第三話季節は流れ、赤木達は高校三年生に進級した。
桜の花の時期は終わり、ツツジや藤の時期にさしかかる。
陵南高校での練習試合の課題を持ち帰り、気持ち新たに湘北高校バスケ部は練習に励んでいた。
「よぉし、今日の練習はここまで!」
「あざっしたっ!」
体育館中に部員たちの張りのある声が響く。
「お疲れ様でしたー!みんな頑張ったね紅白戦!」
体育館の扉付近にいた赤木晴子を始めとした見物客からパチパチと拍手が溢れる。
「桜木君、日に日に成長していくね、レイアップものにしてきてる感じするわよ!」
「さすがはハルコさん、話がわかる!!」
✿も赤木と木暮に話しかけた。
「どうにかまとまりそうでよかったね、バスケ部。」
「ああ、そうだな。宮城も退院して無事に戻ってこられたしな。」
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