肉体言語「アイツまた何かやらかしたのか」
自身の副官にガミガミと叱られている主、大魔王の少女を見て、ユシュカは助けるでもなくのんびりと観察した。
愉快犯もここに極めりな少女は、時々とんでもない爆弾を持ってきてはナジーンに叱られているのだ。
ネクロデアで暴走行為をしたり、アストルティアで宝箱を釣ったりとその行動は予想がつかない。
今度は何をやらかしたのやらと見やっていれば、叱るために屈んでいたナジーンの顔をじっと見、そのまま背伸びをして口付けた。
流石のナジーンも突然のことに虚をつかれたらしく、固まってしまっている。対する少女は機嫌よくにこにこ笑っているのだから世話がない。
ユシュカは力関係の差を明確に理解した。ついでに将来ナジーンが尻に敷かれるだろうことも理解した。
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