気にはしないが、後片付けが色々と大変な事になるだろう、と里の者達が、どうしようかと悩んでいると、

    「ただいま戻りました〜」

    クエストから件の英雄が帰って来てしまった。

    「愛弟…」
    「お!英雄さんのお帰りじゃぁねぇか〜!」
    「…誰ですか?」

    酒臭い息を撒き散らして、男ハンターは狩人に近づく。
    強かに酔っているようで、眉間を寄せた彼女にも、殺気を飛ばす彼女の恋人にも気付かないようだ。
    里の者は血の海を覚悟し、酔ってない里外のハンターは顔を青くし、彼女の恋人はクナイを構える。
    男ハンターが彼女の肩に触れようとした、その刹那。
    青白い糸か体中に巻き付いた男ハンターが、床に転がっていた。
    猛き焔と呼ばれる彼女だったが、その瞳は絶対零度のように冷ややかだった。

    「教官!ただいま帰りました!」
    「わぁっ!お、おかえり!愛弟子!」

    満面の笑みで恋人に抱きつく狩人。
    ウツシは驚きつつも、さっきまで放っていた禍々しい殺気を跡形もなく消し去って、愛しい恋人を抱き留める。
    血の海を回避した事に里の者はホッと胸を撫で下ろし、狩人の英雄たる身のこなしの素早さに、里外のハンターは青かった顔を更に青くした。
    狩人は芋虫のように転がる男ハンターには見向きもせずに、集会所にいる者達に挨拶をして、恋人に手を引いて集会所を後にした。

    「愛弟子を操竜するなんて、俺以外には出来ないよ」

    彼女は猛き焔。
    どんなモンスターよりも強いのだから。


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