現パロジャンハン④「……なんで」
なんで、ではない。ハンジは自分で自分の言葉にツッコミを入れる。だが、むしろジャンの言葉は自分にすれば助け舟ではないかと思いつつハンジはそう言わずにいられなかった。
「……俺、慰め合うって言っただけでセックスしようとまでは言ってねーなって」
いや、慰め合うって言葉にはおそらく一般的にはセックスも含まれているのでは?とハンジは思ったが、ベッドの上に座って黙ってジャンの話を聞いた。
「うーん、違います、それは無理があるな」
座ったジャンは髪の毛をガシガシ掻いた。嘘がごまかせなくなった子供みたいに。前髪があるジャンはいつもより子供っぽいなとハンジは少し冷静になって思った。
「……遊びとかじゃなくてホントに欲しくなったんですよね、ハンジさんが」
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