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    オサハタ

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    オサハタ

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    #半サギョ

    後の祭り 夜が明けた。もう寝る時間。
     枕に頭を沈めた僕。その上に覆い被さる先輩。
     いつもどおり。これからする。それは嬉しいこと。
     両手で顔を包んで、引き寄せて、キスをした、僕に──
    「っ、今更なんだが、この体勢、苦手なんだ」
    先輩が、気まずそうに言った。
    「体勢?」
    首を傾げた僕はベッドに横たわり、先輩はその上。
     これの、何が?
     疑問は声にする前に解決した。
    「一方的に組み敷いているようで、落ち着かない」
    「ああそういうこと」
     それを聞いて僕が最初に思ったのは、別に四肢を拘束されているわけでもなし、仮にされていてもそれなりの訓練を受けているし、その気になれば返せるから気にしなくていいよ、ということ。
     だけど。
    「まぁ、それは先輩の心理的なもんでしょうからね、僕が何を言っても解決しないでしょうけど」
    「察しが良くて助かる」
    うなずく先輩に、僕はふむ、と考えた。
     そして。
    「じゃあこうしましょう」
    片足で先輩の膝を払い同時に反対側の肩を押して、さして力も必要とせず身体を起こしてから尻餅をつく形になった先輩の腿の上に腰を据えた。
    「このまましましょう」
    対面での座位なら、組み敷く後ろめたさもないだろう。
     僕の提案に
    「うん」
    同意した先輩がそれはそれは嬉しそうで、可愛らしかったものだから
    「まぁでも、僕が疲れて腰振れなくなったら代わってくださいよ?」
    と、わざと嫌味ったらしく揶揄ってみたら
    「任せておけ」
    と、先輩は目尻を吊り上げたから。

     あ、これもしかして、墓穴掘ったかな?

     そう思い当たったのは、この体勢だと僕の乳首が丁度先輩の口元に当たるな、と、吸われて、そして、気づいてからだ。
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    ☺☺☺👏👏👏🙏🙏💘💘💘💘💘💘💘💘
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    オサハタ

    DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話

    【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
    ヘロヘロになってる半田くんが
    「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
    って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
    「んー、ぼくもすきー」
    みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
    「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
    みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
    「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
    なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ 

    翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
    「どうしたの?」
    って聞いたら
    「……寝てしまってごめん」
    て悲しそうな声が聞こえたから
    「僕が寝かせたの、心配だったから」
    って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。

    ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
    宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
    正体って、なんだろう。
    その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
    それを無くす?酔って?どういうこと?
    そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。 
    正体を、無くす。
    正体、とは──
    もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
    だとすれば、説明がつく、気がする。
    それが取り払われた、今。
    目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
    そうであるなら──
    「……他の誰にも、見せないでね」
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