白い衣の天使くらり、眩暈がした。
倒れる、と思った体が何かに支えられた。
「ウツシさんっ!?」
「ジッとしてて!」
「少し、眩暈がしただけですから!」
鳴るお腹。
「食事されてないんですか?」
「……ハヒ…」
「オテマエさん!お団子下さいな!」
「はいニャ!」
「食べて下さい」
「…でも…」
「食事と睡眠はハンターでなくても大事な事ですよ」
「…いただきます」
やっぱり美味しい!
「いい笑顔ですね」
「へ?」
「美味しそうに食べている姿を見てると、こっちも幸せな気分になりますよ!」
「あの…さっきはありがとうございます」
「いいえ。こっちこそ大きな声を出してしまって…」
「そんなこと!…その……重かった、ですよ、ね?」
「いえ?全然」
「えっ!?」
「夢主さんくらい軽いもんですよ!」
「ハンターのみなさんって凄いんですねぇ…」
「気をつけて下さいね!」
「ありがとうございます」
「………」
(柔らかかったぁ……!)
「好み?」
「はい。教官の好みってどんなタイプっスか?」
「うーん…考えた事ないなぁ」
「俺は背の高い人が好みっス」
「あ、そうなの?」
「教官は?」
「うーん…特にないと思うけど…強いて言えば、美味しそうにご飯を食べる子、かなぁ?」
「ご飯っスか」
「うん、俺もよく食べる方だし、一緒に食べてて楽しい子がいいかな」
「あー、なんか分かるっス」
「そう?」
「太るから〜とか言って大量に残すのは嫌いっス」
「あー、それは嫌だねぇ」
「ゼンチ先生〜!怪我人ですよー」
「お前さんに任せたニャ」
「もー、またお昼寝ですかー?」
「はーい、お待たせしました」
「診させてもらいますね」
「いっ!!」
「折れてますね。固定しますので、暫くは安静になさって下さい」
「不便かもしれませんが、動かしたら治りませんからね。これは痛み止めのお薬です」
「ありがとう」
「少しでも気になったり悪化したら、すぐに診せて下さいね」
「ああ!」
「お大事に」
「せんせーい」
「はーい?」
「包帯が解けちまってよー」
「巻きますよ〜」
「すまねぇな!」
「お安い御用です」
「先生〜」
「はぁい?」
「最近、腰が痛くてねぇ…」
「湿布出しますね。良くならなかったら、また声をかけて下さいね」
「ありがとう」
「いいえ〜」
「お前さんは、よく働くニャ」
「ゼンチ先生が働かなさ過ぎなんですよ〜」
「お前さんに任せておけば安心ニャ」
「ゼンチ先生には敵いませんて」
まだまだ書きかけ…。