4/21 E8-F7 !「―――やあ、また会ったね。…ティナ?」
「!!エドガーさん…!また会えて嬉しい!番組は。もういいの?」
「試合終了が遅かったからね。その後の我々の番組は時間帯の都合で5分しかなかったんだ…だから仕事帰りだよ。
ティナは今帰りかい?もしや今まで球場に?」
「そうなの!諦めずに最後まで残ってよかった…!
7点取られたときはショックで…もう帰ろうと思ったけど、一緒に見に来ていた友達のセリスに励まして貰ったの。最後まで何が起こるかわからないって」
「良い友人に恵まれたね。6点差をひっくり返して最後は見事なサヨナラ勝ちなんて、年に一度あるかないかの凄い勝ち方だよ…私も番組内の5分だけではとても語り尽くせなかったな」
「それじゃあ、電車が来るまでお話しましょう!
オゴちゃんのガッツポーズも、アサムラキャプテンの俊敏なファインプレーも、代打のハルキやダイチだって―――」
「ああ、野手陣の皆んなが輝いていたね。
昨日の悲惨な負け方があったから、私も一気に7失点したイニングではもう負けは決まったと思ったよ…。
監督も今回は相当辛辣なコメントを出していた様だからね。幾ら裏方やコーチ陣のサポートがあっても、結局打席に立つのは選手本人だ。職業はプロ野球選手という人間として、いつまでも不甲斐ないままでいてはいけない。
…この檄は効いたのかもしれないね」
「そうね。これを今日だけのことにせず、明日も続けて貰いたい!明日はルーキーのショウジ投手の初登板だから、なんとか援護点は多めに…!」
「今日はホームランもタイムリーも飛び出したからね、もう点が取れないチームとはいいたくないな。明日も楽しみだよ
…おっと、そろそろ電車の時間だね」
「お話付き合ってくれてありがとう、エドガー!楽しかったわ」
「…ティナ」
「なあに?」
「また会えるかな」
「ええ、きっと!」
「それなら…良かったら、試合のない日の昼間にランチでも―――」
「わあ、嬉しい!セッツァーやセリスも誘って良い?」
「……。私は君と二人で過ごしたいんだよ、ティナ」
「えっ…?」
「―――電車が来たね。それじゃあ、またいずれ。
ランチ、何が食べたいかリクエストを考えててくれ」
「エドガー…」
「おやすみ。ティナ」
劇的勝利の夜はドラマの始まり…!?
ティナは電車に揺られながら、エドガーの優雅な微笑みを思い出した!ドキドキ…!