5/9 E0-Bs2 & 5/10 E2-Bs8 & 5/11 E7-Bs3「あっ。エドガー!」
「ティナ……!」
「お久しぶりです。いま帰り…ですか?今日はデーゲームだったから」
「ああ。番組も早い時間に放送して、先ほど終わったところだよ。
いや、今日は勝てて良かったね」
「本当に。職場体験に来ていた学生さんたちも凄く盛り上がってたわ。昨日一昨日はあんまりにも酷い負け方だったから、このまま四連敗するんじゃないかって心配だったけど…」
「ノリモト投手は5度目の正直だったね。4試合も援護が0とは前代未聞だったが、彼の勝ち星はここから取り戻せるような予感を感じさせてくれるナイスゲームだったな」
「リードしたヒカル捕手も攻守に活躍してくれて嬉しかった!今年のヒカルには打席ですごく雰囲気を感じるの。今日も素晴らしいホームランを打ってくれたし、彼と同期のヨシアキ内野手も一軍昇格即マルチヒットだったわ。
順位としては最下位だけど、若い選手たちの活躍が見られる試合は見ていてワクワクする!」
「最下位と言ってもシーズンはまだ序盤だし、ゲーム差も思っているほど開いていないんだ。これからだよ」
「ええ!
…そうそう、フィガロモーターズさんの全自動たこ焼き器。この前早速使ってみたの、とっても美味しく作れたわ。鷲が負けてしまった後のタコパだったけれど、皆んなしっかり食べて気晴らしできたみたい」
「はは、それは何よりだ。これからも君の様な素敵なレディが喜んでくれるような商品を作っていくつもりだよ」
「うん……。……」
「………。…ティナ」
「…エドガー。あの……この前のお話だけど」
「ああ。考えてくれていたんだね…。悩ませてしまったことは心苦しいけれど、もっと君のことを知りたい気持ちは変わらないんだ。だから…」
「………私も…」
「…私も?」
「私も、もっとエドガーとお話したい。鷲のこと、弟さんのこと、フィガロモーターズさんのこと。私…あなたについて、まだ知らない事ばかりだわ。
だから……」
「分かったよ、ティナ。わかった…
ありがとう。
では、今後はお互いもっと気楽な仲でいてもいいかな?弟のことも紹介したいし、ご迷惑でなければ俺も君の大切な友人と仲良くなりたいんだ」
「もちろんよ!嬉しい…!
あのね、素敵なスポーツバーがあるの。昼間は猫カフェでね、サッカー大好きなオーナーが経営されているんだけれど、私たち野球ファンも気軽に立ち寄れるお店よ。みんな夕刊フィガロを見てるから、エドガーが来てくれたら凄く盛り上がると思うわ―――」
先ずはお友達から!
シーズンはまだまだこれから!
今週末の三連戦は益々賑やかに盛り上がりたい。熱い想いを共有する二人であった!