Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    milk

    @xxx_ai_k_xxx

    主に五歌です。文字しかないです。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 🍼 🍻
    POIPOI 24

    milk

    ☆quiet follow

    週刊ごうたさんへ。談話取って来ました~

    ある補助監督の談 嫌いなんだ、と思っていました。
     五条さんの名前を出したり、実際五条さんが目の前に現れると歌姫さんは本当に嫌な顔をしていたので。

     あ、僕は関西地区で補助監督をしています。歌姫さんとは任務に同行することが多くて、でも特に女性として意識はしていなかったです。素敵なひとだな、とは思っていましたが。どこかひとを寄せ付けないというか、ひととの距離を詰めすぎないというか。あ、でも決して冷たいとかじゃなくて、親切だし聡明だしお酒の席では楽しいし……憧れ、ていたんだと思います。

     でもあの日。歌姫さんの東京出張に同行した日。廊下で会った五条さんといつもの言い合いの後、少し俯いて、それから顔を上げて五条さんを見て、笑ったんです。
     見たこともない、とても優しい顔で。
     僕はその顔を見て全身の力が抜けて、持っていた書類を落としてしまって、その音で振り返った歌姫さんは微笑んだままの顔で。
     ええ、落ちました。恋、なんでしょうか。知らない穴に落ちた、って感じでした。
     随分長い時間、歌姫さんの顔を見つめていた気がします。いや、一瞬だったのかも……。
     気が付くと五条さんがとてもいい笑顔で僕が落とした書類を拾ってくれていたんですけど。
     渡された時に言われた言葉の意味を理解するのに、またしばらく時間がかかりました。

    「もう僕のだからね」

     この気持ちが恋かどうかも分からないまま、僕はまだ穴の中で歌姫さんの笑顔を思い出しています。


    ある補助監督談(関西地区担当)
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭🙏💕👏💯🍼💘🍼💘😭💖💖💖👏👍👏💕👍☺👍👍😍😭☺☺☺💖💖😊💖💘🌋🙏😚♨💒☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    Sasame

    DONE細雪んとこの獠香ちゃんさんは『浮気性』をお題に、140字でSSを書いてください。
    #shindanmaker


    原作以上の獠香ちゃん
    「香ちゃんってば、浮気性だったのね」
     あたしが持つスマホを覗き見した後、獠ちゃん悲しい……と、泣き真似をする獠に冷たい視線を向ける。
    「何言ってんの?」
    「おまぁこの前、新宿駅でナンパされてついて行こうとしてだろ?」
    「あれはナンパじゃなくて、ただ道を聞かれただけよ!」
     はぁ、と獠は息を溢して「とにかく今後男に道案内するな」と言われた。
    「あのね獠、あたしが浮気性なら今頃ここに居ないわよ!」
    「はぁ? それどう言う意味だよ?」
    「あたしが獠以外の人に興味がないから今でもここに居るんでしょ!」
     もう少しあたしを大事にしろ! と獠に向かって手元にあったクッションを投げたけど、簡単に受け止められた。
    「言ったな、じゃあお望み通りに」
     にやり、と獠が笑う。
    「えっ?」と声が出ると同時に獠の腕の中に閉じ込められた。
    「今からたぁぷり分からせてやるよ」と今度は肩に担がれ向かった先は獠の部屋。
    「ちょっ! 離してよ! 獠!!」
    「だぁめ! 香が浮気しようなんて考えないようにしないとな!」
     必死の抵抗も虚しく、翌朝、獠のベッドの上で「10%しかなかったのに……」と呟くと獠はそれさえも駄目だと 552