4/26 H4-E2「ううむ。ホームで負けなしの6連勝か…流石に鷹は強いな。
5連敗中と言ってもベテランの底力に若手の育成上手、助っ人外国人の選定…全てが噛み合う地力のあるチームはこういうゲームを取りこぼさないものだ…」
「バッシュ先生……。途中までは私たちも逆転できると思っていたのに…
不調のシマウチ外野手、ヒデトキャプテンの連続ホームランで一気に追い上げムードだったのに、終わってみたらチーム安打数は3………!」
「辛い所だが、これが鷲の現状なんだろうな。苦手投手への対策や若手野手の育成が上手く運んでいるとは到底言えない。
だが勿論良い点もあるだろう?ウチ投手やイトマオ投手の活躍も目覚ましく、ハヤカワ投手も勝ち星には恵まれないが内容は良かった。
つまり我々は野手育成よりも投手育成に秀でた守りのチームなのかもしれない。だからこそ、守り勝たなくてはいけない筈なのだが…」
「今日もエラーからの失点があったわ!結果的にはそれが決勝点に……
ああ、こんなときにフミヤ内野手はどうしたのかしら!二軍戦でも姿を見ないの。どこか大変な怪我をしてしまったのかもしれない…!」
「ティナ、嘆きたい気持ちはよくわかる。だが今こそ、君に教えたことを思い出してみてほしい。
どんなに悲惨な負け方をしようとも、その日に良い活躍をした選手の笑顔を見逃さないでくれ。彼の踏ん張りは必ず明日以降にも生きる筈だから―――」
「……もしもし、フィガロモーターズさんの通販申し込みはこちらの番号でしょうか。はい…はい…いま放送されている、人にも環境にもやさしいバイオブラスター害虫駆除機をお願いしたいんです…
私の弱気の虫も退治して欲しいんです!お願いします…!」
「…ティナ…。」
教え子ティナの家には順調にフィガロ製の機械が増えている。このままのペースで爆買いしていては、ティナの寝る場所すら圧迫されかねないのではなかろうか…
明日こそは勝ち試合を見せてくれ!教え子の安眠の為に!
バッシュは西の方に向かって真剣に念を飛ばした!