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    オサハタ

    長い文章はpixiv↓
    http://pixiv.net/users/35609325
    カプものR18はピクブラにだったり↓
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    オサハタ

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    まだ割と付き合いたてのふたりの何か

    #半サギョ

    Real Face 隊長が、サギョウに話しかけている。それだけならよく見る光景──なの、だが──
     どうにも気に掛かって、事務仕事の手も止めて、そうまでしてふたりの成り行きを見つめてしまったのには訳がある。
     サギョウが、笑っていたからだ。
     誤解のないように言っておくとサギョウは特段無愛想な方ではない。だが隊長に向かって、まして勤務中となれば伝えられる内容はほぼ職務に関することであろう状況で、そしてその最中に頬を緩ませる姿などこれまでは皆無と言ってよかったほどだ。
     そのサギョウが、微笑んでいる?
     もしや話の内容が桃色ががった雑談なのか? とも、勘繰ったが、そのとき特有の歪みもない穏やかで柔らかな雰囲気に、途端にざわつく腹の中。
     とはいえ話に割って入るなど──と考えるより早くふたりは話を終えたようで、各々のデスクに戻った。
     こうなっては聞けはしない、今は。ならば、と──


    「隊長に何か聞かれたか?」
    「……は?」
    俺がようやく尋ねられたのは勤務の後、並んで家路についてすぐ。だがサギョウは何のことか分かりかねたのかきょとんとした。
    「仕事中、何か話していなかったか?」
    「ああ!」
    補足で合点がいったらしいサギョウは、いまだ後輩の顔で語り始めたの、だが、
    「そうそう、隊長に、『最近顔色が良くなったな、なんかしたのか?』って聞かれまして」
    「……うん?」
    言いながら、サギョウの表情が恋人のそれに、変わり始め、て──
    「『ここんとこ、いいもの食わせてもらってますんで〜』って返したら、隊長に『羨ましい!』って歯軋りの音聞かされただけですよ!」
    と、笑った。
     それは、胸中がざわついたとき以上に、柔らかく、あたたかいもの、で。
     俺はといえば、それを目の当たりにしてまたも、一度は歩く脚も止めてしま、ったの、だが──
    「今日も美味い飯食わせてください、なるべく手伝いますんで」
    なんて言いながらすぐ先の建物を示す恋人に、
    「まかせておけ!」
    以外の言葉が見当たらず、我れ知らずのうちに早足になりながら二十四時間営業のスーパーに向かった。

     恐らくは、懸念したときのサギョウよりも、緩んだ破顔で。
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    DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話

    【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
    ヘロヘロになってる半田くんが
    「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
    って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
    「んー、ぼくもすきー」
    みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
    「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
    みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
    「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
    なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ 

    翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
    「どうしたの?」
    って聞いたら
    「……寝てしまってごめん」
    て悲しそうな声が聞こえたから
    「僕が寝かせたの、心配だったから」
    って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。

    ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
    宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
    正体って、なんだろう。
    その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
    それを無くす?酔って?どういうこと?
    そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。 
    正体を、無くす。
    正体、とは──
    もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
    だとすれば、説明がつく、気がする。
    それが取り払われた、今。
    目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
    そうであるなら──
    「……他の誰にも、見せないでね」
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