第四話第四話
「うわー、こりゃひでぇな、かわいそうに。」
「なぁ洋平、この子って…。」
「あーうん、多分そうだろうなぁ。」
「なんか、本当にいたんだな。」
「そりゃいるだろうよ。ここの制服だったんだから。まぁ、卒業しちゃってる可能性もあったけどな。」
「うぅっ…」
何人かの話す声が聞こえて✿の意識が浮上する。
「あ、目ぇ開けた。おーい、あんた、だいじょぶかぁ?」
開いた視界に映るぼんやりした黒い人影。少しずつ✿の意識がはっきりしていく。目の前にいるのは四人の男達だった。
「やっ…!」
本能的な恐怖から✿は必死で逃げようとする。
「あー、怖がんないでだいじょぶよ!」
落ち着いて、とジェスチャーで示す、金髪のリーゼントの男。
「なんかでかい音がしたからさ、覗いてみたらあんたが倒れてたから来てみたんだよ。」
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